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この日はINIやZEROBASEONE、(G)-IDLE、aespa、SEVENTEENらがパフォーマンス。中でもG-DRAGONだけでなく、テヤンとテソンを加えたBIGBANGのカムバックステージは京セラドームを揺らすほどの興奮をもたらした。そんな「2024 MAMA AWARDS」2日目の模様をレポートします。
「2024 MAMA AWARDS」2日目のトップバッターを務めたのはINI。真っ赤に染まったドームの中、アラートが猛々しく響き渡ると、拡声器を手にした木村柾哉が「Are You Ready?」とシャウト。無数のレーザーが交差する中「LOUD」、そして床に仰向けになった田島将吾をメンバーが引き上げて「WMDA(Where My Drums At)」がスタート。合間には田島による和太鼓のパフォーマンスもあり、和太鼓を叩くたびにその波動がドーム内に伝わるようにペンライトの光が伝わっていく様子はまさに圧巻。最後には火花と青い炎が打ち上がり、スクリーンとペンライトの光を駆使した演出はパフォーマンスの枠を飛び越えた総合芸術のよう。壮大なステージで「2024 MAMA AWARDS」2日目のオープニングを飾った。INIはこの日、「FAVORITE ASIAN ARTIST」を受賞。田島は「これからも素敵なパフォーマンスをお見せできるよう、僕たちらしくがんばります」と韓国語で挨拶すると、許豊凡は「さらに努力して僕たちの存在を広く知ってもらえるようにしたいです」と中国語で、西洸人は「INIに感謝の言葉を伝えたいです、愛してますMINI(ファンネーム)!」と英語で、そして木村柾哉は「みなさんがみせてくださった愛にもう一度感謝し、謙虚な気持ちで活動を続けたいと思います」と感謝の言葉を伝えた。
「FAVORITE GLOBAL TRENDING MUSIC」を受賞したのはドラマ『ソンジェ背負って走れ』の主演を務めたピョン・ウソク。作中、彼が所属するバンドECLIPSEが歌う「夕立(Sudden Shower)」は日本でも人気に。受賞したピョン・ウソクは喜びで頭が真っ白になりつつ、バンドメンバーに「インヒョク、ヒョンス、ジェイ、賞獲ったぞ!」と報告し、最後には「以上、ECLIPSEでした」と締めくくった。ステージでは真っ白なチェスター丈のスーツで「夕立(Sudden Shower)」を披露。時折、歌詞に思いを馳せるかのように目を瞑って歌う姿が印象的。最後にはステージを360度囲んだ客席を愛おしそうに眺めていた。
羽織っていた黒いマントを脱ぎ捨ててZEROBASEONEのステージは「KILL THE ROMEO」からスタート。床に寝そべるジャン・ハオを真っ赤な羽根で扇ぐ意味深な序盤から、合間にはキム・ジウンとリッキーによるバトルアクション、ベネチアンマスクを手にしたソン・ハンビンとマシューによるダンス、さらには真っ赤な布に捕らわれたハン・ユジンが教会のステンドグラスを思わせるスクリーンをバックに神々しいダンスを見せるなど、MAMAらしいゴージャスで華やかなパフォーマンスで観客を楽しませた。続く「GOOD SO BAD」では黒から白にジャケットを変えて、一転して笑顔を見せる明るい雰囲気に。彼らは2023年に放送された「BOYS PLANET」から誕生したグループだが、今度は2組同時デビューが約束されたK-POPグローバルツインプロジェクト「BOYS II PLANET」の制作も予告された。
(G)-IDLEはソヨンの嵐のようなラップからスタート。2021年に元メンバーのスジンが脱退した時に受けた言葉を明かし、契約や会社や取引など、そんなことに影響を受けていたらここまで来られなかったとキッパリ。そんな力強い宣言のようなラップの後に歌われたのは、ソヨンの闇を切り裂くようなハイトーンから始まる「Super Lady」。メンバーだけでなく大勢のダンサーも同じライムイエローのスーツで統一したステージは楽曲の世界観も相まって圧倒的なパワーを観る者に与えてくれた。スタンドマイクで歌われた「Fate」では5人の異なる声質の歌声が味わえる曲。どこか切なさを感じさせるサビのメロディラインに力強いボーカルが乗り、(G)-IDLEらしいスルメソングを堂々と歌い上げた。(G)-IDLEは前日に「FAN’s CHOICE FEMALE TOP 10」を、そしてこの日は「BEST VOCAL PERFORMANCE GROUP」を受賞。「いつも素敵なパフォーマンスといい声を聴かせられる歌手になります」とソヨンが韓国語でスピーチすると、ミンニは英語で、ウギは中国語でも挨拶。
この日、一番盛り上がったのは間違いなくG-DRAGONのステージだった。ライトピンクのベルボーイ風衣装にティアラがあしらわれたキャップを被ったG-DRAGONがステージに登場すると、会場は大盛りあがり。「POWER」で会場をひとしきり沸かせた後は、「HOME SWEET HOME」では盟友・テヤンとテソンがステージに登場。久しぶりに3人が揃ったステージに、客席だけでなく出演者席も熱狂した。そんな夢の1曲が終わっても興奮覚めやらない会場、そんな会場を煽るかのように客席のペンライトがBIGBANGのペンライトと同じイエロー一色に染まると、スクリーンにはメンバーの名前が映し出され、誰もが知るメロディが会場に響き渡る。みなが一様に信じられないという表情でステージを見守る中、「BANG BANG BANG」でBIGBANGがカムバック! さらに「FANTASTIC BABY」へとステージは続き、MAMA出演者も全員が総立ちになるほどの大興奮の中、パフォーマンスが終了。彼らのファンだけでなく、他のK-POPグループのファンであっても、そしてこの日出席していたアーティストも全員が心から彼らのカムバックを祝った、伝説に残るようなステージとなった。G-DRAGONは今年から新設された「MUSIC VISIONARY OF THE YEAR」を受賞。トロフィーを受け取ったG-DRAGONはマイク前に立つと日本語で「久しぶりやなあ」とぽつり。2007年に初めてMAMAのステージに立ち、今年は個人としても7年ぶりのカムバックを果たした。そんな意義深い日に賞をもらってうれしいとコメントし、最後に「(僕たちが)帰ってこられるように黄色いペンライトで照らしてくれたVIP(ファンネーム)のみなさんに感謝します」とコメントした。

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aespaは4人のソロ曲でステージに登場すると、今年世界的に大ヒットした「SUPERNOVA」で独自の世界観を展開。「Whiplash」ではこの日、目を痛めてサングラスをしていたジセルと同じくダンサーたちも黒いサングラスで統一した衣装で、切れのあるパフォーマンスで会場を魅了した。この日、aespaは「BEST DANCE PERFORMANCE FEMALE GROUP」をはじめ「BEST FEMALE GROUP」、「BEST CHOREOGRAPHY」、「BEST MUSIC VIDEO」、そしてMAMAの大賞のうちの1つである「VISA SONG OF THE YEAR」を受賞。「VISA SONG OF THE YEAR」には「予想もできませんでした」とニンニンが驚きを隠せない表情でコメントすると、カリナは「私たちの今年の目標は大賞を獲ることでした。MAMAでその夢がかなって幸せです」と笑顔を見せた。さらに、3年前に初めてMAMAに出演した時にはコロナ禍で客席に誰もいなかったことを振り返り、「でも今日は大きな会場で、皆さんの前でこのような賞をいただくことができてとてもうれしいです」とMY(ファンネーム)に大賞を捧げた。
この日のトリを飾ったSEVENTEENは、ロボットが指揮する中、一糸乱れぬパフォーマンスを見せていたが、その旋律は次第に狂いはじめ…。そんなロボットからS.QOUPSが指揮棒を奪い取り、HOSHIに渡すと「MAESTRO」がスタート。AIの台頭により人の仕事が奪われる中、音楽もまたAIによって侵食されうるのか…という問いに真っ向からノーを叩きつけるような圧倒的かつ気合の込められたパフォーマンスはSEVENTEENの真骨頂。指揮棒を振るうような振り付けにリフレインされる「MAESTRO」のタイトル、テンポアップしたメロディに激しいステップが刻まれるダンスブレイクなど、クライマックスまで一瞬も見逃せないパフォーマンスが続く。燃えさかる星がステージを飲み込むような映像のもと歌われた「Ash」、そして新曲「LOVE, MONEY, FAME(Feat. DJ Khaled)」まで、今年スタジアムツアーを成功させたSEVENTEENが王者の貫禄を見せつけた。そのSEVENTEENは今年、MAMAの大賞のうちの2タイトル「VISA ALBUM OF THE YEAR」と「VISA ARTIST OF THE YEAR」で2冠を達成。「VISA ALBUM OF THE YEAR」に続いて、最後に発表された「VISA ARTIST OF THE YEAR」でマ・ドンソクからSEVENTEENの名前が告げられると、メンバーは肩を抱き合って喜びを表現した。HOSHIは「昨年、初めて大賞をもらった時は諦めなければ夢は叶うという意味でくださったと思っていました。でも今年の2つの大賞は、SEVENTEENらしくこれからも前に進めという意味でいただいたんだと思います」とコメント。DINOは昨年、大賞を受賞した時に自分だけコメントできなかったと言って笑いを誘い、「これからも初心を忘れずにCARATとともに歩んでいきます」とハートを作ってみせた。メンバーのスピーチの間にリーダーのS.QOUPSは涙をこらえきれず、「メンバーのJEONGHAN、JUNに会いたいです。13人でもらえたらよかったけど、この気持ちを会って伝えたいと思います」と不在のメンバーへの想いを吐露した。発表前に「緊張する」と独り言を言っていたとバラされたWOOZIは「どうして賞をもらうたびにこんなに胸が締め付けられるんだろう」と苦笑しつつ、「SEVENTEENが大賞を2つももらうなんて、いくら想像は自由だとは言え、想像すらできなかった」と言って涙を流し、その言葉に他のメンバーも泣き笑いするしかなかった。前日に誕生日を迎えたWOOZIは「こんなに素晴らしい賞を誕生日プレゼントのようにもらってうれしくないわけがないです。10年以上ずっと音楽を続けてきたけど、ただの一度も音楽の研究をおろそかにしたことはないと自信を持って言えます」ときっぱり。そして「歌手としての恩返しはいいアルバムを作ること、これからも変わることなく、13人で力強く前に進みます」と最後には号泣しながらコメント。音楽家としてのプライドと曲作りにかける想い、そしてメンバーへの想いがあふれる素晴らしいスピーチに会場からはあたたかな拍手が贈られ、今年のMAMAは幕を閉じた。
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