ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「私とフェムケアの話」。女性の体のことについて発信する機会も多い、アーティストの伊藤千晃さんにお話を伺いました。

以前は不調に関して我慢一択だったという伊藤さん。フェムケアに出合って変わったこととは?

健やかな毎日のためにフェムケアを身近に。

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母として、働く女性として、忙しい日々を送っているアーティストの伊藤千晃さんが、フェムテックやフェムケアに関心を持ったのは、出産がきっかけだったそう。

「出産を機に、体が変わってしまったんです。骨盤が広がったままで戻らないし、PMSも以前に比べて重いし辛くて。この不調をなんとかして治せないかなと思っていた時に、知り合いから教えてもらったのがフェムケアでした。自分でも調べるうちに、PMSや出産に伴う体の変化など私が悩んでいた症状は女性なら誰しもに起こる可能性があること、そしてそれらの悩みはフェムケアで改善を見込めると聞き、もっと早く知りたかったと思うことばかりでした。事前に知識があれば心の持ちようも違ったと思うし、対策もできたんじゃないかなと。妊娠・出産時は赤ちゃんのことについては教えてもらっても、母体のことを学ぶ機会がなかったなとも気づいて…。でも、子育てって本当に体力勝負なので、お母さんの心や体がボロボロだと、赤ちゃんに余裕を持って触れ合うことができないかもしれません。だからこそ、正しい知識を持つことは大切。もっと本格的に女性の体のことを知りたいと思って勉強し、日本フェムテック協会の認定資格も取りました」

資格を取得したことで発信を行うようになり、ポジティブな反応が寄せられているという。

「正しい知識を得たことで、自分自身が快適に日常を過ごせる選択肢が増えました。私のファンは20代後半の女性が多いんですが、これから妊娠・出産を考えたり、少しずつ体も変化してくる頃。女性の体のことや自分が悩んだ経験をシェアして、豊かな生活を送れるようになれたらと思って、フェムケアに関することを発信しています。“千晃ちゃんのおかげでフェムケアに興味が出てきた”“おすすめされたアイテムを使ってみたら効果があったよ”など、ポジティブな声が多いですね」

フェムケアについて発信することによって、女性だけでなく、男性の意識も変わってきていると実感する場面も増えているそう。

「一番驚いたのが、意外と男性が興味を持ってくれたことです。“女性がそんなに辛い思いをしていることを知らなかった”“これからは妻にかける言葉を変えてみようと思います”など、女性の健康問題だけど、男性も関心が高いことがわかってうれしくなりましたね。私がAAAで活動していた頃は周囲になかなか相談ができなかったし、なんとなくタブーな話題だったなと思います。当時は吸水ショーツなどがなかったので、生理の日はナプキンがズレたらどうしようと不安になりながらダンスをすることも。“ちょっと手抜きしていない?”と指摘されてショックを受けたこともありました。周囲に話しても仕方ないなって思っていたし、自分自身も女性の体のことを何も知らないので、我慢と気力で乗り越えるものと思っていましたからね。でも今は男性にも“今日イライラしていたらごめんね”と、カジュアルに伝えられるようになって、私もずいぶん自分をコントロールできるように。今後もみんなで悩みや情報をすこしでも共有して、快適で豊かな生活が送れるようにしていけたらうれしいなと思っています」

いとう・ちあき 1987年1月10日生まれ、愛知県出身。AAAのメンバーとして活動後、ソロアーティストに。女性の毎日に寄り添うハーブティー「femme CHEERS tea」の商品開発を行うほか、デリケートゾーンケアシリーズ「モアディーテ」のミューズとしても活躍している。

※『anan』2023年6月14日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・ウツミサオリ ヘア&メイク・COBA 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)

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