【#2 保育士ふたりが語る】悩んで、寄り添って、育ち合う。保育の現場で大切にしていること

写真左から、認可保育園 鎌田のびやか園で働く滝本美花さんと、横田唯さん

2人の保育士が語る、“正解のない保育”との向き合い方。保育のやりがいと、成長する子どもたちとの日々から見えてきた、自分自身の変化と次の目標とは?

Index

    様々な福祉施設で活躍中! 現場で輝く自分らしい働き方

    series

    東京・世田谷区内の介護、保育、障害者福祉施設で働く人々にインタビュー。福祉のしごとを選んだきっかけや、やりがいを感じる瞬間とは?

    福祉の現場②[保育]のお仕事に携わる人

    Profile

    滝本美花さん(認可保育園 鎌田のびやか園)

    たきもと・みか 1997年生まれ。大学時代に保育士の資格を取得し、保育士歴7年目。0歳児から2歳児が通う「鎌田のびやか園分園」で、0歳児クラスを担当。副主任として、シフト作成など運営のサポートにも携わる。

    横田 唯さん(認可保育園 鎌田のびやか園)

    よこた・ゆい 1997年生まれ。大学時代に保育士の資格を取得し、保育士歴6年目。0歳児から5歳児が通う「鎌田のびやか園」で、17名の4歳児クラスを担当。真面目でしっかり者で、保護者や職員からの信頼も厚い。

    成長を見守りながら、適切なサポートを

    この日は特別に4歳児クラスの助っ人に入った滝本さん。おやつタイムに配膳を行い、子どもたちと談笑。

    保育、療育、相談の3分野で事業を展開する社会福祉法人嬉泉(きせん)。25か所の事業所の中で世田谷区の認可保育所「鎌田のびやか園」で働く横田唯さんと、その分園で働く滝本美花さんに、保育士になった理由を聞くと「子どもが大好きだから!」と滝本さんが即答。

    「だから大学もこども学部に進学しました。でも保育士になろうと決意したのは、施設実習で大きな出会いがあったから。それは障害のある子だったのですが、独特な世界観を持ち、いつもキラキラしていたその子が見えている世界を自分も知りたいと思ったんです。同じ景色を見ることは叶わなくても、近くで感じられるのは保育士だと思って決めました」

    心に残る、実習先での経験

    一方、お母様も保育士という横田さんは、小さい頃から子どもの面倒を見る機会が多かったと話す。

    「母の職場に遊びに行ったり、近所の小さな子たちの世話をする機会が多かったこともあり、保育士の資格が取れる大学に行きました。でも私も実習先での出来事がすごく心に残っていて、その幼稚園では忙しくて手が回らないのか、先生たちが子ども一人ひとりに適切な指導をできていなかったんです。だからどんな子にもちゃんと手を差し伸べられるような保育士になりたいとその時強く思ったことが今のしごとへの向き合い方に繋がっている気がします」

    お昼寝タイムになかなか寝付けない子どもに、横田さんが絵本を読んであげる一幕も。

    保育士のしごとをする上で意識していることを聞いてみると、

    「首が据わっていない乳児がいたり、常に危険と隣り合わせなので、どこかで自分の手によって何かが起きてしまうかもしれないという怖さや緊張感は忘れないようにしています」(滝本さん)

    「私が担当している4歳児は、自分でできることが増える一方で、反抗的な態度をとったり、気持ちが不安定になることもあるので、常に一人ひとりに目を配り、適時適切な支援ができるように意識しています」(横田さん)

    悩むからこそ、喜びも大きい

    保育士のシフトを作成しながら「これが一番苦手かも」と滝本さん。

    成長発達が著しい子どものサポートを行うのは悩むこともあるが、だからこそやりがいも大きい。

    「家族以外で、無邪気に成長していく姿を近くで見守れる立場にあるのが保育士。乳児も少しずつ自我が芽生えてきて、様々な感情をぶつけてきたりする瞬間に遭遇すると、『成長してる、かわいい!!』と心から叫びたくなるほど心が動かされます」(滝本さん)

    「保育には正解がないと痛感する日々ですが、繊細な子どもの気持ちに寄り添っているとそれに反応を示してくれたり、信頼関係が生まれて反抗的な態度をとらなくなったりと、良い変化が生まれた時は嬉しい。様々な経験を経て自分の視野も広がり、経験が活かされることで自分の成長も感じられて、このしごとを続けていてよかったです」(横田さん)

    ここだから、成長できるチャンスがある

    子どもとたくさん言葉を交わし、触れ合うことで豊かな感受性が育まれる。

    保育の経験豊富なおふたりは、発達に課題のある子どもを支援する療育の分野にも関心が。

    「いま働いている保育園でも障害のある子どもを受け入れていますが、大学時代から子ども一人ひとりの特性を踏まえながら将来に繋がる支援をしていきたいと考えていたので、今後は今の職場でさらに経験を積みながら、ゆくゆくは同法人内の発達支援センターへの異動も考えています」(横田さん)

    「嬉泉は自己実現を叶えるための育成制度や、給与アップに繋がる制度が充実しています。それを活用しながら、いろんな立場から多様な子どもたちを支援していけるように、さらにステップアップしていきたいです!」(滝本さん)

    information

    認可保育園 鎌田のびやか園

    世田谷区内で唯一、天然芝を使用した園庭を有する保育園。定員83名の本園のほか、成城学園前駅前には定員20名の乳児専門の分園も。世田谷区鎌田4-12-17 TEL. 03-6411-0351

    他の福祉のしごともチェック!

    写真・小笠原真紀 取材、文・鈴木恵美

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    ⾝近なルールや決断を⼤切にする、少し背筋が伸びるような時です。今後の流れを決めるほどの⼤切な場⾯ですが、重圧にひるまず、凛とした態度で向き合いましょう。⼀⼈で抱え込まず、周りの知恵と⼒を借りる度量を持ってください。どっしりと構えた⼼の余裕が難しい局⾯を乗り越えさせ、望ましい成果へとあなたを導きます。

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