
下段右から、砂田将宏(すなだ・まさひろ)さん、海沼流星(かいぬま・りゅうせい)さん、加納嘉将(かのう・よしゆき)さん。上段右から、日髙竜太(ひだか・りゅうた)さん、深堀未来(ふかほり・みく)さん、松井利樹(まつい・りき)さん、奥田力也(おくだ・りきや)さん。
EXILE TRIBE初のメンバー全員がマイクを持ち、ダンス、ボーカル、ラップなど幅広いパフォーマンスが魅力の7人組グループ。国内に留まらず、海外展開を視野にいれた活動に注目が集まっている。そんな勢いのある7人が、8月13日にグループ第二章の幕開けとなる最新EP『Stardust Forever』をリリースした。新たな一面を見せた楽曲の魅力や、ひとりひとりが恋愛における違った感情を表現したというMVの秘話などをたっぷり語ってくれた。またそれぞれのキャラクターがよりわかる、この夏したいこと、今ハマっていることも直撃。
Index
第二章がついに始動。EPに込めた思い
──最新EP『Stardust Forever』から第二章に入ったとのことですが、実際にはどのようなことを指しているのでしょうか。
日髙 改めて第二章について考えると、今回のEPもそうなんですけど、BALLISTIK BOYZという芯を持ちつつ、ファッションや音楽、すべてにおいてリブランディングして、世の中のアイコン的な存在になっていけたらと思っています。
みんなでもよく話してたんですけど、やっぱり先輩のEXILEさんや三代目 J SOUL BROTHERSさんって、ある意味、社会現象のような感じにもなっているし、ファッションひとつとっても、「EXILEっぽいね」「三代目っぽいね」っていうイメージがあると思うんですよ。僕たちもそう言われるような存在になりたいという思いがあります。
そして僕たちはこれからアリーナツアーを目指しているので、それは絶対に叶えないといけないと思っています。
──今回、4曲収録されていますが、それぞれの曲のここをお勧めしたいというポイントはありますか?
加納 自分のパフォーマンスにしてもボーカルにしても新しい一面が出せたかなと思うのは「CRASH」という楽曲です。けっこうロックサウンドなんで、これまでやってこなかったジャンルなんですけど、やりたかった発声方法がここで初めてできたことに満足しているところです。
奥田 僕は「All of You」なんですけど、リハーサルからみっちりダンスのコレオも揃えて、実際ミュージックビデオもダンスメインで作ってもらったんです。2021年に「Animal」って楽曲をやってから、その第二弾じゃないですけど、新しい大人っぽいBALLISTIK BOYZを見てもらえると思うんで、たくさん聞いてもらってダンスにも注目してもらえたら嬉しいです。
砂田 リード曲の「Stardust Forever」は、僕だけじゃなくてメンバーみんなが新しいアプローチの歌い方にトライできました。今までの固定観念とかを持ったままだと、こんな感じの楽曲にはならなかったと思うんで、完全に新しい僕らのサウンドが生まれたんじゃないかな。
海沼 「All of You」は、最初に聞いたときからかっこよくて好きになりました。振付も自分たちが想像してた以上のものになっていて、踊っていても満足度の高いダンスになっているので、この曲の全部が好きですね。
深堀 僕も「All of You」ですね。ダンスももちろんいいんですけど、歌に関しても、けっこうニュアンスを意識したり、洋楽っぽさを残したり、セクシーさも意識したりながら歌いました。
松井 僕は「Stardust Forever」です。今回のテーマにぴったりだと思える曲なのと、歌詞に関しても第二章が開幕する僕たちを奮い立たせてくれるような部分もありますし、明るい楽曲の中にも胸がアツくなるような曲なので好きです。
日髙 「Shave Ice」は、サウンドやメロディーライン、トップのラインもお気に入り。絶妙なテンポの曲だからこそ、レコーディングでは実は難しい部分もあったりしたんですけど、そのリズムに全員が気持ちよくのっている感じがしています。歌の中のハモリとかも聞き心地がいいし、この時期にぴったりなので、この夏にいっぱい聞いてもらえたらうれしいですね。夏は昼に「Shave Ice」を聞いて、夜に「All of You」を聞いたらぴったりなんじゃないかと思います。


世界観に惹き込まれる。MVの裏話
──その「All of You」のMVのティザーが公開されたときも話題になっていましたね。
日髙 実は、MVの役柄には、ひとりひとりテーマがあるんです。7つの感情を7人で表現しますよということを監督さんから言われて。作品を撮ってる時点からおもしろかったし、それがどんな風に出来上がるんだろうと僕らも楽しみにしていました。
──それぞれの7つの感情はどんなものがあったんですか? 役作りなどもしたのでしょうか?
深堀 僕は“躊躇”の担当だったんですよ。撮影前は、青信号の点滅とかでもちょっと躊躇して渡らなかったりしましたね(笑)。
砂田 ガチ躊躇だね。恋愛から生まれる7つの感情をそれぞれに振り分けて、一人の人物の感情を7人が演じるみたいな感じで、それで“躊躇”担当になったんですよね。
深堀 そう、だから俺は“ミスター躊躇”! でも実際には、いつも躊躇がなさすぎて、よく怒られてます。
砂田 だから役作りが生きたんだよね。
深堀 頑張りました!
日髙 僕は“破壊”でしたね。ひとりだけ怒ってて、MVでも怒ってます。みんなけっこうせつない系の感情が多いんですけど、けっこう激しく怒ることを求められてて、ちゃんと激しく怒ってるので注目です。
加納 僕は“気付き”担当でした。役作りで言ったら、いろいろ気付かないといけないと思って、日常生活でも、ふと「今、何しようとしてたんだっけ?」ってなって「あ、掃除機かけるんだ!」とかいちいち気付いてましたね(笑)。
奥田 僕は“嫉妬”ですね。“嫉妬”しすぎましたね。シーンとしては流星とミックス(未来)の二人が悲しい雰囲気で踊ってるところで、僕は“嫉妬”を表してるという感じで撮影していました。
砂田 僕は“悟り”でしたね。
日髙 確かに悟ってたかもね!
砂田 本物のフラミンゴと一緒の撮影で、フラミンゴとともに“悟り”を開いたっていうね。
深堀 しかも、フラミンゴのせいで時間が押したんですよ(笑)。
奥田 なかなかいうこときかなくて……。
加納 歩き回りすぎてね(笑)。
海沼 僕は“自己愛”でしたね。自分を見ている感じの役柄でした。役作りは毎日起きては鏡見て、帰っても鏡見て……(笑)。MVでは溜まった水たまりに写る自分を見たり、自分に触ったりとかそういう感じでした。
松井 僕は“官能”でした。官能小説とかの官能ですね。役作りもだいぶ……一か月間頑張って、官能的に仕上げていきました!
奥田 早朝、僕も利樹の“官能”のシーンを一緒に撮ったんですけど、ガラス越しに利樹がぼやけて見えてて官能的でしたね。
松井 バスルームみたいなところで、衣装もスケスケなのを初めて着ましたね。
日髙 それは“官能”するわ!
加納 “感動”みたいな使い方してる(笑)。
奥田 僕も、その“官能”のシーン後頭部だけ写ってるんで見てほしいですね。その後頭部のためだけに朝の5時半から頑張ったんで。
日髙 でも僕のほうが朝早くて、僕ひとり“破壊”ってことで怒ってるんですけど、そのシーンにつきあってくれたのが“悟り”(砂田)で。僕は怒ってるんだけど、彼は“悟り”なので、相手にされなかったですね(笑)。
──聞いてると面白そうなエピソードがたくさん出てきますけど、実際にはすごくかっこいい感じのMVですよね。
砂田 ティザーでは、7人が鏡に映るんですけど、それが一人の内面になってて。だから、こういう記事読んでから見てもらうと、より面白いと思いますね。


まだまだ暑い!この夏やりたいこと
──話はがらりと変わりますが、この夏やりたいことはありますか?
砂田 けっこう夏はバーベキューを毎年やってたんですけど、またやりたいですね。
日髙 やっぱね夏はバーベキューもいいし、思いっきり夏を感じたいですね。花火も見たいし祭りも行きたい。全然行ってない。
松井 祭り行きたいっすわ。僕もぜんぜん行けてないし。
日髙 行きたいね。俺、東京来てから祭りに一回も行けたことないかも。これから花火とかあるしね。
砂田 目黒の近くであるお祭りはもう終わったんだっけ。それも行きたかったな。
日髙 とにかく、釣り、海、バーベキュー、祭り、川……全部行きたいです。
奥田 未来は神輿かつぐんですよ。
深堀 今も、家でね、いろんな神輿を……。
砂田 嘘つけ!(笑)
──バーベキューはどういう風に役割分担をするんですか?
砂田 未来はちょっとした一品料理作ったりするよね。
日髙 僕もなんか適当に作ったりします。
奥田 僕は肉をつっついてますね。
日髙 力也はステーキを焼いてますね。
砂田 (加納を指して)ドリンク作ってますね。
加納 (静かに頷く)
深堀 バーテンダーみたいにね。
砂田 俺は野菜切ってます。
海沼 僕はそれを待ってます。
松井 僕は官能的にそこに居ます(笑)。
海沼 (砂田に向かって)あれだよね、みんなにご飯食べさせてるよな。それで気付いたときには、自分が食べてなかったことあったよな。
砂田 ステーキがなくなってたことあったね。
奥田 すみません……ステーキ担当なんですみません……(笑)。
── 一番よく食べるのは誰なんですか?
深堀 がっつくのは利樹とかじゃない?
松井 食べるの好きっすねー。

進化し続ける。ツアーへの意気込み
──では最後に、これからのツアーに向けての意気込みを教えてください。
日髙 アジアツアーはEPの4曲がメインとなるようにセットリストも組んでるし、特にリード曲の「Stardust Forever」以外の曲はツアーで初めて披露するので、楽しみにしてほしいですね。
──今回のEPでは、振付なんかは自分たちでやられた曲もあるんですか?
日髙 「Shave Ice」は一応、僕が振付したんですけど、イメージは、EXILEのBALLISTIK BOYZバージョンという感じです。
松井 懐かしい感じもあっていいんだよね。
日髙 みんなが踊ってて楽しいなという気持ちを、自分たちだけじゃなくて、見てる人にも感じてもらえたらうれしいなと思って、みんなにアイデアをもらいながら作りました。大枠を自分が考えただけで、全員で「この感じだったら、この後こういう動きが来たら楽しいかもね」っていう感じで作りました。
──EXILEの楽曲のフリを思い出すようなところもあるんですか?
日髙 「SUMMER TIME LOVE」があったり、「SUPER SHINE」があったり、「Each Other's Way ~旅の途中~」があったり……。やっぱり自分たちが「EXILE LIVE TOUR 2025 ”WHAT IS EXILE”」に出演させていただいて、そのときにEXILEさんの楽曲をいっぱい踊って楽しかったんで、その気持ちよさが出せたらいいなと思ったんです。だから、EXILEさんのいろんなものを入れ込んだり、その中でちょっと自分たちらしさも入れたりしています。



BALLISTIK BOYZ
Profile
バリスティック ボーイズ EXILE TRIBE初のメンバー全員がマイクを持ち、ダンス、ボーカル、ラップを披露する実力派。さらに7人全員がアクロバットができるという身体能力を備えている。
2019年5月リリースのデビューアルバムは、令和デビューアーティストとしては初となるオリコン週間アルバムランキング1位を獲得。
タイ・台湾・インドネシア・ベトナムなど、アジア各国でLIVEを行うなど、国内に留まらず、海外展開を視野にいれて活動している“世界基準”ボーイズグループ。
今年3月にリリースされたグループ初のベストアルバムにより、BALLISTIK BOYZの“第一章”が完結。今作は“第二章”の幕開けとなるEPになっている。
6月に兵庫・ワールド記念ホールで、初のアリーナライブを開催。11月22日、23日に青海のTOYOTA ARENA TOKYOでも開催予定。