「脳の情報処理においては、情報を次の神経に繋ぐために化学物質が必要で、それらをシナプス伝達物質と呼びます。シナプス伝達物質には2種類があり、ひとつは抑制性伝達物質で、もうひとつは興奮性伝達物質。アミノ酸の一種GABAなどが抑制性伝達物質ですが、アルコールには抑制に働きかけるそれらの物質を邪魔する作用があります。つまり抑制が取れた状態に導いてしまう。理性で抑えているものがだんだん取れ、相手を“近寄りがたい”と感じる抑制も取れてきますよ」(東北大学教授・山元大輔さん)
そこで、バーテンダーの齋藤恵太さんに意中の彼を“お酒”で虜にする方法を教えていただきました。
相手のパーソナルスペースに入る。
お酒で勢いをつけて距離を縮めるくらいがいい。「男女ともに椅子の範囲は自分のテリトリー。少しの動きでも相手は気にするものです。男性の椅子の背もたれに手をかけるくらいの塩梅で侵入すると、彼は意識してきますよ。最近の男性は恋愛において地蔵のように動かなくて、でもそういう男はいい人。女性がリードするしかない!」(齋藤さん/以下同)
脚つきのグラスでエレガントさを演出。
カウンターでは男性の視線に入るのは自ずと相手の上半身となる。特に手元の動きは目立ちやすく、だからこそ女性らしさを表したいもの。そこで指先を可憐に見せるのが、脚つきのグラス。「ステム(脚)の細いグラスがあれば、よりエレガントに見えます。コスモポリタンやマルガリータなど、ショートカクテルなら基本脚つきです」
お酒が苦手な人はノンアルコールでもショートカクテルを。
ジュースではなく、カクテル仕立てのノンアルコールを頼んだほうが大人のムードが盛り上がる。「ノンアルのショートカクテルなら味のボリュームがあるので、ジュースと違ってゆっくり楽しめます。グラスも脚つきになるのでお酒を飲んでいる雰囲気も出る。おすすめはエルダーフラワーの濃縮液を使ったもの。癒される味ですよ」
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