
アジアから世界を目指す戦いがスタートする。2027年にブラジルで行われるFIFA女子ワールドカップ。その出場権を懸けたAFC女子アジアカップが、オーストラリアの地で3月1日に開幕を迎える。
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アジアを圧倒して来年の女子W杯で勝てるチームに
今大会は12か国が参加し、上位6か国がブラジル行きの切符を手にできる。もちろん油断は禁物だが、2011年以来の世界一を目指すなでしこジャパンにとっては難しい挑戦ではない。予選突破だけでなく、ここでどれだけチームとして積み上げて来年のW杯本大会に向けた強化を図れるか、そしてアジアの頂点に立てるかが大きなテーマとなりそうだ。
2024年冬に就任したニルス・ニールセン監督の下、チームは昨年2月のシービリーブスカップで3連勝。世界ランク1位のアメリカを破るなど破竹の勢いを見せたが、その後はアジア勢以外に2分け4敗という苦しい結果が続き、7月の東アジアE-1サッカー選手権でも1勝2分けの3位に終わってしまう。ボールをつないで戦うポゼッションサッカーを掲げながらズレが散見されて狙いどおりに保持することができず、攻守両面でゴール前での勝負弱さを露呈して長いトンネルに入っていた。
だが、昨年11月のカナダ戦では目指していたパスサッカーを披露しただけでなく、前線から積極的にボールを奪いに行くスタイルが機能。強度の高いアグレッシブなサッカーで東京オリンピック金メダルの相手を圧倒した。大黒柱の長谷川唯(マンチェスター・シティ)がカナダ戦後に「来年のW杯や2028年の五輪を目指す中でまだまだ伸ばせるところがたくさんある。アジアカップも成長する過程の一つ」と話したように、今大会は長期間の合宿で強化と連携を深める絶好の機会。だからこそ結果だけでなく、未来を見据えて試合内容も求めていく必要がある。
近年は男子と同様に大半のメンバーが欧州や北米でプレーしている。世界基準を日常とする選手たちの力が組み合わされば、必ずや世界で輝くシーンにつながるはず。「アジアカップでトロフィーを掲げる準備はできている」と語ったニールセン監督。なでしこジャパンがアジアの戦いを経て世界で勝つチームに成長していく姿をしっかりと見届けよう。
注目の選手を紹介!
長谷川 唯(マンチェスター・シティ)

圧倒的なサッカーセンスを見せる大黒柱。華麗でファンタスティックなプレーは必見だ。
宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)

前回W杯得点王がスタイルを変えてピッチ中央でプレー。チームではボランチ起用も。
谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)

抜群の得点感覚を見せ続ける20歳。代表でも中盤の底で中心選手として存在感を強める。
高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)

2025年のAFC年間最優秀女子選手。センターバックを主戦場にFWとしてもプレーする。
information
AFC女子アジアカップ オーストラリア2026
日程:3/1(日)~21(土)
開催地:オーストラリア パースほか3都市
〈日本女子代表のグループステージ日程〉
3/4(水)14:00 vsチャイニーズ・タイペイ女子代表
3/7(土)20:00 vsインド女子代表
3/10(火)18:00 vsベトナム女子代表
DAZNで独占配信予定。※日時は日本時間
anan 2485号(2026年2月25日発売)より












