ZEROBASEONEが初の海外ツアー !「2024 ZEROBASEONE THE FIRST TOUR [TIMELESS WORLD] IN JAPAN」レポート

エンタメ
2024.12.17

グローバルボーイズグループデビュープロジェクト「BOYS PLANET」から誕生し、昨年7月に韓国デビューしたZEROBASEONE初の海外ツアー「2024 ZEROBASEONE THE FIRST TOUR [TIMELESS WORLD] IN JAPAN」がついにスタート。日本では11月29、30、12月1日の愛知・AICHI SKY EXPO ホールAと12月4、5日の神奈川・Kアリーナ横浜の計5回公演が開催された。その12月4日、Kアリーナ横浜での公演の模様をレポートします。

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会場のZEROSE(ファンネーム)がZEROBASEONEの登場を待つ中、ステージ上のスクリーンに突如カウントダウンがスタート。その数字が01でストップすると、0と1の間が開いていき、そこには彼らがZEROBASEONEになる前の映像が映し出されていった。そのスクリーンが扉のように開くと、中からビジューがあしらわれた黒いスーツ姿の9人が登場。ステージにファイアーボールが打ち上がる中、メンバーは花道を通ってセンターステージへ。登場シーンを「Solar POWER」で熱く盛り上げると、美しいメロディが印象的な「Road Movie」と「Take My Hand」で会場の雰囲気はさらに高まっていく。「楽しむ準備はできてますか?」というジャン・ハオの言葉でスタートした「New Kidz on the Block」ではジウンがジャケットをはだけさせて二の腕を見せつけると、会場のZEROSEからは悲鳴のような歓声が。そしてそれを真似しようとしたゴヌクがジャケットをはだけさせようとしてストップし、ダメダメという表情で会場からはさらに歓声が沸き起こった。続く「KILL THE ROMEO」はペンライトで真っ赤に染まった会場に白いピンスポットライトが乱反射するように照らされて、ビートの強いサウンドもあいまってクラブハウスのよう。ZEROSEの興奮が覚めやらないまま、4曲を一気に駆け抜けた。

そしてハンビンが「ZEROSE、ただいま!」と挨拶すると、メンバーも「ただいま」と口々に挨拶。自己紹介ではゴヌクが「僕から離れるなよ」とイケメンな決めセリフで会場のZEROSEを沸かせたかと思えば、リッキーは「会いたかった」とハートを作って見せる。テレは「照れないテレです」と照れながら挨拶してチャームポイントのえくぼを見せた。ハンビンは「僕は親知らずがなくなっちゃったハンビンです。僕の親知らずが見つかったら連絡ください」と言ってZEROSEを笑わせていた。ジャン・ハオは「僕は世界で一番かわいいハオです」と挨拶。他のメンバーが「その通りです」と認める様子の中、その後で客席のZEROSEに向けて「ねえ、知ってる? 世界でキミ(ZEROSE)が一番かわいいって」と言ったユジンに対して、ジャン・ハオが「僕が一番かわいい」と対抗する一幕も。マシューは「僕はあなたのかっこいい彼氏です。ZEROSE、誰にも渡さないよ」と言ってZEROSEの悲鳴を引き出していた。ジウンは「みなさん長く待ってたよね。本当に会いたかったです。君も僕に会いたかった? 今日も一緒に幸せな時間を送ろう」と流暢な日本語で語った。ギュビンからは「昨日お腹が痛くて、今朝まで大変だったギュビンです」と心配になるコメントも。この日はライブビューイングが開催されていたため、スクリーンごしのZEROSEにも愛嬌たっぷりの表情で愛を送った。

コンサートの合間になぜだかちっちゃくなってしまったジャン・ハオを元に戻そうとして、メンバー全員が小さくなってステージに上るというVCRの後、何も見えないステージにスポットライトがあたる中、「ZEROSEの歌声を聴かせて」とスクリーンに歌詞が現れると、会場のZEROSEが「In Bloom」の日本語バージョンを熱唱。ZEROSEの愛で元の大きさに戻ったZEROBASEONEがステージに登場する一幕も。ジャン・ハオのソロステージ「Always」ではリフトアップしたセンターステージでマイクスタンドでしっとりと歌い始めたかと思いきや、サビでは軽やかなステップを披露しながらステージを歩き、会場の遠い席にいるZEROSEにまで目線を送り、手を振る姿が印象的。真っ赤なレーザー光線が飛び交う中、ジウン、リッキー、マシュー、ゴヌクの4人の力強いパフォーマンスからスタートした「Over me」では赤いリボンを使ったダンスがセクシー。途中、マシューがシャツをはだけさせて腹筋を見せるとZEROSEの歓声は最大になり、その声は曲が終わるまで止まなかった。

ハンビン

ジウン

ジャン・ハオ

マシュー

テレ

01/01

「BOYS PLANET」の課題曲だった「Over me」、「Switch」、「En Garde」を立て続けに披露した後、「あの時に戻った感じになりましたか?」と問いかけたジウン。ツアータイトル「TIMELESS WORLD」のとおり、今回のツアーはこれまでのZEROBASEONEを振り返るツアーでもある。9月からスタートした今回のツアーを振り返り、「アンコールの時にZEROSEのみなさんが大きい声で歌ってくれる時」が一番印象的だと語ったユジン。テレは「ツアー初日が始まる時のZEROSEのみなさんの大きな歓声が一生忘れられないと思います」と振り返った。ジウンは日本語と韓国語がミックスになってしまったコメントに会場のZEROSEが大喜びしていることが不思議だったようで、「え?」ときょとんとした表情を見せるとさらにZEROSEが大喜び。みんなこういうのが好きなんだね、とメンバー全員に「え?」の表情をやらせていた。この瞬間を忘れないように、とリッキーが「ZEROSE、TIMELESSのように、チョジャン(韓国語で「保存」の意味で、オーディション番組『PRODUCE 101 SEASON2』でパク・ジフンが大流行させた言葉)と言ってこの瞬間を切り取るモーメントも。

ZEROBASEONEが誕生したオーディション番組「BOYS PLANET」のシグナルソング「Here I Am」ではジャン・ハオの「ZEROSE、準備できましたか?」の声でスクリーンの画面が半分ずつに分割され、メンバーと会場のZEROSEのひとりが映し出されるサプライズ。みんながおそろいのポーズを決める中、ジウンはプロポーズのようにひざまずいて会場のZEROSEから歓声を引き出していた。

リッキー

ギュビン

ゴヌク

ユジン

01/01

月蝕から蘇った満月をバックに全員が白いリボンタイを手に持ってスタッズのついたブラックスーツで再びステージに登場すると、リッキーが唇に指を押し当て「シーッ」。そうしてはじまった「Dear ECLIPSE」では、白いタイを使ったパフォーマンスが目を引いた。ゆっくりと白いタイを首に巻き付けるだけの仕草が艶っぽく、ZEROBASEONEが持つ匂い立つセクシーを表現。続く「Hot Summer」では重低音とともにファイアーボールが打ち上がり、ペンライトが会場を真っ赤に染め上げる。スローテンポな曲に重みを感じさせる振り付けは気だるげな雰囲気を演出し、彼らのまた新たな一面を見せてくれた。そんなパフォーマンスの後、メンバーはそれぞれ誰の振り付けがやってみたいかを真剣にトーク。ギュビンは「Hot Summer」のキリングパートに挑戦したものの、ジウンに「かわいいんだけど」と言われて思わずピース。マシューはテレのパートがやりたかったとテレに教えを請うと、ユジンも「僕もそれがやりたかった」と追随。2人ともテレから「100点です!」と満点の評価を受けて満足そう。ハンビンは踊ってみたもののメンバーからは非難轟々。テレからは「ジウンさんから扇風機みたいって言われてたよね」という情報も。最後には「誰が一番セクシーでしたか?」と会場のZEROSEに問いかけ、「今日からセクシー担当は? ハンビンさん!」とノリノリで踊ってみせた。

コンサート本編もいよいよ終盤。「SWEAT」では紙吹雪が舞う中、爽やかに歌い上げるメンバーとともにZEROSEも大きなコールでそれに応え、「Kidz Zone」ではリッキーがマシューの肩を組んで笑顔をみせたり、ジャン・ハオがステージで跳ねたり手を振ったりするのをZEROSEが真似したり、会場が一体となって遊んでいた。タイトルどおり弾けるリズムが楽しい「Feel the POP(Japanese ver.)」、そして「GOOD SO BAD (Japanese ver.)」ではハンビンが「みなさん、名残惜しいですよね? もう1回」と無限リピートを誘発。サビが繰り返されるたびに会場のボルテージは高まっていき、本編は終了。

アンコールではメンバーがツアーTシャツやベースボールシャツを身に着けて登場。ユジンはピンクのもこもこうさ耳付き帽子を、ジウンは耳付きカチューシャ、ハンビンは耳付き帽子をかぶった姿もかわいらしい。今年の春にリリースした日本デビュー曲「ゆらゆら -運命の花-」を歌っていると、ステージには桜の形に切り抜かれた紙吹雪が舞い落ちた。「Sunday RIDE」ではゴヌクとマシューがハグしながら歌ったり、「Only One Story」ではテレとユジンが肩を組んだその間からハンビンが顔を出したり、本編よりもリラックスしたメンバーの素顔が垣間見られる瞬間も。そしていよいよ最後の挨拶へ。

ギュビンは「ツアーの間だけ『TIMELESS WORLD』なだけじゃなく、僕たちとZEROSEのおたがいの愛情もTIMELESSということを結果で証明します」と断言して、会場からはあたたかい拍手が贈られた。ジウンは「ZEROSEは誰のもの? 僕のもの!」と言って他のメンバーから「僕のだよ」と茶々を入れられつつ、最後まで「ずっと僕だけのものでいてね。僕も君だけのものでいるよ」と笑顔を見せた。マシューは3月にファンコンで来た横浜にツアーで来られたことに感謝しつつ、「めっちゃめっちゃ大好きです。一生幸せにいよう、大好きだよ」と愛を告白。ユジンは「日本の風景が好きなので、今日も楽しく公演することができました」とハキハキとコメント。ジャン・ハオは「できればツアーが終わらず、毎日みなさんに会えたら」と名残惜しい気持ちを表現。そして「みなさんが僕たちと僕たちの曲を好きでいてくれるのを後悔しないように、僕たちがもっとかっこいいステージをお見せしていきます」と誓った。

「ファンコンの時よりは成長した姿でステージに立つことができて感慨深いです」と当時を振り返ったハンビン。「みなさんと僕という花びらが集まって1つの花になって感動しました。これからも、僕たちずっと花でいましょう」と感動的なコメントで締めくくるかと思いきや、最後は「僕の親知らずどこですか?」と、最初の挨拶でも言っていた親知らずを探すコメントにメンバーも思わず笑っていた。テレは「最後の都市をみなさんが一緒に輝かせてくれて本当にうれしいです。今日の思い出を大事にします」と言ってお辞儀。リッキーは「僕はみなさんのおかげでとても幸せでした。ZEROSE、大好き」と言って猫耳ポーズをしてみせた。ゴヌクは「この会場を青く染てくれてありがとうございます。これからもみなさんが青い光を輝かせることができるようにたくさん会いに来ますね。大好き!」とにっこり。

アンコール最後の曲は「HELLO」。期待を胸に初めての出会った瞬間を歌ったこの曲は、ZEROBASEONEのはじまりを象徴する曲でもある。ZEROBASEONEのこれまでを振り返るツアー『TIMELESS WORLD』にこれ以上ないほどふさわしいこの曲を歌っている最中、込み上げてくるものがあるように表情をゆがめたユジンにジャン・ハオが抱きつき、それをきっかけにメンバーも次々とユジンのもとへ。そんな中、「ZEROSEもおいで!」と当たり前のようにZEROSEもその輪の中へ入れてくれるZEROBASEONE。最後まで名残惜しそうに会場のZEROSEたちを見つめ、「またね!」という言葉を残してステージを後にした。

撮影・白石達也 ©WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT、文・尹秀姫

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