今年2月から東京、大阪、福岡、札幌で行われた、第5回単独公演『fart』がDVDに。直訳すると“放屁”という、脱力感あるタイトルはいかにも空気階段らしい。
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鈴木もぐら:ツアー準備の最初から、“屁”でいくつもりでした。

水川かたまり:『キングオブコント2021』で優勝後、初めての単独だったので、ちょっと抜けたような感じがいいなって思っていたんです。それで、英語、仏語、伊語といろんな“屁”を調べて、響き的に英語の“fart”でいこうとなった。

――収録されているのは、有観客ライブで披露された、新ネタ8本。観客の期待感が溢れる中、鈴木もぐらさんが全裸のような姿で登場した途端、会場は笑い声に包まれた。

鈴木:今回のライブで、やっぱり、生の笑い声っていいなと思いました。

水川:無観客で配信ライブをやった時期もありましたから。なんで誰も見てないのに、ブリーフに着替えてるんだろう、誰に何してんだ? ってなりましたもん(笑)。だから今回のツアーは、お客さんがたくさん来てくれて、テンション上がりました。

――ツアーライブのお決まりとなった、最後の回収劇は40分超えの大作だ。

水川:毎回コンセプトなど決めず、ネタを作りながらオチや着地点を決めていきます。

鈴木:テレビなどで披露するネタとの一番の違いは、尺の制限がないこと。自分たちが納得できるまでやって、終わりにできるのがいい。でも今回の最後のネタは、まさか40分を超えるとは思わなかったです。それも単独ライブの魅力ですね。

水川:ネタを作っている時は、やっぱり「うーん」って悩む瞬間はあるけど、リターンがある。

鈴木:出来上がった時のことを考えると、そんなに苦しくないよね。一番リラックスできるのは、出囃子などの曲を選んでいる時かな。いろいろ煮詰まった時のために、取っておく作業でもありますね。

水川:単独ライブこそ、僕らの一番のやりがい。今後の目標は、47都道府県で毎年、単独ライブツアーを続けること。あとは僕のギャグ「サイコゥ、サイコゥ、サイコゥ」が流行語大賞を獲れば、人生は成功です。

――今号の“バディ特集”にちなみ、お二人の関係性とは。お互いにどう思っているのだろう。

鈴木:週1放送のラジオ(『空気階段の踊り場』)で全部発散するから、ある意味、溜まったりしないかな。

水川:そこで何でも言い合えるから。

鈴木:仲がいい悪い、とかではなくて。そもそも仕事で、コンビというものがあるからやってられるんですよね。会社に言い換えれば、例えば出版社なら編集長と副編集長みたいなもんで、その二人は普段飲みに行かないけど、同じ雑誌作ってる、みたいなことと同じです。だからみなさん僕らの関係性に幻想を抱いたり、雑誌とかの撮影でよく、見つめ合ってくださいなんて言われるけど、ananさんの編集長と副編集長が見つめ合えますか? って話です(笑)。

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空気階段 単独公演『fart』(よしもとミュージック)が発売中。全国ツアー最終日の3月31日に行われた、東京公演の模様と、映像特典として“空気階段の踊り場 記録映像集”を収録。120分¥3,850

くうきかいだん 左/すずき・もぐら1987年5月13日生まれ、千葉県出身。右/みずかわ・かたまり 1990年7月22日生まれ、岡山県出身。ラジオ『空気階段の踊り場』の、番組開始から5年の記録をまとめた初の公式本が、8月2日に発売予定。“水川かたまりビジュ爆発グラビア”袋とじなど収録。

※『anan』2022年7月27日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・若山あや

(by anan編集部)

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