コンプレックスを味方にして、その人の顔立ちや個性を生かしたメイクを得意とするGENSEIさん。GENSEIさんに、メイクを通して美しさの“原石”を見つけてもらう連載第7回は、「優しい印象のナチュラルブロウ」「ぷっくりとしたヘルシーリップ」のハウツーです。ヘルシーで明るい印象になれるGENSEIメイクを教えてもらいました。

Index

    今回のメイクを動画でチェック !

    今回のお悩みは?(30代・佐々木さん)

    ヨガインストラクターという仕事柄メイクをしない日も多く、メイクのやり方を忘れがち。特に眉毛はいつも上手に描けなくて困っています。(30代・佐々木さん)

    印象を左右する鍵は、瞼の幅!

    GENSEI

    アイブロウのポイントは、眉毛から瞳までの距離感を決めること。佐々木さんは瞼の縦幅が狭いので、欧米人のような顔立ちの印象があるのですが、もう少し柔らかい印象に見せたい場合は、広く見えるように瞼全体にハイライトを仕込んでいきましょう。

    GENSEI

    このパウダーはきめが細かいので、さっとのせることで透明感を出すことができるんです。そのあとからアイシャドウを使っていくのですが、佐々木さんは健康肌タイプなので、日に焼けた肌色にも相性のいいunevenのアイパレットにあるオレンジのアイシャドウを使います。

    佐々木

    オレンジのカラーを使うのは新鮮に感じます。

    GENSEI

    目と瞼の距離が近い人は、上瞼全体に色を広げるとホリが深くなりすぎてしまうので注意してくださいね。可愛らしい印象に仕上げたいので、涙袋にも色をのせます。じわっと血色感の出るヘルシーで可愛い目元ができました。

    💄ポイント

    1. 明るめのハイライターをアイシャドウベースの代わりに、瞼全体に広げる。
    2. オレンジのアイシャドウを瞼に少しずつのせる。一度にたくさん取らず、薄くじんわりと広げるようにグラデーションを意識する。黒目の下の涙袋のところにも同色のアイシャドウをのせる。

    やりすぎもやらなすぎもNG! アイブロウの基本

    GENSEI

    次にアイブロウです。普段はどのように描いていますか?

    佐々木

    本当にちゃんとできていなくて、眉マスカラでささっと毛流れを整える程度です…。

    GENSEI

    わー、それはちょっとダメですね。前髪で見えないと思っていても、アイブロウがきれいに描けているかで印象は大きく変わります。今回は3つのアイテムを使って、ナチュラルだけどきちんと感のあるアイブロウを作っていきましょう。

    GENSEI

    まず最初の準備で大切なことは、眉毛の油分をとっておくこと。ティッシュオフでもいいですし、アイブロウパウダーには色味のないカラーが入っていることもあるのでそういったものを活用して下地を整えます。

    佐々木

    いつも気にしていなかったのですが、なぜ大切なのでしょうか?

    GENSEI

    油分が残っているとよれてしまって、均一に描けないんです。この一手間を加えることでメイクの持ちも良くなりますよ! アイブロウにもいろいろ種類がありますが、柔らかい印象に仕上げるためにはパウダー、ペンシル、マスカラの順番がおすすめです。

    佐々木

    なるほど! カラー選びも難しいです。

    GENSEI

    自然に仕上げたいならヘアカラーの色味に合わせるのがおすすめ。佐々木さんはアッシュブラウンなので、右から二番目のグレーっぽいベージュカラーをメインで使っていきます。地毛の少ないところに描き足して馴染ませるイメージで。眉頭はしっかりと生えているので、眉山から眉尻に向かって毛流れに沿って描いていきます。

    GENSEI

    一度スクリューブラシで整えたら、次に同系色のペンシルで毛が足りないところに一本一本埋めるように描いていきます。最後にマスカラで毛流れを整えて。こちらは透明なのですが、ヘッドが小さく簡単に毛流れを整えてフィックスしてくれるというのと、一本一本にツヤが出て、生命力をプラスしつつナチュラルに仕上がるところがお気に入りです。

    佐々木

    どれも初めて見るアイテムばかりです! 左右対称に描くことが難しいのですが、コツはありますか?

    GENSEI

    左右対称に描くためには、まず眉山の位置を決めましょう。黒目の外側から上にやや上がったところを起点にするとバランスが取りやすいと思いますよ。

    💄ポイント

    1. ティッシュオフもしくは透明のパウダーを使って、眉毛のベタつきや余分な油分を落とす。
    2. 髪色に合う明るめのアイブロウパウダーを眉毛の薄いところを中心にのせていく。
    3. 毛が少ないところはアイブロウペンシルで一本一本を埋めるように描いていく。
    4. 最後に透明のアイブロウマスカラで毛流れを整える。

    夏におすすめ! ヘルシーに仕上がるリップグロス

    GENSEI

    佐々木さんはヨガのインストラクターをされているということで、ヘルシーなイメージ。唇もぷっくりとしていて可愛らしいので、そのチャーミングな形を生かしてリップで仕上げていきましょう。使うのはunevenのリップグロスです。

    uneven フィッティンググロススティック fg-02 ¥1,650

    佐々木

    グロスを使うのは久しぶりです。いつもささっと塗ってしまうのですが、リップにも一本で可愛くなれるコツはあるのでしょうか?

    GENSEI

    佐々木さんは上唇がぷっくりとしていて可愛らしいので、その輪郭を強調してあげることでより魅力的なリップになりますよ。

    💄ポイント

    1. 全体に軽くのせてなじませる。
    2. 立体感を出したいところに重ね付けして、ぷっくりと仕上げる。

    できあがり!

    GENSEI

    前髪はシースルーっぽく作って、ポイントにした眉毛が見えるようにヘアセットをしました! どうですか?

    佐々木

    なんだか自分じゃないみたいです! 眉毛の立体感もあって、こんなに印象が変わるのかと驚きました。

    GENSEI

    今回はアイメイクに赤系の色を使うことで血色感をプラスしたのも隠れポイント。健康肌の人はメイクで血色感を出すことが難しいと思うのですが、そのなかでもアイメイクは取り入れやすいと思います。ぜひ皆さんも試してみてくださいね!

    今回使ったアイテムは…

    Information

    左から時計回りに:YSL メイクミーブラッシュ パウダー 69(限定色) ¥8,360(イヴ・サンローラン・ボーテ TEL. 0120-526-333)、ルナソル スタイリングアイゾーンコンパクト N 02 ¥6,050、モデリングアイブロウペンシル 01 ¥4,070 ※セット価格、フェザリーアイブロウジェル 00 ¥3,300(カネボウ化粧品 TEL. 0120-518-520)、uneven フィッティンググロススティックリップグロス fg-02 ¥1,650(YSI TEL. 03-6452-5491)

    Profile

    GENSEI

    げんせい 台湾出身。日本と台湾を行き来しながら、ヘアメイクアップアーティストとして活動。SNSではファッションや美容を発信。

    撮影・鳥羽田幹太、構成/文・市谷未希子

    Share

    • twitter
    • threads
    • facebook
    • line

    Today's Koyomi

    Movie

    ムービー

    Regulars

    連載