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紅茶を上手に取り入れ、暮らしにメリハリを
普段から、休日も外出するなどアクティブに動いているという中条あやみさん。多忙な日々のなか、どんなときもすこやかに過ごすためのこだわりは?
「最近、朝時間を大切にすることを意識するようになりました。出かける前にきちんと椅子に座って、紅茶の香りを楽しみながらぼんやりする時間を作るように。そうすることで心身ともに整って、いい一日のスタートを切れるような気がしています」
休日にジムに行くこともリフレッシュ術のひとつだそう。「正直、今日はサボりたいなと思う日もあるんですが、カラダを動かせばスッキリすることはわかっているので、いかに自分を行く気にさせるかがポイント。『終わったらあれ食べよう!』と自分にごほうびを用意することでなんとか奮い立たせています(笑)」
ごほうびとして、最近ハマっているというヌン活に行くことも。「紅茶の香りに包まれながらおいしいものをいただくって、なんて贅沢な時間なのだろうと感じます。紅茶がなぜ世界中で愛され続けているのかを考えてみると、おいしくてリラックスできるからですよね。いつも何気なく飲んでいる紅茶のこと、もっと知りたいです」
中条あやみさんと一緒に学ぶ、紅茶のヘルス&ビューティトリビア
暮らしに取り入れたい紅茶の魅力とは?
いまや世界中で親しまれている紅茶。世界で水の次に多く飲まれている飲料ともいわれ、それぞれの土地の歴史や風土に合わせた楽しみ方で幅広く飲まれています。なかでも嗜好品として飲む習慣や時間帯別にさまざまなスタイルで楽しむ飲み方は17世紀以降のイギリスの宮廷に始まり、現在も親しまれています。
日本でも長く嗜好品として愛されてきた紅茶ですが、実はいま、カラダにもいいと注目を集めています。食べるものや飲むものに気をつけ、適度な運動、睡眠をとることで内側からキレイにしていくことが大切ですが、そこに紅茶を取り入れてみては? リラックス気分を楽しみながら健康的に過ごす、そんなインナービューティ術を始めてみませんか。
紅茶の魅力は、楽しみ方も多種多様なところ。レモンティーやミルクティーなど好みの飲み方が選べるのはもちろん、茶葉によっても味わいや香りが大きく変わります。実はミルクティーに合う茶葉や、レモンティーに合う茶葉というものも。ペアリングの相性がよい食事やスイーツを考えてみるのもよさそう。そんな、飲み飽きることなく続けられる、ココロとカラダにうれしい紅茶の魅力を紹介します。
1. 紅茶に含まれる注目成分「紅茶ポリフェノール」
健康や美容を気にかける人たちから、紅茶ポリフェノールという成分が注目されています。「紅茶は、お茶を発酵させた自然由来の飲み物。茶葉に含まれるカテキンが、 紅茶を作る過程で酸化発酵することで、紅茶ポリフェノールという成分が生成されます。名前のとおりポリフェノールの一種ですが、今さまざまな研究がされています」(高見澤さん)。
紅茶ポリフェノールも、日々の健康や美容のために取り入れるとよさそう。「昔からお茶は 万病に効くといわれ、なかでも紅茶は中医学だけでなくヨーロッパでも薬として重用されてきた歴史があります。 健康や美容にうれしいものなので、ぜひ積極的に取り入れてください」(石原さん)
2. 紅茶の香りでリラックス気分!
「紅茶の香りを嗅ぐことで、リラックスした気分になります。ストレスの多い現代人にはうれしいですよね。寝る前に紅茶の香りを嗅ぐのもおすすめです。寝る前に紅茶を飲むイメージはあまりないかもしれませんが、リラックス気分が楽しめますよ」(高見澤さん)。
時間や場所を選ばず手軽に飲めるのが紅茶の魅力。実は茶葉の種類によって香りも違うので、自分が一番リラックスできると感じる香りに注目して選んでみるのもおすすめです。紅茶の香りを上手に活用して、ストレスフリーでリラックスした毎日を。
3. あたたかい飲み物でカラダをあたため、代謝を促進
あたたかい飲み物を飲むとカラダがあたたまり、代謝にもいいといわれています。温活にも効果的だから、これからの季節は積極的に飲むようにしたいもの。
「カラダの冷えは、冬だけでなく一年中気をつけたいこと。あたたかい紅茶は、飲み方や季節を問わず温活におすすめです。私は冷えが気になるので、普段からすりおろした生姜を入れた紅茶を愛飲しています。カラダをあたためることで、ポカポカした気分にもなれますよ」(石原さん)。最近はコンビニや自販機でもホット飲料が手軽に手に入るから、意識して選んでみては?
4. 食事にもよく会うから、暮らしに取り入れやすい
時間や場所、シーンを問わずおいしく飲めるのが紅茶の魅力。世界中で親しまれている飲み物だけに、どんなジャンルの食事にも合わせやすいのもうれしいところ。ストレートティーやミルクティーなど、飲み方のバリエーションも豊富だから、食事に合わせるにはもってこい。
「紅茶は、緑茶やウーロン茶と比較しても、いろんな食事に合わせやすいと思います。私は脂質や糖質が多い食事やケーキなどを食べる際は、できるだけ紅茶を選ぶようにしています」(高見澤さん)。紅茶の産地として知られるスリランカやインドといった赤道に近い国の食事であるカレーはもちろん、アメリカでよく飲まれるアイスティーはパンとも相性抜群です。
5. 美容にもいいといわれている紅茶
気温が低く乾燥しやすい冬、美容の悩みやトラブルを抱える人も多いのでは?食べるものやライフスタイルを見直したインナービューティ術で、カラダの中からキレイになれるのが理想的だけれど、ストイックにずっとがんばり続けることはなかなか難しいもの。そんなときは、紅茶を飲むことを意識してみるのがよさそう。
「紅茶は美容にもいいので、取り入れていくのもいいですね」(石原さん)。食事や運動、サプリメントなどが有効だといわれるインナービューティ術、気軽に摂取できる飲み物でも対策できるとうれしい。美容にいいといわれている紅茶、日常的に飲むドリンクの選択肢として積極的に選ぶようにしたい。
PROFILE プロフィール
高見澤菜穂子さん
早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構招聘研究員、管理栄養士。食による予防医学が専門分野。学生時代から紅茶の機能性に着目し、紅茶のさまざまな可能性を研究。紅茶を使った商品の開発や監修などにも携わる。
PROFILE プロフィール
石原新菜さん
医師、イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法など多角的なアプロ ーチで診療を行う。メディアへの出演のほか著書も多く、近著に『1 週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』(日本文芸社)がある。