
全国5都市17公演で78万人動員という最多動員数を誇る5⼤ドームツアー「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」を開催中のSnow Man。5枚⽬のアルバム『⾳故知新』の世界観を表現して5万5000⼈を熱狂させた12⽉23⽇(⽕)東京ドーム公演をレポートします。
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スターオーラ全開! ムービングステージからの華やかな幕開け
Snow Manの⾳楽は、いつの時代も鮮烈に、⾊鮮やかに彩れる可能性に満ち溢れていることを証明したステージとなった「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」。5枚⽬のオリジナルアルバム『⾳故知新』は、“故きを温ねて新しきを知る”=温故知新をSnow Man的に新解釈した一枚だ。そんなアルバムを引っ提げ、様々な時代の⾳楽やカルチャーをSnow Manらしさ全開で届けるコンサートは、⾼さ5.5m、幅26.5mのムービングステージに乗って華やかに幕開け!
「welcome to 東京! 騒いでいこうぜ!」という勢いたっぷりの掛け声が響き渡ると歓声に包まれる東京ドーム。いつもそばにいてくれる⼤切な⼈への想いを表現した「TRUE LOVE」を会場に集まった5万5000⼈に向けて⼼を込めて歌う9⼈。
キラキラ眩い輝きを放つブルーの⾐裳を着てズラリ1列横並びでパフォーマンスする姿は圧倒的スターオーラ! 向井康⼆さんが阿部亮平さんと「タイタニック」ポーズをしたり、ラウールさんが⽬⿊蓮さんをバックハグしたり、仲良しぶりを発揮しながらムービングステージはメインステージからセンターステージへ。ラストは、全員で⼤きなハートを作るキメポーズで会場を笑顔に。
最初の挨拶では、⽬⿊さんが「皆さん盛り上がっていますか? 最後までたくさん声を出して、いい時間を作りたいですか?」と会場に呼びかける。阿部さんは「俺も声聞きたいな。“せーの”って⾔ったら、『ZIP!』でお願いします!」と『ZIP!』愛を炸裂させてから「この調⼦でここにいる5万5000⼈と俺たち9⼈で幸せになろうぜ」と叫ぶ。
向井さんはおなじみの「サワディー?」と呼びかけ、「カー!」と会場とコール&レスポンス。渡辺翔太さんは「皆さんここまで来ましたけど、めちゃくちゃ盛り上がってますね。今⽇から4⽇間東京ドームで僕たちSnow Manが最⾼のホリデーシーズンをお届けします。2025年、Snow Manに会えて良かったなと思わせられるようなライブにしたいと思いますので、⼀緒に楽しんでいきましょう」。
「⾒ての通り、汗だくです!」と額に汗を浮かべる姿がスクリーンにアップになった宮舘涼太さんは「今年⼀番の汗をかかせてください。皆の声、エレガント!」とエレガントなキメ顔を。「こんにちはー! 皆でせーの『呼吸して〜!』」と⾔って、「“こんにちは”だろ?」と佐久間⼤介さんから突っ込みが⼊ったのは、岩本照さん。佐久間さんは元気いっぱいに「騒ぐ準備はできてるか? いいね、まだまだいけるだろ? 今⽇俺たちに会いたかった⼈! 俺たちもめっちゃ会いたかったよ」とスマイル。
ラウールさんは、「東京ドームの皆さん、盛り上がってますか? 今⽇は皆さんのお⾷事事情聞いていきたいと思います。朝ごはん、⾷べた⼈? 昼ごはんから⾷べた⼈? じゃあ、夜ごはんは⼀緒に⾷べに⾏こう」とファンへディナーのお誘い!? ラスト深澤⾠哉さんは『ノンストップ!』と会場のファンと声を揃えて⼀体感を⾼める。
各年代を表現した、こだわりのステージ演出
今回のツアーは、楽曲、映像、⾐裳まで、各年代ごとにステージを演出しているのが見どころ。1960年代のブロックでは、モノクロームの世界で⽬⿊さん、渡辺さん、阿部さん、向井さんがタップダンスを披露。全員が揃うと⽿に残る懐かしいメロディが特徴の「悪戯な天使」を⼤⼈な雰囲気でしっとり歌い上げる。岩本さん考案の振付でエモーショナルでドラマ性を感じさせるダンスにひきこまれる会場。
「Dangerholic」では、ポールダンスを取り⼊れたセクシーなパフォーマンスで会場の視線をクギ付けに。スパークラーの花⽕が噴き上がる中、メインステージの⾄るところに設置されたポールにつかまり、クルクル回転する9⼈。宙づりになってみせる宮舘さんや⻑い⼿⾜で⾊っぽいポールダンスを披露するラウールさんの姿も。
華麗な台宙で⾝体能⼒の良さを⾒せつけたのは岩本さんだ。アクロバティックなパフォーマンスも盛り込み会場のボルテージを引き上げると、続いて1980年代へ。まだラジカセ時代で⻄武ライオンズ初優勝を飾ったトピックも紹介される。
ここでは、岩本さんと深澤さんがユニット曲のラブソング「Symmetry」をムービングステージの上下に⽴って歌う。スクリーンで星空の光景が映し出される中、⽢い歌声をロマンティックに響かせるふたり。切ない表情で⼿を差し伸べるようなしぐさも。
80年代アイドルを彷彿させるデニムに短パン⾐裳で登場したのは、ラウールさん、渡辺さん、向井さん。3⼈のユニット曲「サンシャインドリーマー」をマイクから伸びた⻑い縄を巧みに振り回しながらダンス。渡辺さんがバク転を決めたり、ラウールさんがスクワットのようなポーズでコミカルなポーズをとったり。中盤からはローラースケートを履いて3⼈で⼀つになってステージをクルクル旋回したり、疾⾛したり。ラストはおどけて転倒する渡辺さんというオチで笑わせる。
宮舘さんが⼀⼈でピンスポットライトを浴びると、佐久間さんの「舘タイムだ!」の声で、宮舘さんが独特の⻑い間で魅了する舘タイムへ。「アイドルの鑑ですよね」としみじみする渡辺さんに「アイドルの鑑ではないだろ(笑)」とラウールさんがツッコミを⼊れると佐久間さんが「新ジャンル!」と頷く。
宮舘さんが指パッチンすると、ムービングステージがリフトアップ。思わず佐久間さんが「俺たちがオープニングで乗ってきたやつだよね。⼀⼈で乗れるの、いいなー」と羨ましがる。そして、華麗なターンを決めてキメ顔をするとステージがまた降りていく。
そこにブランコに座ったぬいぐるみが突如、出現。ぬいぐるみがしていたサングラスを取ってハァハァと荒い息で肩を震わす宮舘さん。サングラスをかけるまでの動作に時間がゆっくりと過ぎていく爆笑タイムだ。
佐久間さんが「皆、頑張れって応援してあげて!」と呼びかけると会場から「頑張れ〜」とエールが。それでもなかなかサングラスをかけられない宮舘さんに「頑張れ、負けんな!」とメンバーも応援。阿部さんは「舘様すごいー汗」とビックリ。
まだまだ終わらないと思えた舘タイムだが、渡辺さんの「頑張れ!」の⼀⾔で今までの間が嘘だったようにサングラスをスチャッと装着する宮舘さん。これまでの公演で最⻑という尺で「カリスマックス」のタイトルコールに辿り着くという⼀芸は、誰にも真似できない唯⼀無⼆の舘様ワールド! 会場を爆笑の渦に包み込んだ。

全員サングラス姿で「カリスマックス」を歌った後は、MCタイム。深澤さんが「ここからがMCです。さっきのは違います。コーナーの一個です」と舘タイムに触れ、「いやいや、最⻑を叩き出したね。あんな⼿の開くスピードが遅いことある?」と驚きを隠せない様⼦。
メンバーも⼝々に「すごかった」と褒めると宮舘さん⾃⾝も「いや〜、今⽇はすごかった!」と⾃画⾃賛。深澤さんが「⾃分で分かってたんだ?(笑) やっててどういう気持ち?」と⻑尺を使っての舘タイムについて尋ねると「すごい楽しい」とご満悦な宮舘さん。「それなら良かったです!」と佐久間さんが⾔えば、「俺らにはできない、あれ」と向井さんも感⼼。もうちょっとできたという宮舘さんに「これ以上は、ちょっと勘弁して!」と向井さんがツッコミを⼊れ、「じゃあ、あんたがやってみろよ!! (笑)」(宮舘さん)とわちゃわちゃトークは⽌まらない。
この⽇は、「サンシャインドリーマー」のデニムジャケットに短パンの⾐裳の話題も。美容誌の“ベストビューティマン”に選ばれた渡辺さんについて、「⾔っていいの? キワキワの…下着をはいている」とラウールさんが暴露。
「いや〜、リハーサルしてた時に実際に衣裳を着てやってみたんだよね。終わった時に、『渡辺さん、下着が⾒えちゃってるんで、これはきましょう』って、Tバック渡されて。もちろん男性⽤の…。だから僕、今Tバックはいてるんです!」と照れ笑いする渡辺さん。「ビューティマンだから、楽屋で(はいた姿を)⾒ても別にそんな違和感ない」と佐久間さんらメンバーも頷く。
「初⽇でメディアも来てるから!」と急に焦り出す渡辺さんに佐久間さんから「紹介ラップの時、“俺のパンツ洗ってくれ”って⾔ってたのに(笑)」と、さらなるツッコミが…。渡辺さんは「品のある話をしましょう! 皆さん」とビューティマンの威厳を守ろうとする姿も!?
後半の2000年代のブロックでは、ピンクの⾐裳を着た佐久間さんと⾚の⾐裳を着た宮舘さんがユニット曲「地球(あい)してるぜ」を。スタンドマイクにはハートとゴールドの天使の⽻根が輝いており、ゴージャス。息ぴったりな⼿振りで地球への愛を叫んでカメラ⽬線のキメポーズ。
そして、2020年代。ディープな愛の世界を歌う阿部さん、⽬⿊さんのユニット曲「ART」へ。憂いをおびた魅惑の表情で⼿を絡め合いなから歌ったり、それぞれソファに座って指先までセクシーに楽曲の世界観を表現。ラストは阿部さんが⽬⿊さんの肩に⼿をクロスさせたり、⾸筋に⼿をはわせたり…誘惑の表情を⾒せた。
パフォーマンスに激しさが増したのがラストスパートの20XX年ブロックだ。攻めの姿勢全開のエッジがきいたダンスチューン「BOOST」では、ファイヤーボールが次々と噴き上がり、花⽕がクロスする中でダイナミックに圧巻パフォーマンス! ド迫⼒の怒涛の特効演出で会場がこの⽇⼀番の熱気に包まれる。どんな瞬間でも⼀閃来、限界突破していき、負ける気はしないという精神を歌う攻めナンバーのダンスは、⼒強さが魅⼒。エンターテイナーとして頂点に⽴ち、独⾛する彼らにふさわしい楽曲だ。
2026年もSnow Manの9⼈が時代を創るという予感に溢れたBOOSTを感じさせる華々しいステージは、観る者を熱狂させるパワーに溢れていた。

「改めて『やっぱりこのグループっていいな』っていうことを感じました」
ラストの⽇替わりの挨拶は、「今⽇は私です!」と、深澤さんが担当。「東京ドームでは今⽇を含めて4⽇間、精⼀杯楽しんで皆さんに笑顔を届けたいなと思いますので、よろしくお願いします。やっぱり、改めて好きだなと感じました。ライブもそうだし、応援してくださってる皆さんもそうだし。あと、一番はメンバーですかね」とメンバー愛を炸裂。
さらに、「今回ライブは、アルバムを引っ提げてのツアーなんだけど、タイトルが『⾳故知新』で、もしこの時代にSnow Manがいたらということで、アルバムを作る上で⾊々な時代の⾊々な楽曲を聴きました。その時に改めて、『俺、⼩学⽣の時にこういう曲を聴いていたな』って⾃分の⼈⽣を振り返る時間になった。で、考えたんです。⾃分がもしSnow Manじゃなくて、今の事務所に⼊ってなかったら何してるかなって。やっぱり思いつかなかったです」と、Snow Manではない⾃分は想像できないと語った。
続けて、「アイドルとしての⼈⽣がもう半分以上で。このお仕事をしてなければ、もちろん8⼈にも会えてないですし、皆さんにも会えてないですし、この⼈⽣で改めて良かったなっていうことをすごく感じました。僕、11⽉にちょっと体調を崩してしまいまして。メンバーの誕⽣⽇に動画を撮る時に行けなくて。でも、どうしても⾔葉だけは伝えたいから電話を繋いでたんだけど。皆が撮り始めて、どういうふうにやってるのか⾒たいなと思って、ビデオ電話で、皆の喋ってる感じを⾒ていたんですね。本当に楽しそうで仲間に⼊りたいなって。いつもは当たり前のようにSnow Manで活動させてもらっていて、感謝はしているけど、改めてそういう⽬線で⾒た時に、『やっぱりこのグループっていいな』っていうことを感じました」と、しみじみ振り返る。
そして、「このお仕事をさせてもらって、皆に出会えて、僕は本当に幸せなんだなっていうのを、今も噛みしめながらライブに⽴っています。もう何が⾔いたいかというと、僕のこの⼈⽣に彩りをくれて、ありがとうございます」と感謝の想いを伝えてから、「次が最後の曲なんですけど。またこの曲もね、響くものがあって。⼼を込めて歌わせていただきます。それでは聴いてください」と曲振りをして、ラストソングへ。
コンサートの本編を締めくくる曲は、45個のバルーンに包まれた幻想的な世界の中で歌った「愛のせいで」。天井にフワフワと浮かぶバルーンの光景。そこに⽬⿊さんと向井さんが肩を組んで歌うなど、メンバーの仲睦まじい光景も加わり、ハッピー感に包まれる会場。⼼をひとつに合わせ、愛のうたを紡ぐ9⼈の表情がいつまでもキラキラと輝いていた。
Profile
Snow Man
スノーマン 2020年1月22日に『D.D.』でデビュー。5thアルバム『音故知新』が好評発売中。 全国の主要ドームを巡る、ライブツアー「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」を敢行中。
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