
現在放送中のドラマ『三人夫婦』の主演3人の座談、第3弾! 今回は、プロデューサーにも3人の魅力をお伺いしました。
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現在放送中のドラマ『三人夫婦』。自分たちの幸せのカタチを模索するなかで、3人で夫婦になることを目指す男女を、コメディタッチで描いた本作を、anan2445号『ジャパンエンタメ』特集の中で取り上げています。
本誌では、主人公の拓三を演じた浅香航大さん、拓三の元カノの美愛を演じた朝倉あきさん、美愛の彼氏でダンサーの新平を演じる鈴木大河さんに、作品のこと、そしてエンターテインメントに対する思いを語っていただいています。ananWEBでは、そのSIDE Bをお届け。
3人がお互いの印象や、可愛いところについて語った座談会と、『三人夫婦』のプロデューサーである箱森菜々花さんに、お三方のキャスティングの理由と、それぞれの魅力を伺っています。
── 3人の空気感がとてもほんわかしていて、撮影中の雰囲気のよさがうかがえます。お互いの印象や、かわいいなと思ったところを教えてください。
浅香航大さん(以下、浅香) みんな本当に真面目なんですよね。そこは非常にいいところではあるんですが、個人的に笑いのセンスはもう少し磨きたいところではあって…。そこはみんな共通してない?(笑)
朝倉あきさん(以下、朝倉) さすがわかってます。
鈴木大河さん(以下、鈴木) 確かに、自分でもそれ、めっちゃ思ってます(笑)。
朝倉 ちなみに浅香さんは、とても気遣いの人ですよね。
浅香 今、ひねり出した?(笑)
朝倉 そんなことないですよ。ずっと同じ場所で長時間撮影していたときに、私がくじけちゃった瞬間があったんです。そこから「じゃあもう1回」となったとき、どう気持ちを立て直そうかと思っていたら、浅香さんが助けてくださって。かわいいではないけれど、素敵な方だなと思いました。
鈴木 かわいいところで言うと、動物と戯れる場面が…。
朝倉 確かに!
鈴木 撮影の合間に、背の高い浅香さんがめちゃくちゃ縮こまってウサギと触れ合っていらして。ウサギの目線に近づこうとされている姿が本当にかわいらしいなと。他にも結構動物と触れ合う場面がありましたよね。
浅香 動物園にも行ったりね。
朝倉 私たちもまったりしてましたけど、なかでも浅香さんがすごくまったりしてました。
鈴木 ちなみに朝倉さんに関しては、初めてお会いした日に3人で等間隔に並んで挨拶していたときに第一声で…
浅香 あっ、思い出した!(笑)
鈴木 自分の名前を「浅香航大です」とおっしゃって(笑)。
朝倉 (ペコペコしながら)本っ当にすみません!
浅香 (笑)いや全然謝ることじゃないですよ。
鈴木 確かにおふたりの苗字が似てるから…。楽屋でもいつも姿勢よく座っていらっしゃるから、しっかりしているイメージだったけれど、そういう可愛いらしい一面もあるんだなと思って。
朝倉 それくらいすごく緊張していたんですよ。
浅香 あと、3人で楽屋にいるとき、一生懸命話題を振ってくれるんだけど、そこからあまり話が続かない(笑)。
鈴木 すごく和みました。
朝倉 振る話題のチョイスがよくないんですよね。本当にすみませんっ。
浅香 いやいや。そういう気遣いだけで充分です。3人の仲をよくしようとしてくださっているのは伝わっていましたから。あと、このドラマでは結構男女のデリケートな部分も扱っていますから、女性としてそこを演じるのって大変だったと思うんです。でも、そういうそぶりも見せず、現場で真摯に演じようとされている姿に、すごく刺激を受けました。
朝倉 そんなの、私からしたらふたりもそうだったよ。もうふたりとも大好きだよ。
浅香 (笑)大河はね、弟感というか人懐っこい感じがあって、そもそも可愛いよね。
朝倉 あと、何気ないときの言葉選びが絶妙ですよね。
鈴木 あ! 撮影現場でも言ってましたよね。
朝倉 ロケバスの中で支度していたときに、ゴミをゴミ箱に投げ入れたんですよね。そのときに「すみません。横着しちゃって」っておっしゃって。こういうときに“横着”っていう言葉を使うのって、なんか素敵だなって思いました。あと、中華料理屋さんに行ったとき、私が読めない漢字があって、「これなんて読むのかな?」って聞いたら、「たぶんですね…」って言って教えてくださって。こちらを傷つけないよう、めっちゃ気を遣って、そういう言い方をさりげなくされるのが素敵だなって。そういう気遣いの大河くんが、現場で楽しそうにしているのを見ると、こちらもなんか嬉しくて、可愛いなって思ってました。
浅香 うん。すごく素直なんだよね。気になったことがあれば、すぐに監督に質問するし、僕らにも「教えてください」って聞いてきたりするし。そういう素直なところが真面目で可愛いなと思ってました。現場で、だんだん日を重ねるごとに演技も自由になっていって、芝居の中でいろんな挑戦をしようとしている姿を見て、頼もしいなと思ったし。その伸び代がすごいなと。
鈴木 自由になれたのも、この座組だったからです。おふたりがとてもいい空気を作ってくださっていたので、僕も自由にやっていいんだなと思えましたから。
浅香 本当に、撮影が毎日楽しいです。
『三人夫婦』箱森菜々花プロデューサーが語る3人

©「三人夫婦」製作委員会
浅香航大さんは…?

©「三人夫婦」製作委員会
拓三というキャラクターを立ち上げるにあたって、芝居力がある方がマストだと思っていました。じつはビジュアルがいいけれどちょっとダサめにして、それがまた可愛いというキャラクターにしたくて、それをやり遂げられる人として挙がったのが浅香さん。これまで浅香さんの出演したいろんな作品を拝見すると、スーツ姿だったりクールなイメージの役が多いけれど、そんな人がかわいい感じの役を演じたらどうなるんだろうと興味が湧いたし、そのギャップを新鮮に感じていただけるんじゃないかと思いました。
脚本が上がって、それを読んだマネージャーさんから「浅香航大そのまま」との言葉。実際演じていただいたら、拓三のモジモジ感とか、動物と触れ合っているときのちょっと嬉しそうなニヤニヤだったり、カメラが回っていない時間にどこかに行ったと思ったら、自分のスマホを持ってきてニコニコしながら動物を撮影していたり。本当にかわいい人だと思いましたし、拓三にぴったりでよかったです。
朝倉あきさんは…?

©「三人夫婦」製作委員会
男性ふたりに挟まれる美愛は、女性に嫌われない雰囲気を持った女性に演じてもらいたいというのは最初から考えていたことです。結構自分の主張を押し通すキャラクターでもあるので、ギャンギャン言ってもどこか嫌味のなさが必要で、朝倉さんが合うのではと思いました。
実際にお会いしてみたら、ご本人のキャラクター自体は拓三の方に近いとても真面目な方で、ハキハキしているけれど柔らかく、監督ともぴったりだねと言い合ったくらい。正直、キャスティングを発表したときに、恋愛ドラマでもあるのでファンの皆さんからの反応も気になりましたが、朝倉さんのまっすぐな明るさのおかげか、好意的な声が多く、ほっとしました。
鈴木大河さんは…?

©「三人夫婦」製作委員会
新平という役は“三人夫婦”の言い出しっぺで、すごく重要な役柄。ご覧になった方が気になって、好きになってもらいたいし、これから伸びてゆく方をキャスティングしたいと考えていました。所属するIMP.は、いまどんどん勢いを増しているグループです。大河さんのことは、以前出演された舞台『キングダム』を拝見して知っていて、ご本人のイメージとは違う役柄で、ギャップがあった方が面白いのではと思いました。
大河さんはドラマ出演がこれで2作目でしたが、とても謙虚で監督に言われたことをまっすぐに受け止め、悩みながらも真摯に新平という役に向き合ってくださいました。ご本人は新平とタイプが違い、真面目なしっかり者。これまで見たことのない大河さんを見られると思いますし、見た方に好かれる新平になったと思っています。
Profile
浅香航大
あさか・こうだい 1992年8月24日生まれ、神奈川県出身。近作に、ドラマ『オクトー〜感情捜査官 心野朱梨〜Season2』、映画『十一人の賊軍』など。7月開幕の舞台『泣くロミオと怒るジュリエット2025』への出演も控えている。
朝倉あき
あさくら・あき 1991年9月23日生まれ、神奈川県出身。近作に、大河ドラマ『光る君へ』、ドラマ『正直不動産ミネルヴァSPECIAL』、配信ドラマ『わかっていても the shapes of love』など。現在、時代劇「あきない世傳 金と銀2』(NHK BSほか)出演中。
鈴木大河
すずき・たいが 1998年6月29日、千葉県出身。今年1月クールの『未恋〜かくれぼっちたち〜』でドラマ初出演。IMP.としては、本作の主題歌「Cheek to Cheek」が現在好評配信中。5月からスタートするIMP.主演舞台『IMPACT』も控えている。
箱森菜々花
はこもり・ななか ドラマプロデューサー。映像プロダクションAOI Pro.所属。これまで手がけた作品に、『around1/4 アラウンドクォーター』『まだゆめをみていたい』『さっちゃん、僕は。』などがある。
Information
ドラマストリーム『三人夫婦』
優しいけれど不器用で内向的な拓三(浅香)は独身街道まっしぐら。そんなある日、元カノの美愛(朝倉)と彼女の年下の恋人・新平(鈴木)から、3人で夫婦にならないかと提案を受ける。戸惑う中、なし崩し的に1年間のおためしと称した3人の同居生活がスタート。現在、毎週火曜深夜0時58分~TBS系にて放送中(※一部地域を除く)。またNetflixでは先行配信中。