昨年デビュー20周年を迎えたSUPER EIGHTが⽇本武道館で『SUPER EIGHT 超⼋ in ⽇本武道館』を開催。バンドの聖地でバンド演奏を繰り広げたステージから11⽉28⽇(⾦)の様⼦をレポートします。

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    360度どこからでも楽しめる! 圧巻のステージがスタート

    ぐるり360度、観客に囲まれている五⾓形のステージ──。今回のみどころは、どこからも⾒える圧巻のステージング。360度のステージングは、2016年から2017年にかけて⾏われたライブ以来だという。昨年、デビュー20周年の節⽬を迎え、メモリアルイヤーを盛⼤に祝ったSUPER EIGHT。新たなる最初のステージは、グループ初の⽇本武道館だ。バンドの聖地と⾔われるこの場所で「あおっぱな」から始まり、バンドバージョンで楽曲を披露した。

    「ようこそ⽇本武道館までお越しいただきました。改めまして、SUPER EIGHTです」と声を揃える5⼈。この⽇は、⽣配信もあるということで、「⾒とるかい?」(⼤倉忠義さん)と呼びかけるメンバーたち。横⼭裕さんが「配信をやってると思ったらちょっと緊張します」というと、「緊張感もいいじゃないですか。20周年までね、去年1年は駆け抜けさせていただいて。いろんなフェスを始め、ドームツアーと皆さんのお⼒添えのもと、⼤成功した1年でした。改めて今年、こうやって皆さんとご⼀緒する機会を武道館で設けさせていただいたんですけれども。我々は今までいろんな演出、セットリスト、⾳楽の経験を積んできたので、360度皆さんに⾒て楽しんでいただける空間作りをしました。いつものコンサートとは勝⼿も違うし、感じてくださる空気感も違うと思います。今⽇は、ぜひゆったりと、我々の⾳楽、歌詞、⾔葉を味わっていただいて、いい1⽇を共有できればと思います」と村上信五さんがメンバーの想いを代表して、⽇本武道館でやることになったいきさつを語った。

    ⾦曜の17時から始まったこの⽇の公演。⼤倉さんが「なんか⼀気に⽇曜の昼間みたいになるよな」と⾔ったことから、「⽇曜⽇、早く起きちゃうよね。アラームをセットせんでも⽬が覚めてしまうようになった」と⾔い出す安⽥章⼤さん。「おじいちゃんやん」というツッコミが⼊り、⼤倉さんから「何時くらいに起きてるの?」と質問されると、「1回⽬起きるのは多分、夜中のトイレ。ちょっとずつしか寝ないんですよ。1時間半ごとぐらいで起きる」と安⽥さん。「えー、ショートスリーパー」と、メンバーたちはビックリ。安⽥さんは「ショートスリーパーやったら、それで睡眠時間⾜りてる⼈やろ。⾜りてない。朝は6時半には起きる」と早起きだという。

    村上さんが丸⼭隆平さんに「その時間、飲んでるやろ?」と朝まで飲んでいたことを明かす。すると、丸⼭さんは前⽇朝5時まで飲んでいたそうで、「ちゃんと湯⾈に浸かって寝たよ。いやいや、起きてから、『あ、お⾵呂⼊らんと』と思ったけど、『あ、サラサラや。⼊ってるわ』って。⾵呂⼊ったか覚えてなかった(笑)」と⾔い出し、会場も驚きつつ笑い声が。「⾃分の頭のネトネト具合で⾵呂⼊ってるか分かるん?」と横⼭さんが驚くと、⼤倉さんは「⾵呂キャン界隈?」とツッコミ。すると、丸⼭さんが「江⼾時代、⾵呂は3⽇に1回だったらしい」と⾖知識をドヤ顔で披露する⼀コマも。

    息のあった掛け合いで会場を笑いの渦に

    そして、次にやる曲は、皆に届けたくて準備した曲と曲名を伏せながら説明し始める5⼈。MCは銭湯で撮影したという話をしてから、Xでセットリストをチェックしているであろうファンの⽅に「何年前の曲か知ってる⼈おる?」と会場に尋ねるメンバーたち。「17年!」という声が上がると、横⼭さんが「知らない⼈もいらっしゃるから、『ワッハッハー』って曲です」と、ここで曲名を明かす。すると「2008年の曲? 17年前…。今もうちょっとで26年。2000⾶んで25年!」と独特な発⾔をする安⽥さん。⼤倉さんは「なんで⾶ぶの? 変なところで⾶ぶなよ(笑)」、村上さんは安⽥さんに「寝ろ!! ⾜りてる?」と睡眠が⾜りてない⼼配をするという爆笑の掛け合いも。

    気を取り直して「初めての⼈、配信の⼈、追っかけ配信する⼈、みんなが1⼈にならないようにこの曲を歌います」という安⽥さんの曲振りには、「(配信は)結構1⼈で⾒とるぞ?」と村上さん。「突っ込むなよ(笑)」と横⼭さんがすかさず⾔うという、わちゃわちゃなやりとりが続き、アコースティックバージョンの「ワッハッハー」へ。

    歌唱最後に、「ハッハハハッハー!」と裏声で⾼い声をあげる丸⼭さん。⼤爆笑する会場に「これ、そんな簡単じゃないのよ。みんな笑うけどさ、めちゃくちゃな技術でやってんの。それを噛みしめてもう1回⾒てあげてくれ」と⼒説する横⼭さん。再び、「アッハッハッハッハー!」と⾼い声を出し、変顔を披露した後にでスンと真顔になる顔芸をした丸⼭さんが「昨⽇も観に来てくださった⽅がXで。“あれは⼩学校から培ってきた技術”って(笑)」と得意げ。村上さんが「いや〜、じっくり聞いてもらえて、オプショナルで丸の顔芸もついてきて」と、しみじみ。その丸⼭さんの笑い声がオリジナルのアドリブで⽣み出されたものと判明し、「なんか陽気な気持ちになったんだろうね。あれなかったら閉まれへん。洗脳されてる」(安⽥さん)とニッコリ。

    遊び⼼を発揮した丸⼭さんのギャグが盛り込まれる曲は、他にもあるそうで、「『イッツマイソウル』でも遊びがちやもんな。じゃ、みんな⼀緒に⾔ってみる?」という流れに。声を揃えて歌詞にない丸⼭さんのギャグ「私の友達、シャケです♪」と、⼤合唱する会場。村上さんは「毒されてるね〜!」と嬉しげ。

    『イッツマイソウル』には、⿂の⾷べ⽅がキレイっていう歌詞があるため、「私の友達、シャケでした」という丸⼭さんのギャグが加えられた曲。⼤倉さんは「あっ、そうなんや。今気づいた。意外と深い」と感⼼。再び、「私の友達シャケでした」と声を揃えて会場が⼤合唱する場⾯もあり、脅威の⼀体感を発揮。横⼭さんは「⾔ってて、何⾔ってるんやと思わない?」と驚愕。村上さんは「いや、推しが⾔うてるから、⾔うとこうってな(笑)」と笑わせる。

    ファンとの絆が垣間見える場面も

    ここから丸⼭さんといえば過去に放送していたバラエティー番組「関パニ」の絵描き歌で丸⼭さんが作った伝説の曲「U字の⽔槽」もあったと振り返るメンバー。丸⼭さんの「多分、歌えるわ。ちょっと歌ってみる?」のひと声で、今度は「丸みを帯びた〜♪」と「U字の⽔槽」の歌を⼤合唱する会場。「えっ、⽇本武道館でこんなことが起きてるなんて…。すごっ。どれだけ昔から好きでいてくれてんの?」と安⽥さんは唖然。村上さんは「すごい古参やねぇ」と感⼼。「え、ちょっと待って。これのタイトルってなんでしたっけ。何を歌ってんの、これ」と⼤倉さんは驚きを隠せない。お題が「うさぎ」の絵描き歌だったことから、「うさぎでこんなの⽣まれたの?」(⼤倉さん)と丸⼭さんの⻤才ぶりに驚きつつ、「ほんまに学⽣時代の教室みたいで好きやった」とメンバー⼀同、番組への愛と思い出を語っていた。

    そんな同窓会トーク(?)で盛り上がった後は、安⽥さんが「じゃあ次は、皆さんきっとすごい好きな曲であり、歌詞も好きで、メロディも好きで、SUPER EIGHTをもっと好きになっちゃうような曲だと思います。では、こんなアレンジでご賞味あれ」と、曲振り。“ご賞味”というワードにざわつく会場に「ちょっと待って! いい感じでいけたんやけど、ご賞味って…」とツッコまずには⼊れらない横⼭さん。「みんな組んであげてよ。何年ヤスを好きなん?」と⼤倉さんがフォローして、「I to U」へ。

    MCでは当⽇セットリストに加えられた「象」について「『象』に関しては今⽇、本番直前に僕がお願いしたんですよ。ちょっとぶちこまれへんかなってメンバーに。今⽇5⼈でこうやって、こんなアレンジでできて」(安⽥さん)と実現できて嬉しそう。「いや〜、1個1個の歌詞が染みてくるわ。20年超えたらね」としみじみする村上さん。「アーティストさんによっては、その⽇によって少しセットリストが変わるじゃないですか。これからもあり得るかもしれません」と安⽥さんが説明していた。

    続いて「久々にメンバーだけでご飯に⾏く時間を設けまして。久々でしたよね。それこそ2014年から⾏ってない、みたいな話をしてな。俺んちに来た以来だったと思う」(横⼭さん)とメンバー全員での⾷事会の話に。「まだ植⽊鉢あるの?」と安⽥さん。⼤倉さんは「サイン書いたやつや!」と思い出したようす。「引っ越し屋さんとか来た時に、クルッと向きをかえなあかん。思いっきりグループ名書いてるから」と横⼭さんは今もサイン⼊り植⽊鉢を⼤事にしているそう。

    そして、「ごちそうさまでした。美味しいお⾁でございましたよ。こういう時に1番年上が出してくれます」と⼤倉さんは横⼭さんに感謝。「いやいや、よう⾔うわ。マネージャー陣も集まってごはん⾷べてるから、そこに2軒⽬合流したんすよ。そこで『俺ここ出すわ。いいよ』って⾔ったら、『すいません、⼤倉さんからもらってます』って⾔われて。めっちゃイキってカード出したのに〜!」と悔しがる横⼭さんに「いやいや、その後ろ姿はカッコよかったよ」と安⽥さん。次は年明け、丸⼭さんがお会計で⾷事に⾏く話があるということで、「お寿司。もう、俺がお寿司って⾔ったら、もう笑っちゃうやん」(丸⼭さん)と会場の笑い声に気づく。「お寿司⾏きますし、⾷べますし…」と振ると「お寿司!」と、またもや会場が⼤合唱。丸⼭さんのお寿司ギャグも⼀体感抜群で⻑年のファンが会場にたくさんいることが判明。

    バンドで歌うセットリストが中⼼の中、数少ないダンス曲となったのは「ハリケンベイベー」。ブルーの⾊鮮やかなスーツで⼤⼈の魅⼒全開でパフォーマンス。この曲では、⼤倉さんが⽴ち位置が分からないと⾔い出したことから、新鮮な360度ステージに「皆さんどうですか。⾒やすい?」と会場に確認するメンバーたち。アリーナはすぐに⽬の前で距離感が近いが、⼤倉さんが「スタンドどうですか?」と尋ねると、「遠い」と声を揃えるスタンド天井のファン。「俺ら“そんなことない”待ちやった! 遠い?」ともう⼀度聞くと、「遠い」とまた声を揃える会場。「最⾼。いや〜、今の上⼿やな。ええなあ、⼀緒にバラエティーできるって」とファンを褒めるメンバー⼀同。「でも、⼼の距離は近いからそんな遠ないやろ?」という横⼭さんの声にも「遠い〜!」とファン。「上⼿やな。なんでできんの?」(⼤倉さん)とメンバーたちが関⼼するほど。ファンの声を360度受け取り、コミュニケーションをとるメンバーの姿にも感服だ。

    チャリティーマラソンも乗り越えた、5人の『オニギシ』

    ⽇本武道館といえば、⻑年先輩のTOKIOさんがライブをやってきた聖地ということで、TOKIOの「LOVE YOU ONLY」を歌う場⾯もあり、先輩の名曲をリスペクトを胸に、まっすぐに届ける姿も。そして、終盤のオニギシでは、この曲を歌いたいとお願いした横⼭さんがその気持ちを打ち明ける。

    「『24時間テレビ』では、ゴール⼿前、国技館でメンバーが待ってくれていて、めちゃくちゃ嬉しかったですよ。村上さんの『もう⾏っていいやろ』が頭の中から離れません。僕に近寄って、それぞれに⾔葉をかけてくれて。俺の感情もぐちゃぐちゃなって、もう涙⽌まらんようになってゴールテープ切ったんです。改めて放送を⾒直したら、メンバーが『オニギシ』を4⼈で歌ってたんです。その姿にいつか⼀緒に歌いたいなと思って。今回この時間を作ってもらいました」。5⼈揃っての「オニギシ」は、より絆を感じさせる味わいだった。

    この⽇は⽇本武道館のラストということで、Wアンコールで「無限⼤」を披露。最後に村上さんが「20周年を無事に乗り越えられたのは、皆さんのおかげ。くじけそうになったことも何度もありましたし、こうやって今笑って21年、その先の楽しい未来の想像ができるというのは当たり前のことではないです。僕たち以上に、いろんな経験を積んでくれた皆さんがいれば、いつまでもこの楽しい時間が続くと思ってます。皆さんの⼈⽣に恥じないグループであり続けられますよう、これからも頑張ってまいります」と今の想いを打ち明けた。

    記念すべき初の⽇本武道館ライブは、ファンと⼀緒にアットホームに作り上げたステージに。SUPER EIGHTとファンの“ひとつになって楽しむ⼒”によって笑顔に包まれたピースフルな⼀夜は、忘れられない特別な公演となった。

    セットリスト

    set list

    『SUPER EIGHT 超⼋ in ⽇本武道館』

    1. あおっぱな
    2. 『って!!!!!!!』
    3. ナントカナルサ
    4. ズッコケ男道
    5. ワッハッハー
    6. I to U
    7. ローリング・コースター
    8. 音楽が聴こえている
    9. ハリケーンベイベ
    10. Street Blues
    11. LOVE YOU ONLY〈TOKIO〉
    12. 未完成
    13. 言ったじゃないか
    14. ハライッパイ
    15. “超”勝手に仕上がれ
    16. オニギシ
    17. 乾杯!!節
    18. T.W.L ※アンコール
    19. 友よ ※アンコール
    20. 無限大 ※ダブルアンコール

    写真・くさかべまき 取材、⽂・福⽥恵⼦

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    思いついたアイデアや、なんだか良さげに思えることを実行したくなる日です。しかし計画性や思慮には欠けがちで見通しが甘いところが出やすいので、資金面を含め、労して功なしにならないように実行に移す前によく話し合い、その可否を検討するべきです。場合によっては周囲を巻き込んでの失態にもなりかねないからです。

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