みんなの反応が知りたいから緊張するよりも早く弾きたい。

インタビューの直前に行われたコンサートでは超絶技巧の曲を笑顔で弾き、ユーモラスなMCでも会場を魅了した藤田さん。彼は、舞台で緊張したことがないという。
「3歳でピアノを始めてから、舞台に立つのが楽しくて仕方がありませんでした。ガチガチに緊張している他の子供たちを見て、何でだろう? 私なら人前で弾くために練習していたのだから早く弾きたくてしょうがないし、お客さんの反応が見たいのに…って」
適度な緊張を楽しむ度胸は、幼少期から変わらない。自分の演奏に納得するのはどんな時かという質問には「納得はしません。演奏に満足してしまったら、ピアノを続ける意味がないから」と笑う。とても丁寧で、おっとりとした口調で話すが、ストイックな答えだ。
「ピアニストを仕事として意識したのは、最近のこと。難しい曲のリクエストが増えて、より高い水準の練習が必要になりました。そのぶん、例えばベートーヴェンとショパンなど、全く異なるタイプの曲を同じプログラムに入れて弾き分け、それを感じ取ってくれたお客さんから的確なコメントをいただいた時なんかは、意図するものが伝わって嬉しいし、ピアノがより面白く感じます。とはいえ自分の終わった演奏は全く振り返らないし、昔からミスはすぐに忘れるタイプ。褒められたことはよく覚えているんですけどねぇ」
練習で重視しているのは、美しい音色と響き。一音に命を懸ける覚悟で演奏する。
「2時間ものリサイタルに備えてジムで筋トレをしているピアニストもいますが、私の場合は筋トレをする時間も、ピアノを弾いていたい。これまでピアノしかやってこなかったので、リサイタルが終わった後でも、翌日でも、他にやることがないので結局ピアノを弾いているか、もしくは、自分の人生設計を立てています。モーツァルトもシューベルトも短命だったので、一応私も、30代で終える用~80代で終える用まで、色々なバージョンを作っているんですよ(笑)」
※『anan』2017年9月6日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・若山あや 撮影協力・eplus LIVING ROOM&DINING
(by anan編集部)
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