写真左から・障害者支援に携わる石垣夢乃さん、保育士の滝本美花さん・横田唯さん、高齢者支援に携わる清水アリサさん。

福祉の現場で働く4人が集まり、それぞれの立場から「福祉のしごとで大切にしていること」や「この仕事に向いている人」について語り合いました。分野は違っても、共通している思いとは?

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    様々な福祉施設で活躍中! 現場で輝く自分らしい働き方

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    東京・世田谷区内の介護、保育、障害者福祉施設で働く人々にインタビュー。福祉のしごとを選んだきっかけや、やりがいを感じる瞬間とは? 座談会に参加した4人それぞれのしごとの現場を訪ねました。

    相手への敬意と、思いやりを忘れない

    ── 分野は違っても、世田谷区内の施設で働いている者同士、わかり合えることもあるはず。そこでテーマを設けて、福祉のしごとについて語り合ってもらいました。

    石垣

    福祉のしごとって、人と深く関わらないと成り立たないから、みなさんが何を大切にしながら働いているのか、興味があります。

    清水

    私は高齢者施設で働いているので、利用者さんは私よりみなさん年上。だから人生の大先輩として敬う気持ちを忘れずに、相手の意見は否定せず、受け入れる姿勢を大切にして日々接しています。

    滝本

    わかります。このしごとは、相手を思いやる気持ちを常に持っていないと成り立たないですよね。私は保育園で乳児クラスを担当して、自我が芽生えていない子どもたちと日々接しているので、私たち大人の都合を押し付けないように気をつけています。どんなに小さくても目の前にいる子どもにちゃんとひとりの人間として向き合うことを心がけていますね。

    横田

    私も保育園勤務で4歳児を受け持っているので、こちらの言うことを全然聞いてくれないこともあるのですが、その態度や行動に隠された意図を汲み取ることを怠らないようにしています。それは対子どもだけではく、保護者や同じ職員とコミュニケーションをとる時もしかり。より良い関係を築くためには、物事の本質を見極めることが大切ということを、このしごとから学びました。

    石垣

    よくわかります! 私が担当しているのは知的障害のある方なので、コミュニケーションがうまくとれないことがあるのですが、だからこそ日頃から一人ひとりに寄り添って、理解を深めていくことを大切にしながら働いています。たくさん話して、しっかり向き合うと、相手も心を開いてくれるようになり、それが自ずと良い支援に繋がっていくと思っています。

    こんな人が向いている!

    ── やはりみなさん共感できるポイントがいっぱいあるよう。それでは、どんな人が福祉のしごとに向いていると思いますか。

    横田

    自分はもちろん、相手の価値観もちゃんと尊重できる人かな。

    石垣

    相手に寄り添える人。思いやりの心があれば、やりがいを持って働いていけると思います。

    滝本

    やっぱり人と接するのが好きな人じゃないですかね。

    清水

    あと行動力があって、楽しみながら働きたいと思っている人も向いてそう。福祉のしごと=大変というイメージがありますが、相手を楽しませる方法を考えるなどクリエイティブな部分も多いから、どんなことにもポジティブに取り組んでいけるとやりがいを感じやすいと思います。いろんな経験を積めて飽きることがないから、私は毎日が本当に充実しています。

    滝本

    私もこのしごとでいろんな人と触れ合うようになって、心が豊かになった気がします!

    横田

    この楽しさや充足感は、実際に体験しないとわかりませんよね。だから福祉のしごとに興味がある方は、職場体験を受け入れている施設などに一度足を運んで、現場の様子を見てほしいです。

    清水

    自分は向いてないと思っている方もいるかもしれませんが、人のことが好きな人なら輝きながら働けると思うので、ぜひ福祉の世界に飛び込んでみてほしいです。

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    写真・小笠原真紀 取材、文・鈴木恵美

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