首の冷え対策をする。
医師として臨床の現場に立つ堀田修先生によると、首の後ろを温めることは、上咽頭の炎症予防につながるという。
「上咽頭は寒冷ストレスに弱いので、首は冷やさないこと。逆に温めれば上咽頭の血行が良くなり、炎症を防げます。すでに慢性上咽頭炎になっている場合は、首を温めることで上咽頭のむくみが緩和。頭痛解消効果も。また、副交感神経が支配する胸鎖乳突筋や僧帽筋まで温められるので、カラダの緊張をほぐせるほか、免疫力の向上も狙えます」
“首ゆたんぽ”をして温めよう
【僧帽筋】肩甲骨から背中に広がる筋肉で、肩や首を動かすとき、正しい姿勢をキープするときに活躍する。ここが冷えたり疲れたりしても、肩や首が凝る原因に。
【胸鎖乳突筋】耳の後ろから胸骨に向かって斜めに走る筋肉。首や頭を動かすときに使う筋肉で、意外と疲労が蓄積している。温めると、首や肩の凝り、頭痛の軽減にも。
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PROFILE プロフィール
堀田 修先生
内科医。堀田修クリニック院長。腎臓病の治療に際して、上咽頭の炎症が様々な病気を引き起こす可能性に着目。近著に『いつまでも消えないつらい疲れ・だるさの正体 慢性疲労を治す本』(あさ出版)ほか。