岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「映像の撮影現場」です。
okazakitaiiku

最近、ドラマなどに呼んでいただく機会があります。これまでもMVなどの撮影現場で思っていたことなのですが、映像の撮影スタッフさんって、むちゃくちゃ怖いんです。カメラマンの方とかが、ADさんやカメラのアシスタントの子にむちゃくちゃ怒りながら指示を出していたりします。それを見て僕もビビってしまい、緊張することがあります。ずっと、なんであんなに怒るんやろと思っていたんですが、先日、とある撮影で全スタッフがまったく怒らない、なごやかな現場があったんです。最初は、心穏やかに過ごせてめっちゃええやんと思っていたのですが、誰も怒らないからか進行もすごくのんびりしていて、終了予定時間を越えてむちゃくちゃ押しました。そのときに初めて、あ、あの怒るスタッフさんって必要やったんや! と気づくことができました。職人気質のスタッフさんがいてくれて、現場に怒号が鳴り響くことでピリッとシャキッとする。そのおかげで撮影もスムーズに進む。映像の世界は、カメラや照明さん、音声さんなど職人の世界。先輩たちにいっぱい怒鳴られて成長していく場所だから、今の時代と逆行しているかもしれませんが、叱責してくれる方ってやっぱり大事なんですよね。

一方、音楽の現場ではそんなピリッとする場面に出合うことは、まずありません。みんな、僕を丁寧に大事に扱ってくれます。それで気持ち良くフェスやライブに参加できています。でも、それに甘えすぎないようにしようといつも思っています。以前、マネージャー経由で、あるフェスのスタッフの方が「岡崎さんは、楽屋をきれいに使ってくれたからすごく好感を持った」と仰っていたと聞きました。確かに、僕はドラマでもフェスやライブの現場でも、楽屋をいただいたらできるだけ片付けて帰るようにしています。楽屋をきれいに片付けたら褒められたというのは、裏を返せば、汚したままで帰ったら悪評が立ってしまうかもしれないということ。周囲がよく扱ってくれるからとあぐらをかいていると、そこに落とし穴がある。できることは自分でやる。若いスタッフさんにも公平平等に接する。上下関係がはっきりしている業界だからこそ、そういう積み重ねが大事やなと思ったんです。そしたら、ADさんがいつかディレクターになったときに「岡崎体育は、楽屋をきれいに使うええ奴やから、キャスティングしてやろう」と思ってくれると信じています。

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岡崎体育「僕が本人です」 スタッフから受けた「辱め」とは?もチェック!![/gunosy]

おかざきたいいく ドラマホリック!『僕はどこから』(テレビ東京系、毎週水曜24:12~)に出演中。地元京都での“街ブラ”レギュラー番組『岡崎体育の京の観察日記』(KBS京都、第2・4土曜22:30~)も好評。

※『anan』2020年2月26日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)



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自分のしていること(仕事や専門性の高いことなど)が過小評価されていて、日の目を見ない状態を⻭がゆく感じやすいときです。先進的すぎて理解されないとか、周知が足りないだけとか、内容が難しすぎるとか理由はあるにしても、あきらめないことが大切です。投げ出さずに目標に向かって努力を続ければ必ずチャンスはきます。

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