料理に占い、クリスマス、心理テスト、猫。今でこそ、さまざまな雑誌で取り上げられている、これらのスタンダードな特集テーマたち。でも、アンアンでは’70年代初めから、すでに誌面に登場していたことが判明! いわば、数々の王道企画の源流がここにあったと言っても過言ではないのです。
しかし、その切り口はかなり個性的で、現在とはひと味もふた味も違うものに。マナー特集にもかかわらず、お行儀のよさを否定したり、トレンド予測ページなのに、万人が手に入れにくいニッチなアイテムを紹介するなど、かなりフリーダム。そのなかでも、思わず“なんで!? ”と突っ込みたくなる企画をピックアップ。
「料理特集」…なのに、レシピが載ってないって何事ですか!?
ザ・王道企画といえる料理ページに不可欠なものといえば、材料の分量や作り方などのレシピ。…のはずが、この13ページにおよぶ「フランス料理 大特集」には、一切見当たらない。“そもそもフランス料理とは”という対談からスタートしたかと思えば、あとは代表的なフランス料理の写真がずらずら並ぶのみ。すごく美味しそうなのに作ることができない、じれった~い企画ヨ。(No.40)
サンタも驚く!? 破天荒すぎる「クリスマス特集」
一見普通な「2人だけのクリスマス」というタイトル。しかし、その下には仏前にいるカップルの写真とともに、“ジングルベルのカネの音はひょっとするとお寺の木魚と合わせたら(中略)グッドなサウンドになるんじゃないか~”という本文が…。ページをめくっていくと、“岩風呂で乾杯しました”“農協さんをびっくりさせました”と衝撃の提案が続く。定番クリスマス感、ゼロ!(No.19)
今よりちょっとアカデミックかも?「SEX特集」
現代の私たちにとっても、ちょっぴり刺激的なSEX特集。初めて大々的に取り上げられたのは、約42年も前だった! 「SEX教科書」というタイトルで、心理学者や医者、哲学者、作家が残した、性にまつわる名言の数々をご紹介。今とは異なる内容ながら、掲載されたのは、最近のananと同じ8月初めに発売された号。今も昔も、真夏に登場するテーマなのは変わらないみたいネ。(No.104)
ほぼハズレでは…!? 不思議すぎる「トレンド予測特集」に胸がザワザワ
「これが流行します」という率直なタイトルのトレンド予想特集。ファッションや著名人、美容アイテムなどを紹介しているかと思いきや、そこには、いたずら用の“下剤ガム”、おしゃれな“おはぐろ”、楽しむための“血のり”などの単語が乱舞…。最新ヘアや新人歌手なども掲載されているが、“絶対ない!”と言いたくなるトピックが8 割方。選んだ理由、誰か教えてくださーい!(No.25)