7⽉26⽇(⼟)〜7⽉30⽇(⽔)までKanadevia Hallで開催中の「⼤⻄⾵雅&岡﨑彪太郎 Summer SpeciaL Concert 2025」。東⻄ジュニア総勢27⼈が⼀丸となってフレッシュなパフォーマンスを届けた7⽉26⽇(⼟)の初⽇公演の模様をレポートします。


ステージを覆う紗幕がハラリと落ちると、ゴンドラに乗った⼤⻄⾵雅さんと岡﨑彪太郎さんの姿が…! ⼤⻄さんが⾚×⿊、岡﨑さんは⻘を基調とした豪華なナポレオンジャケットを着て歌ったのは、疾⾛感たっぷりでステージの幕開けにぴったりなtimeleszの「⼈⽣遊戯」だ。⼀⾒、フライングして宙に浮遊しているかのように⾒えるゴンドラで華やかな幕開けを飾った。

Kis-My-Ft2の「MU-CHU-DE 恋してる」では、⼤⻄さんと岡﨑さんに渡辺惟良さん、上原剣⼼さん、⾼橋奏琉さん、⼩⼭⼗輝さん、髙橋曽良さん、⼩久保向⼀朗さん、岡橋亮汰さんも加わり、恋のときめきを歌う曲をキュートに熱唱。SpeciaLは、オリジナル曲の「センセーション」でハイキックや軽やかなアクロバットで会場を魅了。最年少は⻄巻染さんで8歳、最年⻑はSpeciaLの林蓮⾳さんと和⽥優希さんの24歳。平均年齢15歳というフレッシュなジュニアたちが集結し、世代を超えたパフォーマンスで夏のステージをホットに盛り上げた。

A.B.C-Zの「Vanilla」では⼤⻄さん、岡﨑さん、SpeciaL、渡辺さん、上原さんというメンツで椅⼦を使ったセクシーなパフォーマンスを披露し、ちょっぴり⼤⼈な表情を覗かせる。曲の最後で⼤⻄さんがジャケットを脱ぎ、そこから⼭下智久さんの「はだかんぼー」へ。⼤⻄さんはハラリと棒タイを外して、⾸にかけてダンス。元気いっぱい“はだかんぼー”コールで会場に集まった2300⼈がひとつに!

夏を感じさせる夏曲コーナーでは、パッションをはじけさせながら踊り、会場の熱気を加速させていく。SUPER EIGHTの「罪と夏」では、「声を出せんのか! 」と岡﨑さんが男っぽくあおり、ステージを降りて客席の近くへ駆けつける。全員で歌ったtimeleszの「バィバィDuバィ 〜See you again〜」では、サングラスにドバイの王⼦⾵衣装を着た岡﨑さんが登場。SpeciaLもサングラスにアロハシャツに⾝を包み、夏の雰囲気たっぷり。ちびっこたちも全員でハイテンションにダンス!

給⽔タイムから始まったMC。⼤⻄さんが「いや〜、登場(の仕⽅)。ビックリしたやろ? 」とファンに呼びかけると「そう、登場ね。空⾶びました! 浮いてるように⾒えるのかな? 」とゴンドラに乗って登場した場⾯を振り返る。「あの⾐装も新しい⾐装で。めっちゃ可愛くない? 俺の好きなもん、全部を詰め込んだみたいな感じで。参考資料をお渡しして作ってもらって、こたちゃんは、ナポレオンね」とオープニングの衣装について触れる⼤⻄さん。岡﨑さんは衣装のオーダーでは「そう、脚⻑く⾒えるようにしてくださいって。ちょっとだけでも⻑く⾒せたかった」と伝えたそう。

久しぶりのコンサートということで、興奮状態のふたり。「MC⾃体もホンマにめっちゃ久しぶり」と⾔いつつ、「この会場、距離感近い感じするよね。ねぇ、こっちから⾒えてるよ。ホンマに。3階バルコニーのL扉めっちゃ⾒えてる」と会場を⾒渡す岡﨑さん。⼤⻄さんが「俺、めっちゃファン多いやん。マジで」と⾔えば、岡﨑さんも「いや、ホンマになぁ。俺、感動した!」と⾃分たちのために集まったくれたことに喜ぶ。ここまで前半戦でいろんな楽曲に挑戦してきたが、「俺、今めっちゃ緊張してんねん。久しぶりすぎて」と緊張を隠さない⼤⻄さんに会場のファンが「可愛い〜! 」と声を揃える場⾯も。

すると、「可愛い? 分かってるって。俺、頭かくだけでキャーッて⾔ってもらえて、いや〜、嬉しいね」と照れつつ、前半に岡﨑さんが⼥性のマネキンにプロポーズする演出があった「Share Love」(⽟森裕太さん)の話題に。「こたちゃんは、マネキンの⼿にキスしてワーッてなってたけど、あれはなんなん? ⼿にキスしたのが嫌で、ワーッてなった?(笑)。それとも“されたーい”なのか、“嫌やー”なのか…」と冗談めかす⼤⻄さん。今度は岡﨑さんが「ふうさんのソロ曲『はだかんぼー』良かった! 」と褒めると「(『はだかんぼー』と声を揃えるところで)『皆さん⾔ってください。せーの! 』って⾔う前に皆が⾔ってくれて。誇ったほうがいいと思って」とファンを褒めたたえつつ、「“はだかんぼう”って⾔うの、めっちゃ恥ずかしい。でも、⼀体感がある気がするからよかった! 」(⼤⻄さん)とシャイな⼀⾯を覗かせつつ、ニッコリ。

そして、会場中を駆け回った夏曲コーナーを振り返り、岡﨑さんは「夏メドレー、近いね。ホンマにすぐそばに⾏ってますね」とファンとの距離感が近いことに改めてビックリ。「俺、めっちゃ⾹⽔ふったもん(笑)」と⼤⻄さんが⾔いだし、「え、いい匂い感じた⼈います? あ、いるねぇ」と会場に確認する岡﨑さん。そんなコンサートは「マジでみんなのことを考えて作った。だから、みんなが喜んでもらえるかと思います。今までで一番ファンの⼈の気持ちを考えました」と⼤⻄さんが⾔うようにファンの近くに⾏く演出も盛りだくさんだった。

「さて、そろそろ俺らの仲間たち呼んでいいですか。SpeciaL! 」という声でSpeciaLの4⼈が登場して⾃⼰紹介を。トップバッターは林さん。「世界のヒーロー林レンジャー、シャキーン。SpeciaLのアクロバット担当、林蓮⾳です。よろしくお願いします」。中村浩⼤さんは、「僕、今から皆さんにちょっと質問するんですけど、質問されたら答えてほしくて。VIP(SpeciaLのファンネーム)の皆なら知ってると思うんだけど、⾵雅とこたちゃんのファンにもぜひやってもらえたら。じゃあ、いきます。みんな調⼦はどうだい? 俺は〜? こうだーい! 」。松尾龍さんは「じゃあ、俺は“つるりんぱ”って⾔うから、“たつる”って⾔ってください。つるりんぱ! たつる」。「どういうことなの? 」と“つるりんぱ”を不思議がる岡﨑さんと⼤⻄さんに「先輩に考えてもらったやつを受け継いでます」と説明。

「ウキウキドキドキ和⽥優希。どうもSpeciaLの顔⾯担当、和⽥優希です。よろしくお願いします」と⾃⼰紹介した和⽥さんは、「2年半ぶりくらいにやったから、忘れてた(笑)」と照れ笑い。この⾃⼰紹介には「顔⾯担当」と⾔い切った和⽥さんに驚く岡﨑さん。⼤⻄さんは「いや、⾃任があってもいいと思うねん」とニコニコ。すかさず、「絶妙な配慮やめてくれ! 」と和⽥さんが叫ぶ漫才のようなやりとりを⾒て、岡﨑さんは「いや〜、もう距離、縮まってんなぁ」と、うらやましげ。⼤⻄さんは「いや、だって俺、SpeciaLの楽屋にずっとおるもん」とドヤ顔に。

じつは岡﨑さんには、Aぇ! group⼩島健さん考案の“存在しないこたちゃんの⾃⼰紹介ギャグ”があるということで、ここでハイテンションに披露。やり切った後、「これ、消耗激しい(笑)」とグッタリ。ここで松尾さんが「⾵雅は? 逃がさないよ? 」と、⼤⻄さんの⾃⼰紹介ギャグを要求。「俺はやらないで」と⾔っていたものの、ぶりっこポーズでキュートにポージングを決めて照れまくり、会場は「可愛い」の声に溢れた。

ソロコーナーではそれぞれの個性を発揮。岡﨑さんは、⼆宮和也さんの「虹」を選曲。⽩のグランドピアノでバラード曲を優しい歌声で、弾き語り。星空が輝く光景の中、会場が岡﨑さんのカラー・⻩⾊⼀⾊に染まり、ロマンティックな雰囲気たっぷり。ときおり、⽬を閉じて、⼼を込めてしっとり歌う岡﨑さん。ラストはスクリーンに美しい虹がかかった。

続いては⼤⻄さんのソロコーナーへ。歌う前に「いや〜、こたちゃんのピアノね、すごい染みましたね。皆さんも感動してはることやと思いますけど。こたちゃんからはピアノのプレゼントがありましたから、僕もファンの皆さんにはいつもお世話になってますし、応援してくださってるのでプレゼントしたいなと思うけど、俺を好きな⼈じゃないとあげたくないなぁ」とツンデレぶりを発揮。「俺のこと、好き? 」と聞いて、「好き〜!! 」と叫ぶファンの⼤合唱を聞いて満⾜げに「じゃあ、俺と⼀緒にデートしよ! 」と⽢い⾔葉を。歌ったのは、永瀬廉さんの「きみいろ」だ。お部屋デートにカフェデートなど、ステージ上でデート中の表情を実演。花屋で花を選んでブーケを差し出すなど、⼤⻄さんの恋⼈になった気分を味わえる演出のオンパレードに⻩⾊い悲鳴が巻き起こっていた。

ラストの曲を前に⼤⻄さんと岡﨑さんのふたりから今の気持ちを語る場⾯が。岡﨑さんは会場を⾒渡しながら、「ペンライト、ありがとうございます。⻩⾊にしていただいて。やっぱり⻩⾊よね。そこの⽅は、⾚? (笑)。こうして無事に初⽇の幕が開けられことが、本当に嬉しいです」と微笑む。

「初⽇を迎えるまでに僕は舞台の稽古も⼊っていて、リハの⽇数を合わせてもらって、みんなには⾊々ご迷惑をおかけしたんです。さっき歌った『君からのYELL』とか、関⻄のジュニアの曲も東京の⼦たちも盛り上がってくれて。今回のセットリストには僕と⾵雅のわがままをいっぱい実現していただきました。僕は『虹』を歌ったんですが、その時のピアノの⾊を⿊⽩にするとかも選ばせてもらって。⾐装も『こんなのが着たい』って⾔ったら、すごくいろんな種類を⽤意してくださって。スタッフさんに⽀えられて、コンサートができました」と、この⽇を迎えるまでの話も。

そして、「何より開催できたのは、皆さんが来てくれたからで。本当にこんなにいっぱいの⼈が僕たちを観に来てくれたんだと思うと、嬉しくて1曲⽬からホンマにウルッときちゃいました。この感謝の想いをコンサートで返していきたいです。僕から幸せを今後もお届けしていきたいなと思います」と、⽬をキラキラと輝かせる。

⼤⻄さんも「マジでめっちゃ盛り上がって、嬉しく思ってます。ホンマにこたちゃんも⾔ってたけど、スタッフさんとか、いろんな⽅に⽀えられているなって。さっき『君からのYELL』って曲を歌ったんですが、マジで俺からのお客さんに対する気持ちです。歌詞がいいですよね。ホンマにいつもありがとうって思ってるし、髪型とか、何をするにもファンの⼈がどう反応してくれるかなって」と『君からのYELL』にファンの皆さんへの想いを込めたと語る。「⾃分が⽣きる意味っていうか…。僕からも皆さんに与えられたらいいなってすごく思っています。僕はここじゃないとあんまり⽣きていけへんなっていうのはあるんで」と、真剣にファンへの気持ちを打ち明けた。

ここで今回⼀緒にライブを作ったSpeciaLの話に。「SpeciaLは(⼊所歴が⻑い)林蓮⾳くんは⼤先輩。リハの初⽇は、バリ気まずかったんですけどね。でもさ、もうめっちゃ仲いいの。ふたりで服を買いに⾏ったり、ごはんを⾷べに⾏ったり。⿓くんは髪の⽑セットしてくれる⼈やん(笑)。和⽥くんは俺の⾔うことを全部笑ってくれんの。めっちゃゲラでめっちゃ優しい。浩⼤くんは歌上⼿い! 」と、すっかり仲が深まった様⼦だ。

そして、「ホンマに僕たちと⼀緒に出てくれてるメンバーもそうですし、いろんな⼈に⽀えられて、僕たち⽣きてきてますね。ファンの⼈、マジでありがとうございます。ホンマにこんな景⾊⾒せてくれると思わへんかった。マジ最⾼でした。ファンを誇れるし、僕⾃⾝も誇れるような⼈間になっていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。

感謝の想いを伝えた後、最後の曲は全員でSMAPの「ありがとう」を。ゴンドラに乗って歌う⼤⻄さんと岡﨑さん。最後に「僕たち皆、めっちゃ努⼒して、めっちゃすごいアイドルになっていくんで、皆さんも応援のほう、よろしくお願いします」と、⼒強い挨拶をした⼤⻄さん。岡﨑さんは「ありがとう」という⾔葉を何度も何度も繰り返し、「最⾼のライブでした。また会おうね。ありがとう」と⽬を潤ませる。涙⽬の岡﨑さんを見つめていた⼤⻄さんが「泣かんといてください(笑)」と、しんみりした空気を和ませ、いいコンビぶりにほっこりする中、本編は終了。

アンコールは、関⻄ジュニアに歌い継がれてきた⼤⼈気曲「バンバンッ!!」を全員で歌って完全燃焼。会場が最⾼潮の盛り上がりを⾒せる。最後にステージに⽴ったメンバーを改めて岡﨑さんが紹介。SpeciaLはおのおの⾃⼰紹介をして、松尾さんが「僕たちのファンVIPもふがこたのファンの皆さんも本当に温かくて最⾼のライブができました。ありがとうございました」とお礼を⾔って、4⼈で「俺たちがSpeciaL〜! 」と叫んでステージを後に。

そして、ステージに残ったのは、⼤⻄さんと岡﨑さんのふたりだけに。ファンに向かって「⾃分ら最⾼やな〜。最後は関⻄ジュニアとか叫ぶこともあるけど、せっかくなんで“俺たちがふがこた”で! これが最後なんで。いくよ! 」と頼もしく仕切る⼤⻄さん。「俺たちが〜」の合図で会場の全員で「ふがこた〜! 」と声を揃えると、盛⼤にキャノン砲が打ちあがり、幕を閉じた。⼤⻄さんと岡﨑さんが仲間のジュニアたちを引っ張り、ひとまわり⼤きくなった姿を⾒せたひと夏のステージ。キラキラと輝く楽しい思い出として訪れたファンの胸に永遠に刻まれるはずだ。

写真・小池理恵 取材、文・福田恵子

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会社あるいは地域や社会全体のために働くというテーマがある日です。そして、そうした働きを通じて自分自身も得るものがあることを示しています。たいてい、人は「苦労した以上は報われたい」と願いますから、頑張った分が還元されるとやはり嬉しくなるものです。働いた後は親しい人たちとゆっくりねぎらい合いましょう。

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