予測できない展開と、豊かなバリエーションが人気の鍵。
恋愛リアリティショー=恋リアが多くの人を惹きつける理由の一つとして、わざとらしさや、お約束の展開がないことが挙げられるとnana numotoさん。
「“どうせこうなるんでしょ”なんて予測がつかず先が気になるのは、リアリティショーの大きな魅力だと思います。どの番組にも何かしらのサプライズがあり、意外な展開が繰り広げられる。すると、“こんなことになるとは…!”と驚いたり、“いつ好きになったんだろう”と考察したり、結果的に夢中に。また、最近は“恋リア”のバリエーションもさまざまです。その中から関心があるものを見つけたり、登場人物たちの恋模様や心の機微を自分の人間関係に重ねて学びを得るなど、いろいろな楽しみ方ができるところもポイントに。最近の若い世代は、リアリティショーの中でロールモデルを見つける人も多く、“この先どうしよう”と迷った時のインスピレーション源になっています」
出演者の影響力も、人気を引っ張る要因になっている。
「“オオカミ”シリーズなどが代表的ですが、SNSでもともとバズっている子をキャスティングできるところも恋リアの強み。彼らは番組の配信中にリアルな声を発信できるし、視聴者が“あの子はどうしているんだろう”とSNSを見ると、メンバーが一緒に撮った写真をアップしていたり、コメントをつけ合うなどプライベートでのやり取りを見られる。番組と現実が地続きになっているがゆえの面白さも魅力だと思います」
numotoさんがおススメの恋愛リアリティショーを教えてくれました!
大人の真剣恋愛が見たいなら…
『バチェラー・ジャパン』
誰もが憧れるスペックを持つパーフェクトな独身男性のたった一人のパートナーの座を勝ち取るため、女性たちがバトルを繰り広げる。現在、シーズン4まで配信されており、最新作でバチェラーを務めた黄皓さんは一躍時の人に。女性たちのアプローチ法や立ち居振る舞いには、発見や学ぶものがある。「参加者のバックグラウンドの多種多様さやキャリアについての言及など、人間としての厚みや結婚への誠実さに目が向くことが多いはず。海外ロケならではの豪華絢爛さなど、旅番組を見て癒されるような側面もあります」
Prime Videoで独占配信中。©2021 Warner Bros. International Television Production Limited
同性支持者続出! あざとかわいい「休井ちゃん」。
シーズン4に参加し、のちに写真集が発売されるなど大きな話題を呼んだ休井美郷さん。「配信が始まると同時に、“休井ちゃんの衣装が可愛い”“どうしたらあんなメイクできるんだろう”など、多くの人がインスタグラムのストーリーズにコメントをアップ。今では田中みな実さんに次ぐ、美容系で注目される人になっています」
『ラブ・イズ・ブラインド JAPAN』
“人はまだ見ぬ相手と心を通わせ、愛を育むことができるのか”を検証する婚活リアリティショー。参加者は「ポッド」という名の部屋に入り、お互いの姿は見ず、声によるコミュニケーションのみで婚約まで進む。カップルになった後に初めて対面、さらにその後1か月間のバカンスと同棲を経て結婚式を行う。「美容に意識が高い人が多く、技術も進化した今だからこその、“見た目にこだわらない恋愛をしたい”という価値観を持つ人をキャッチした企画。後半は二人で生活をするという突然の展開の変化も面白いです」。
Netflixリアリティシリーズ『ラブ・イズ・ブラインドJAPAN』シーズン1独占配信中、シーズン2独占配信決定。
番組から誕生した2カップルが、めでたく結婚!
今年2月に配信されたシーズン1では、なんと2組のカップルが実際に結婚までたどり着くという、おめでたい結果に。一組は、実際に対面した時のギャップに苦しむも乗り越えたミドリさんとワタルさん。もう一組は、お互いにこれまで選んできたタイプとは違うと言っていたモトミさんとリョウタロウさん。シーズン2も注目です!
『未来日記』
“これから起こることが書かれている不思議な愛の日記”を手にした互いに名前も顔も知らない男女が、出会いや共同作業、告白などの指令を通じてドラマティックな体験をしていく様子をお届けする。果たして彼らは、日記に書かれているとおりに本当に恋をしていくのか? 人気バラエティ番組から誕生し、アニメやゲーム化もされた超有名恋リア番組のリバイバル。「最後に必ず永遠の別れが待っているというコンセプトの面白さはもちろん、最大でも3人という、ほかの番組に比べると少ない人数による恋愛模様や心の揺れ動きが描かれているところが魅力になっています」。
Netflixリアリティシリーズ『未来日記』シーズン1~2独占配信中。
nana numoto ライター。映画やドラマ、ファッションを中心にインタビュー記事やコラムを執筆。恋愛ものをはじめ国内外のさまざまなリアリティショーをチェック。プロップスタイリストとしても活動している。
※『anan』2022年7月13日号より。取材、文・重信 綾
(by anan編集部)