ストリップに出合った主人公が、自らの体や性と向き合っていく姿を描いた「彼女は裸で踊ってる」を連載中の漫画家・岡藤真依さん。自身もストリップの大ファンという岡藤さんに、anan読者のための楽しみ方をガイドしてもらいます!

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    心をストリップできる踊り子たちのステージ!

    美しい照明のなか、ステージの上で踊り子が服を脱ぎながら舞うストリップ。一体どんなショーが繰り広げられているの!? と気になったanan編集部のスタッフは、日頃からストリップを楽しんでいる漫画家の岡藤真依さんと一緒に「渋谷道頓堀劇場」へ。社長を務める藤波さんいわく、「この劇場は1970年に誕生して、1995年頃に一度閉館するも2001年に復活しました。近年は女性や海外からの観光客も増えています。ストリップ文化を好きな方がSNSで発信してくださることが大きいのではないでしょうか。ストリップ劇場はハードルが高いところではありません。最低限の約束事さえ守っていただければ大丈夫ですし、どなたも最初は初心者です。少しでも気になったら気楽な気持ちで来てみてください」。

    ショーの音楽や振り付け、照明、衣装などステージの構成や演出は、踊り子さん自身が決めることがほとんど。そこが魅力だと岡藤さん。

    「ダンスはもちろん、歌やセリフで魅せる方など表現方法もさまざま。ストーリーや仕掛けなどもあり、ステージにはそれぞれの踊り子さんらしさやセンスがにじみ出ていてすごく楽しいです。ちなみに、私がストリップにハマったのは、“ストリップをやめようか”と悩んだ踊り子が葛藤の末、ステージに立ち続けることを決意するという演目を観て、当時の自分の気持ちにフィットしたことがきっかけでした。踊り子さんを見ていると解放感と究極の自由を感じられ、心をストリップできます。ちゃんとエッチな気分にもなれますしね。残念ながらストリップ劇場の数は減ってきています。そう、行くなら今です!」

    まずは知っておきたい基本のQ&A

    初めてストリップを観賞する前に知っておくと安心&より楽しめる6つのことを解説。チェックしてGO!

    Q、チケットの買い方や料金体系は?

    A、チケットは窓口で購入し、女性は3000円くらいから。ホームページやSNSをチェック!
    劇場によって異なるため、まずはHPで確認しよう。渋谷道頓堀劇場の場合、通常料金¥5,000、女性は割引があり¥3,000で楽しむことができる。この値段で一日楽しめると思うと、とってもおトク!

    Q、所要時間は?

    A、基本、開場時間内は入退場自由で再入場もOK!
    渋谷道頓堀劇場は1日4回公演(12:00、14:30、17:30、20:00)で、入れ替えなし。開場後、好きな時間に入場して終演まで観劇できる。どの劇場も基本途中退出&再入場可能と、自由で観やすいスタイルに。

    Q、守らなければならないマナーは?

    A、劇場内でのスマホの取り出し、録画・撮影は絶対NG。ステージに触ることも禁止。公演中の声出しも控えよう
    体をあらわにする踊り子さんを守るため、ショーの間は写真や動画の撮影はもちろん、スマホを取り出すこと自体が厳禁。踊り子さんには絶対触れないように。感動や熱い気持ちは声援ではなく拍手と表情で伝えて。

    Q、おすすめの持ち物は?

    A、暇を潰す本、体温調節できる羽織りモノ、おひねり用の1000円札&写真撮影用の500円玉がおすすめ
    ショーの合間には踊り子さんと写真が撮れるポラタイム(¥500)があるのでスマホ以外の待ち時間用グッズ持参を推奨。夏場は冷房対策アイテムを準備して。おひねり用の1000円札など細かいお金があると便利。

    Q、地方でおすすめのストリップ劇場は?

    A、昭和レトロな岐阜県「まさご座」
    全国の劇場を巡る岡藤さんがanan読者におすすめするのは、岐阜県にある、まさご座。「建物自体がレトロな雰囲気で素敵です。しかも、ここの照明は渋谷道頓堀劇場の社長である藤波さんが設計しています」

    Q、全国の劇場情報はどこで分かる?

    A、有志の運営サイト「ストナビ」をチェック!
    好きな踊り子さんを追っかけたり、旅行がてら地方の劇場に行くのも楽しいもの。劇場ごとの踊り子さんの出演情報は「ストリップ・ナビゲーター(ストナビ)」というサイトにまとめられているので、検索してみて。

    岡藤さんが初心者に激推しする、渋谷道頓堀劇場を最高に楽しむ方法

    実際のストリップ劇場はどんな場所? そこで、岡藤さんが愛する劇場へ行ってみました。過ごし方やショーの楽しみ方を参考にしてみて。

    【STEP1】まずはチケットを購入!

    劇場についたらエントランスを入ってすぐの場所でチケットを買おう。岡藤さんいわく、「渋谷道頓堀劇場の方はみなさんウェルカムな雰囲気で、話しやすい方ばかり。ビギナーでも安心できるはず」。

    【STEP2 】階段を下って、地下の劇場へ

    地下にある劇場へと続く階段を下っていく。一体どんな世界が待ち受けているのか、ドキドキ…! ずらりと並ぶ提灯がワクワク気分をさらに盛り上げてくれる。スケジュールや出演者情報も壁に貼られている。

    【STEP3】注意事項をチェックしたら、いざスタート!

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    ついにショーがスタート! 踊り子さんたちが作り出す独自の世界観や、ダンスの上手さ、美しいポージングを決める姿などに感嘆、無意識のうちに熱い拍手を送っていた。「光る汗や吐息を感じられる最前のかぶり席がおすすめ」(岡藤さん)。照明はショーの展開に合わせてその場で操作。プロたちの力で作り上げる芸術作品だと学ぶ。

    【STEP4】出入りもOK! 気ままに休憩を

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    ショーを観ない時間は本を読んだりと自由に過ごそう。劇場のロビーではお酒やジュースなどのドリンクはもちろん、やきそばやホットサンド(各¥700)などの食事メニューも楽しめる。壁に飾られている岡藤さんの色紙もチェック!

    【STEP5】公演を振り返り、うっとり…

    一度劇場に来ると全4回の公演のうち3回は観るという岡藤さん。「踊り子さんは1日で4回ステージに出ますが、毎回違う演目を披露される方もいるので、気になって帰れなくなってしまいます(笑)」。好きな踊り子さんと写真も撮影し大満足!

     

    お話を伺った方

    Profile

    岡藤真依

    漫画家、イラストレーター。性的対象として消費されることにしんどさを抱える主人公がストリップと出合ったことをきっかけに、自身の“体”を取り戻す姿を描く「彼女は裸で踊ってる」を連載中。自身も大のストリップ好きで劇場に足繁く通っている。

    今回伺った場所

    Information

    渋谷道頓堀劇場

    東京都渋谷区道玄坂2‐28‐7 TEL. 03-3770-5737 11:00~23:30 頃 無休 18 歳未満および高校生のHP閲覧と劇場入場は不可。

    写真・土佐麻理子 イラスト・岡藤真依 取材、文・重信 綾
    Check!

    No.2458掲載

    愛とSEX

    2025年08月06日発売

    平成景気のさなかの 1989 年。「女性ファッション誌」として、当時の女性の目線での SEX を特集。そのセンセーショナルな内容は、表紙を飾った金子國義さんのファッショナブルなイラストレーションと共に圧倒的支持を得ました。メンタル、フィジカル、メディカル、さまざまな視点から、愛と SEX をテーマに、時代の気分や社会状況なども反映させて特集してきました。現在も年間 50 冊以上の特集を刊行するanan の中で、一年を通じて最大部数を誇る名物企画。毎年、表紙とグラビアにご登場いただく方は、社会現象ともいうべき話題に。愛のある幸せな「SEX」を、年に 1 度、特集し続けています。

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    自分の気持ちに嘘をつくことなく、一意専心して物事に取り組むことがテーマの日です。途中、慣れによる気の緩みや、心身の疲労が出てくるかもしれませんが、うまく自己コントロールすることも今日の学びの一つだといえます。場合によっては一人で落ち着ける時間を設けて、しっかり心と体のリフレッシュを図ることも大事です。

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