
王子様が現れないのはわかっている。でも、誰でもいいとは思えない。そんな女性には“年下を育てる”恋愛が理想的だと女性活躍の講演・研修会社、デリィス代表・杉浦里多さん。
「ほとんどの男性が、プライドの塊。そんな男性にとって、おひとりさまでどこにでも行って、知識や経験値を上げている今の女性たちから、何かを要求されたり、教わるのは苦痛です。しかし女性側が年上であれば、話は別。年下男性にとって、経験と包容力のある年上の女性こそ素直に話を聞ける相手であり、プライドが傷つかずに付き合えて、しかも一緒に成長していける絶好の相手なのです」
でも、年下男性は様々な面で未熟だと感じてしまう…。
「子育て感覚で、理想の男性に育てればいいのです。ただ、こうしろああしろ、とムリに強制するのはNG。どんなに優しい男性でもプライドは健在なので、自分にとってどんな男に育てたいのかを決めたら、すでにその理想の男になっていると仮定し、男性に自信を持たせながらデリケートに接することです。一方で女性に必要なのは、彼の仕事や年収など、理想の条件を捨てて、年下男性をターゲットに、マインドチェンジをすること。素直に話を聞ける男性と、育てたい女性こそが、これからの時代はうまくいくのです」
では、バリバリ仕事ができて、プライベートや社交の場でも ソツなく振る舞う、できる男に育てるには? 杉浦さんに聞いた。
できる男に育てたい
年下の彼が、未熟なのは当たり前。年上女性の方が仕事ができることが多いので、彼のプライドを傷つけないよう見守りつつ接して。
「女性はおせっかいな生き物だし、年上ならなおさら社会人経験も多いため、ついアドバイスしたくなるもの。彼が落ち込んでいたら『こうしたら?』なんて声をかけがちだけれど、NGです。できる男に育てるために最も重要なのは、プライドと能力の高さに自信を持たせること。せっかく自信を持ち始めてきた男性にアドバイスなんてしたら、屈折してしまいます」
アドバイスは向こうが求めてきた時に限るが、その際、すでに“できる”男性を紹介したり、違う人の例を挙げて遠回しにアドバイスするのも有効だとか。
「『今や大成功を収めているあの人だって、昔大きな挫折をしたんだって。TVで見たんだけど』という具合に、軽い口調で耳に入れてあげるのがベター。また、『あなたにはこんな強みがある』と能力を褒めて自分を信じさせることが重要。一方、女性は決して自分の活躍を自慢せず、できる男に見合うように知的レベルを上げるなど自分磨きも必要です」
あなたが守るべき4つの鉄則!
- 自分のキャリアや能力を、彼にひけらかさない。
- 自分も知的な習慣を身につける。
- 彼の強みを見つけて、褒めてあげる。
- 彼が困っていても、自分で直接アドバイスをしない。
※『anan』2017年1月25日号より。イラスト・鬼頭 祈 取材、文・若山あや
(by anan編集部)