
那覇空港から街へ向かう途中に高いビルが目に入ると、「那覇って都会…?」と思うもの。それは間違いないけれど、実は那覇だからこそ触れられる、新旧のローカルカルチャーがあるのです。それを味わうには、歩いて街を回るのが一番! 中心地に位置し、どこにでもアクセスが良いホテル「OMO5沖縄那覇(おも) by 星野リゾート」に泊まって、より深く、もっと楽しく那覇の街を旅しよう!
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徒歩圏内に見どころたくさん! 拠点のホテルは「OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート」で

「OMO by 星野リゾート」のキャッチフレーズといえば、“テンションあがる『街ナカ』ホテル”。ここ「OMO5沖縄那覇」も、国際通りまで歩いて10分という最高の立地で、歩いて回れる範囲に楽しいお店やスポットがたくさん。さらにホテルの中にも沖縄文化を感じられる食、デザイン、音楽などが溢れていて、まさにちむどんどん(胸がわくわく)する、そんなホテルです。
沖縄生まれの花ブロックから着想を得たファサードが美しい! ワクワクしながらホテルの中に入ると、2階までの吹き抜けが気持ちがいいロビーが広がり、その奥には居心地の良さそうなカフェが。
階段で2階に上がると沖縄の伝統工芸品などが飾られた「ゆんたくライブラリー」があり、くつろぐのはもちろん、ワーケーションにも良さそうな空間。タブレットを使ったチェックインを済ませたどり着いた部屋は、全室靴を脱いで上がるスタイル。歩き疲れた脚を思い切り伸ばしてリラックスできるのが、とってもうれしい!
沖縄の焼き物発祥の地、「壺屋やちむん通り」でやちむんクルーズ

「やちむん」とは、沖縄の言葉で焼き物(陶器)のこと。最近ではやちむんというと、読谷村(よみたんそん)にある焼き物工房が集まるエリア「やちむんの里」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はやちむん発祥の地は、那覇の真ん中にある「壺屋」という町なのです。
今から約300年前の琉球王朝時代、県内各地に散らばっていた窯元が壺屋に集められ、ここから壺屋焼というやちむんが発展。1970年代、登り窯の使用が禁止され多くの窯元は読谷村に移りましたが、以降はガス窯などで作陶をする工房や、ショップ、ギャラリー、そしてカフェが軒を連ねる「やちむん通り」として人気。伝統的な意匠からモダンなデザインまでさまざまな焼き物が並ぶので、ゆっくり散策しながら、のんびりお買い物を楽しもう。
ちなみに「OMO5沖縄那覇」には、100点のやちむんが飾られているギャラリーのような「やちむんルーム」があり、宿泊客はすべての作品を使っていいという幸福に恵まれるらしい! 焼き物好きな人、ぜひそのお部屋のリザーブを。
那覇の“おいしい”を深く知りたいなら、この3軒がおすすめ。はしごもいいよ!
おいしいものが街中に溢れている那覇。でもだからこそ、どこに行ったらいいかわからない…! 悩んだときにはホテルの1Fにある「ご近所マップ」を見るのが一番。近所を愛するスタッフがおすすめする店やスポットが紹介されているので、まさに間違いない情報源です。
ということでananも、ホテルの方に3軒推薦していただきました。地元の人からも支持が高いこの3軒、実は「OMO5沖縄那覇」と縁があるらしく、それぞれホテル内でコラボを展開中。いずれも、何度も通って惚れ込んだホテルのスタッフが「我がホテルといっしょに何かやりませんか?!」と熱く直談判したところ、その愛の深さに店側もにっこり快諾してくれたのだとか。いずれも“夜のホテル内”で楽しめるあれこれ、そちらも要チェック。詳細は記事の後半で。
お店の方はみなさん曰く、「このあたりでははしごをするのがいいよ」とのこと。いずれも歩いていける距離なので、おいしいものホッピングを、ぜひ!
① 金月(きんちち)そば 那覇店
読谷から届くもちもちの生麺と、ふわふわな豆腐に感動

沖縄そばの店舗が多数ある中で“進化系沖縄そば”と呼ばれて愛されている「金月そば」。乾麺を使う店が多い中、こちらでは自家製麺の生麺で、小麦は国産、しかも県産の無農薬&無化学肥料で栽培する小麦を5%配合するこだわりが。スープは8種類の魚節から低温抽出し、それを“かえし”として使うという、沖縄そばには珍しいスタイル。奥深く、でもスッキリとした味わいのスープの中で泳ぐ麺は、さすが生麺、もちもちで美味! おすすめは「ゆし豆腐そば」なのですが、あれ、ゆし豆腐って、もっとモロモロした質感では…? 実はこの豆腐、読谷の名豆腐屋さんが作る絶品の一品。それが那覇で食べられるだけでもありがたいのに、特注の製造方法で作られ、さらにスペシャルな容器に入れられて那覇に届けられるので、形崩れすることなくふわふわ&つるんとした食感ごと楽しめる、とても贅沢な一杯なのです。ゆし豆腐そば¥989
住所/那覇市真喜志2-5-14 ハウスTr 1F 電話番号/098-867-0862 営業時間/11:00〜16:00 月曜休
② LIQUID
“飲む“が楽しい場所には、絶品ソーセージも待っている

商店街や市場などが混在する道を歩いていると、突然登場するモダンな佇まい。そっとガラスの引き戸を開けるとそこには、まるでラボのような空間が。奥にはナチュラルワインが並ぶワインセラーがあり、中央に置かれたL字型テーブルを囲むように、棚にスピリッツやジン、ラムなど、LIQUID主宰の村上純司さんが選んだ飲み物と、飲む道具がズラリ。ここは“飲む”を通して人や体験が交差する、ユニークなセレクトショップ。店内には沖縄市のコザにある自家製ハム&ソーセージ店〈TESIO〉の那覇店〈TESIO2×(テシオニカケル)〉も併設されており、極上のシャリュキュトリー(しかも切りたて!)をつまみに立ち飲みでお酒も楽しめる。なんとオープンは昼の13時。はしご酒が楽しい街の口開けにぴったりなお店。ワインは90mlで¥1,000〜 TESIO2×の自家製ハムの盛り合わせ¥1,600
住所/那覇市壺屋1-1-21 1F 電話番号/098-988-3607(LIQUID THE STORE)、098-988-3608(TESIO2×) 営業時間/13:00〜19:00 火〜木曜休
③ 小桜
今年70周年を迎えた老舗居酒屋、“Aボール”で乾杯!

国際通りからほど近い趣のある社交街〈竜宮通り〉に店を構える、老舗居酒屋。開店はなんと1955年で、現在の店主は三代目です。1Fはカウンター、2Fは座敷になっており、1Fの店内にずらりと並ぶ泡盛の瓶は壮観! 県内にしか出回らない珍しいものも含め、常時40種類以上揃えているそうで、店主の中山さんのおすすめは泡盛のソーダ割り・Aボール。炭酸で割ることでスッキリとキレの良い味わいにななるので、泡盛初心者でも気軽にトライできる。また、三代目が腕をふるって作る、昭和の時代から変わらない正統派な沖縄料理にもぴったりです。どの料理も絶品と噂ですが、訪れたら絶対食べたいのがソーメンチャンプルー。炒められているはずなのにまっ白の素麺の上に、パラパラと青のりが振りかけられている、美しさすら感じるこの料理。一口食べるとにんにくの香りが広がり、食べ進むと麺の中から白いキャベツが登場。ソーメンチャンプルーの概念が崩れるくらい衝撃的で、食べ終わったそばからもう一皿食べたくなる、そんな体になりそうなくらい、美味しいです。ソーメンチャンプルー¥770 Aボール(泡盛炭酸割り)¥500
住所/那覇市牧志3-12-21 電話番号/098-866-3695 営業時間/18:00〜23:00 火曜休
那覇の奥深さを探検! OMOレンジャーとともに「市場まーさんぽ」ツアーへ

うちなんちゅーの台所、または沖縄の食を支える施設ともいわれる「那覇市第一牧志公設市場」。戦後まもなく自然発生的に生まれたと言われるこの場所は1950年に市営の公設市場となり、長い歴史を経て2023年に完全リニューアルオープン。市場ならではのにぎわいや雰囲気はそのままに、現在は住民にとってはお買い物のお店として、観光客にとっては沖縄の食文化に触れられる施設として、幅広い人たちに愛されています。1Fにはさまざまな食にまつわる店舗が並び、2Fには1Fの店舗で購入した食材を調理してくれる食堂も。沖縄料理好きにはたまらない施設です。
普通に訪れるだけでも楽しいけれど、もっと深く知りたいし、美味しいものを食べたい! そんなときにはOMOレンジャーの力を借りましょう。ご近所に詳しいホテルスタッフのOMOレンジャーが誘う市場&周辺を散策するツアー「市場まーさんぽ」に参加すると、お店を回りながら、琉球王朝時代、年中行事と食、命薬(ぬちぐすい)、だしという4つの切り口で、沖縄の食文化の解説をしてもらえます。しかもなんと試食のサービスも。1時間程度のツアーのあとは、自由にお買い物へゴー! ※オリジナル冊子と店舗での試食や試飲付きで、1人¥1,000(要予約)
夜市にグルメに三線ライブ! 寝る直前まで那覇の夜を楽しもう

散々遊んで帰って来ても、那覇の夜はまだまだ終わりません! 「OMO5沖縄那覇」では、毎晩「琉球のひととき、宵の宴」と題した沖縄文化を体験できる催しを開催。
1Fと2Fにはろうそくライトが入った琉球ガラスが飾られ、昼間の開放的な雰囲気とは全く違う、幻想的なムードに。フロント前にはスタッフが厳選した那覇の逸品が並べられた「夜市」が登場。OMOカフェ&バルにはお酒のメニューが充実します。
さらにゆんたくライブラリーでは、ご近所店舗から演者さんがやってきて、三線のライブも! 最初はおとなしく聞いていた人たちも、ライブが終わる頃には歌って踊って、みんなでカチャーシー。買い物にお酒に音楽に、楽しくて部屋に戻りたくな〜い!
information

OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート
- 住所/沖縄県那覇市松山1-3-16
- 電話番号/050-3134-8095(OMO予約センター)
- 宿泊費/1泊2名1室・1名¥16,000〜(食事別) チェックイン15:00 チェックアウト11:00
- アクセス/ゆいレール「県庁前」駅より徒歩約6分、「美栄橋」駅より徒歩約8分。那覇空港からタクシーで約10分