子どもっぽい好奇心からは卒業したけれど、まだまだ枯れてはいない。そんな世代こそ、官能を知り、育むことで、内面から色気がにじむ魅力的な女性に変化できます。大人ならわきまえておきたい「官能の流儀」を身につけて。
作家の島本理生さん、漫画家の峰なゆかさん、精神科医の高木希奈さんに教えて頂きました。
官能を秘めた人は、男との間の緊張感を楽しめる。
「官能的な人は、お互いの性をいつも適度に意識できている。たとえ意中の相手でなくとも、肉体の持つ性を意識し合うことによって生まれる“緊張感”こそが、官能の入り口のように感じます」(島本さん)
そんな男女間の緊張感を保つためには、
「自分に手間ひまをかけ、男性と会うときはいつでも“勝負”できる準備をしておくこと。下着の上下を揃えたり、見えないところにも気を使っていると、緊張感はもちろん、自己肯定感も生まれ、自分に自信を持って官能を楽しめるようになります」(高木さん)
官能的に生きるには、芯の強さが必要。
官能的に生きていると、ときに周りからいわれのない攻撃を受けることもある。
「とくにアラサーになっても色気や品を保つことは、“いい年をして”という見られ方がつきまとってきます。しかし、“もう若くないの、わかっています”と言わんばかりに、外見に気を使わなくなったり、自虐に走ったりすると、どんどん官能から離れてしまう。女社会でおばさんキャラを演じるのはとてもラクですが、そこに転ばず、“現役感”を大切にし続ける強い意志が、官能的に生きるためには必要な気がします」(峰さん)
官能を知る人は、バランス感覚がある。
官能的な女性とエロいだけの女性のボーダーラインは「品とエロのバランス」と峰さん。
「官能とは、エロさと品格の境界線にあるギリギリの崖っぷちを歩くこと。だからこそ難しく、魅力的に映るんだと思います」
また、貪欲に官能の甘さを味わおうとする積極性と背徳感のバランスも大切。
「官能は羞恥心やためらいがあってこそ。人は精神的な部分でも、内面的な部分でも、他人に開示されていないところに色っぽさを感じるもの。隠された積極性が、強ければ強いほど官能的になれる気がします」(島本さん)
官能を身につけた女性は、老いても美しい。
「官能の喜びを知っている人は、人に見られている意識があるからこそ、いつまでもきれいでいられるんです」と、高木さん。また、峰さんは「色気とは美しく老いること」とも。
「若さという美が、ニキビができやすいといった醜い側面を持つように、老いも醜さだけでなく、ゆっくりした喋り方やアシンメトリーな立ち姿など、アンバランスで気になる、という美しさも併せ持つ。そのいい部分を楽しめるのが老いても色っぽい人だと思います。心の中で官能を募らせる術を持つ人は、年を経てさらに違いがにじみ出てくるのです」
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