
アバンギャルディをプロデューサーとして束ねる振付師のakaneさん
奇妙さと面白さ、そしてかっこよさが絶妙な“制服おかっぱ”のダンス集団、アバンギャルディ。一度見たら忘れられない個性を放つ、チームの仕掛け人と17人のメンバーが挑むダンスの可能性。
実際に踊っている人が正解を導かないと意味がない
おかっぱ頭に制服をまとい、一糸乱れぬダンスで魅了する、アバンギャルディ。SNSで発信するやいなや世界規模でバズり、アメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』からミラノ・ファッションウィーク、大阪・関西万博まで、世界を股にかけて活躍しているダンス集団だ。17名から成るこのチームを、プロデューサーとして束ねているのが、振付師のakaneさん。「バブリーダンス」で世間を席巻した、大阪府立登美丘高校ダンス部のコーチも務めた。
「アバンギャルディを結成したのは、ダンスコンテストにエントリーするためでした。ダンス部のコーチを引退してからずっと、自分のチームを作りたかったんです」
チームをまとめる立場でも、高校の部活動と大きく異なるのは、代替わりによるリセットがなく同メンバーで継続していけること。
「私が主宰するカンパニーから選抜されたメンバーなので、もともと気心は知れているのですが、経験を重ねて結束力も強くなっているし、みんなで成長していけることに幸せを感じています」
akaneさんの振り付けに慣れているメンバーは、覚えも早い。振付師としてアバンギャルディ以外の仕事をすると、その差を歴然と感じるそう。一方でメンバーにとって新しく、難しい踊りを生み出すことを常に意識している。
「みんながパッとできる踊りは新しくないんだなと思うし『むずいっ!』と言いながら四苦八苦しているのを見ると、『よっしゃ!』って嬉しくなります(笑)」
振り付けや、ひとりひとりの表情はakaneさんが細かく作り込んでいくが、アバンギャルディの特色といえるシンクロした動きに関しては、ほぼノータッチ。
「私ができるのは全体を見て、踊りが揃っていなかったらその事実をお伝えするだけなんです。彼女たちなりのノウハウがあるし、実際に踊っている人が正解を導かないと意味がないと思うので」

踊ることが幸せだという思いを日々更新させていきたい
メンバー間にも役割分担がある。たとえばakaneさんから指摘を受けたら、全員の動きを揃える人、ライブでMCを担当する人、コミカルな表情で笑いを取る盛り上げ役、動画編集のスキルが高いSNS担当など。仲間であり、ライバルでもある関係性だからこそ、切磋琢磨しながらそれぞれがつかんだポジションといえる。対してakaneさんは、メンバーから見てどんなリーダーなのだろう。
「すごくわかりやすい人だと思います。良いものができたら、そのまま言葉や態度に出るし、逆もしかりなので。だからメンバーは、『akaneさんのことを喜ばせたい』とよく言ってくれます」
リーダーに絶対的な信頼を置いているから言えることで、akaneさんにとってもその言葉がエネルギーになっているはず。
「私たちはダンスが何よりも好きっていう思いで通じ合っているし、自分たちが作ったものは絶対楽しいという自信があるからそれを多くの人に届けたい気持ちでひとつになれるんです。そして私はリーダーとして、みんなに新しい経験を常にさせたい。踊ることがこんなに幸せなんだっていう思いを日々更新させたいんです。それがチームを続けていくうえでも、すごく重要だと思っています」
表現力を高めるためにもインプットを欠かさない
SNSが注目のきっかけにはなったものの、アバンギャルディの底力はライブでこそ感じられる、とakaneさんは力説。
「AIではなく、生身の人間が表現している迫力と一体感を、ぜひ生で観ていただきたいです。この目標を叶えるためには、私たちもインプットを欠かさず、勉強し続けなければいけません。ダンスだけでなく、お笑いや舞台、ファッション、音楽などジャンルを問わず、優れたクリエイションから吸収したいです」
Profile
akane
アカネ 3歳でダンスを始め、大学在学中から大阪府立登美丘高校ダンス部の指導にあたり、全国優勝へと導く。2015年よりダンスカンパニー「アカネキカク」始動。アバンギャルディ以外にも数々のアーティストの振り付けを担当。
アバンギャルディ
2022年に結成し「謎の制服おかっぱ集団」として、TikTokやInstagramで世界中から人気を集めるダンスチーム。2025年、大阪・関西万博開会式にてパフォーマンスを披露。初のオリジナル曲「OKP Cipher」配信中。
anan 2470号(2025年11月5日発売)より
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MAGAZINE マガジン

No.2470掲載
The TEAM 2025
2025年11月05日発売
ひとつの目標を目指して集まり、個々の才能や長所が混じり合うことでより高いパワーを発揮することができるチーム。そんなチームの現代における理想的な形や形成するための条件など多角的に考察する特集です。エンターテインメント界における注目チームにもフォーカス。4人の光る個性と大人の魅力に磨きがかかるA.B.C-Zは、メンバー4人によるグラビア&座談会が必見必読。まもなく結成15年を迎える超特急からはリョウガさん、ユーキさん、シューヤさん、マサヒロさんが登場。そして今年20周年を迎えたHANDSOME LIVEからは小関裕太さん、渡邊圭祐さん、東島京さん、本島純政さんに思いを語っていただきました。

























