爆笑が必要ない場所をしっかり見極めよう!
先日、長女の保護者会に行った時のことです。親御さんたちが、トークテーマに合わせて一人ずつ話す場面があったのですが、面白い話をする親御さんがいて。1人目だというのにもかかわらず、めっちゃウケていたんです。“え、すごい”と思うと同時に、その後に話すことを考えると、“待って待って、どうしよう”と。しかも、先生が次に私に話を振ってきて、これは緊張するなと(笑)。ちなみに、トークテーマは事前に教えてもらっていて、毎回、“自分が頑張ったと思うエピソード”“子どもの可愛いところ”などさまざま。この日も何を話すか考えていったものの、ウケている親御さんを見て焦ってしまい、“私ってどういうキャラクターなんだっけ”と、わからなくなったんです。そのことを、バービーさんに相談したところ、「いや、あのね? そういう保護者会とかみんなの前では、ややウケを目指せばいいと思うの。大爆笑を取ってもダメだし、シーンとするのもダメ」とアドバイスをもらい、たしかにそうだなと。私は、保護者会を、『R‐1グランプリ』か何かかと思っていたようで、笑いを取らなきゃ! と勝手に追い詰められていたんだと気付きました。以前、“何を食べたいか”をテーマに話す時、私の順番が最後になった時も、大喜利じゃないのに何を言えば笑いが起こるんだろうと気負ったことが。でも、結局、「白米のおにぎりです」と本当に食べたいものを言ったら少しウケたことも。何が正解かなんて、わからないものですよね。
思い詰めずに話せるようになるには、自分が何のためにその場にいて、話すのか、ということを考え、冷静になるのが大事。コンテストじゃないし、ウケを狙わなくてもいいんだと理解すれば肩の力を抜いて話せるようになるはず!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。
※『anan』2024年10月30日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)