独身で過ごす将来について聞いたところ、「老後生活のさびしさ」、「お金のこと」、「病気になった時のこと」、「親の老後・介護」といった悩みが浮上。しかし、30代のうちから備えておけば、不安の種は小さくできる。
「とにもかくにも、まずは貯金から。自分に必要な生活費と、受け取れる年金額の目安を知ることから始めましょう」(家計再生コンサルタント・横山光昭さん)
「年金も公的医療・介護保険サービスも今後少なくなっていくことが予想されます。知識を身につけ、楽しくサバイブする道を見つけて」(ノンフィクションライター・中澤まゆみさん)
ひとり暮らしのさびしさ
まずは、将来につながる人との関係作りを。地域活動に参加したり、学校に通ったりなど、外部との付き合いを積極的に保つことが大切。また、最近増え続けている「グループリビング」や「サービス付き高齢者向け住宅」など、住まいの選択肢にも注目を。
【地域のイベントに積極的に参加して知り合いを作る】
高齢になった時のことを考えると、近くに信頼できる人がいることが、何よりの心の支えに。中澤さんによると、「役所のHPや広報誌、図書館の掲示板などで地域のイベント情報が得られます。気軽に参加して地元コミュニティと関わりを持っておきましょう。情報交換もできますよ」。
【老後住む場所について、どんな選択肢があるか調べておく】
病気で身動きがとりづらくなったり、心細さを覚えたり…ひとり暮らしを続けるのが難しくなった時は、60歳以上なら施設への入居という手段もある。
「一般的な有料老人ホームや介護付き老人ホームのほか、サービス付き高齢者向けの賃貸住宅や、同世代の人たちと自立しながら暮らすシェアハウスも増えました。自分らしく過ごせる住居形態は何か、それぞれにかかる費用も調べておきましょう」(横山さん)
【仕事にも友達作りにも、資格の勉強は役立つ】
定年後に年金と貯金だけで暮らしていくのは不安という人もいる。役立つ資格を取ることで、年を重ねても収入を得られる可能性が広がる。
「おすすめしたいのは介護や医療の資格。今後さらに需要が高まり、実生活に役立つ知識も得られます。資格取得にはお金はかかりますが、同じ志を持った友人もできますよ」(中澤さん)。
英会話や料理教室など気軽なものでもいい、収入につながりそうな役立つ趣味を持っておこう。
さびしさ解消キーワード
【グループリビング】
気の合った人同士が住み合う共同生活の場のこと。各自が独立した部屋に暮らし、食事を共にしたり、家事を分担。自立が基本だが、地域のサービスを受けながら、最期まで暮らすこともできる。
【サービス付き高齢者向け住宅】
60歳以上の自立の人を対象にした集合住宅で、見守りと相談スタッフが常駐。食事を提供するところが多い。介護はついていないので、外部の事業者に依頼する。
「介護事業所などを併設したところも多いけど、ピンキリなので要注意です」(中澤さん)
横山光昭さん 家計再生コンサルタントマイエフピー代表。独自の家計再生プログラムによる赤字家計の再生に定評が。『はじめての人のための3000 円投資生活』(アスコム)など、著書多数。
中澤まゆみさん ノンフィクションライター介護を機に医療と介護にまつわる記事を執筆。著書に、『おひとりさまの介護はじめ55話』『おひとりさまでも最期まで在宅』(共に築地書館)など多数。
※『anan』2018年9月5日号より。イラスト・小泉直子 取材、文・浦本真梨子
(by anan編集部)
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