スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『RésonEssance(レゾネサンス)』のレゾネサンスほかです。

左・「レゾネサンス」650円。右・手前から時計回りに、「モンブラン」800円。ライムとレモンがきゅんと甘酸っぱい「シトロン」(720円)は、フランスの修業先で作っていたものをアレンジ。シェフの地元、岩手県・葛巻町の低温殺菌牛乳のすっきり優しい甘さを生かした「プリン」430円。すべてパティシエールの奥さんと二人で大切に作り上げていく。
堂々店名を掲げるガトーショコラには、村木達謙(たつのり)シェフの南仏の思い出が詰まっている。それは昔ながらの美しい街、エクス=アン=プロヴァンスでM.O.F.(※フランス国家最優秀職人章)パティシエの下で修業していた時に訪れた、天然のピンク色に輝くカマルグ塩田の景色。
海塩の中でもとりわけまろやかなカマルグ塩をショコラ生地に潜ませ、焼き上がりにすり込み、仕上げに振ってと、優しくも満遍なくまとわせた。その生地も甘さを抑え、カカオ感と口溶けを両立すべく3種のチョコをブレンド、バターを減らしてオリーブオイルを混ぜることで軽やかに。フォークを入れるとしっかりめ、なのに口にするとたちまちスッと蕩けてしまう。口溶けに導かれて溢れだすのは、カカオの濃密さとクセになる甘じょっぱさ。生クリームにも潜めたオリーブオイルの香りに、南仏気分も盛り上がる!
そんなふうに温もり漂う『RésonEssance』のお菓子のなかで目をひくのが、ユニークな球体モンブラン。村木さんがスーシェフ(二番手)を務めた『パティスリー トレカルム』のモンブランも独創的だったけど、自店ではまた違う彼のスタイルを編み出した。フランス産マロンクリームを丁寧に絞った美しい球体を一口いくと、マロンのこくにミュール(ブラックベリー)クリームとはじけるカシスの甘酸っぱさが心地いい。どれも素材感はしっかりしつつ、軽い食後感で、もう毎日でも食べたくなる!
Profile
chico
チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
information
RésonEssance
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-59 TEL. 045-517-3505 11:00~19:00(火曜は焼き菓子デーで12:00~) 水・木曜休 2025年10月オープン。Instagramはresonessance_2025
anan 2482号(2026年2月4日発売)より




















