SEKAI NO OWARIがアルバムを出すのは約4年ぶり。その間も「RAIN」や「サザンカ」などのヒット曲を生み、大規模なツアーで独自のエンターテインメントを築き上げ、日本のポップシーンを牽引してきた。今回、完成した2枚のアルバムとともにインタビューに登場してくれたのはFukaseさん。

意外な素顔も覗かせる、2枚のアルバムが遂に完成。

Fukase

「『Eye』と『Lip』というタイトルの2枚のアルバムにしようというアイデアが出たのが昨年の頭。目は口ほどに物を言うといいますが、人を傷つけないように話しても目は本音を語っていることもあるし、一方で、願いを口に出すことで道が切り拓かれることもある。どちらにも“語る”という意味があるんです」

彼らのポップな側面を遺憾なく発揮するのがアルバム『Lip』。等身大のラブソングに挑戦した「YOKOHAMA blues」やドラマ主題歌「イルミネーション」など、Fukaseさんの優しい気持ちが伝わってくる楽曲も。そこには私生活での“変化”が反映されている。

「ライブに子供たちがたくさん来てくれるようになり、プライベートでも周りに子供がいる時間が増えたことが大きいです。友達の子供が休みの日に遊びに来るからといってカレーを作ったり、庭に滑り台つきのビニールプールを用意したり。そうした中で、音楽を通じて子供たちに言っておきたいことや、守ってあげたいという気持ちが生まれました」

一方、弦楽器の音色がヒリヒリとした感触を生み出す「LOVE SONG」や英語詞のナンバー「SOS」におけるシリアスなメッセージ性など、ダークな側面を感じさせるアルバム『Eye』は「今の時代に向き合って書いた曲」が多いという。

「もちろん安易に人を傷つける発言はすべきでないけれど、多くの情報を自然と目にする時代に生きている中では、言いたいことをあらゆるフィルターに通してしまうと結局自分が何を考えているかわからなくなってしまう。だから僕は音楽を作る上で正直でありたいんです。自分でちゃんと筋が通っていれば必要以上に恐れる必要はないんじゃないかな」

前述の子供たちとのエピソードを意外に感じた人も多いかもしれないが、Fukaseさんはプライベートで会うと「イメージと違う」と言われることが多いのだとか。今回のアルバムでは、そんな彼の素顔も覗かせることでセカオワの表現が更にポップに進化し、広がりを見せる。

「こうしてひとりでインタビューしてもらうのも実は今回のアルバム取材が初めて。ずっとバンドの中のFukaseという部分でしか発信してこなかったんですけど、僕自身の要素も表現としてこのアルバムに入れられたらいいなと思って作ったので、感じてもらえたら嬉しいです」

Fukase

前作『Tree』から約4年ぶりのアルバムが2/27に2枚同時発売。『Eye』【初回限定盤CD+DVD】¥4,000 DVDには昨年のライブ映像を収録。【通常盤CD】¥3,000 『Lip』【初回限定盤CD+DVD】¥4,000 DVDにはMVを収録。【通常盤CD】¥3,000(TOY'S FACTORY)

セカイ ノ オワリ Nakajin(G)、Fukase(Vo)、Saori(Pf)、DJ LOVE(DJ)からなる4人組バンド。海外活動時の別名義、End of the Worldとしての1stアルバム『Chameleon』もリリース予定。

※『anan』2019年2月27日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) インタビュー、文・上野三樹

(by anan編集部)

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