休日は“ソロ活”派が多数? いまどき男子の“ライフスタイル”調査

2021.10.31
自分の時間を大切にするいまどき男子。そこで休日の過ごし方や趣味、ハマっていること、SNSとの付き合い方などを徹底調査。18~30歳の男性130人のアンケート結果を、3人の識者が分析してくれました。

いまどき男子アンケート:ライフスタイル編

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Q. 休日の過ごし方を教えてください。

1位…一人で家で過ごす、2位…一人で行動する、3位…寝て過ごす

周りを気にせず、自宅でのんびりソロ活。
休日何をして過ごしているかの質問には、映画、テレビ、漫画、ゲーム、散歩など、一人でできることが多数。「サブスク系の動画配信やスマホのゲームなど、わざわざ家から出なくても一人で楽しめることがたくさんありますからね」(放送作家・白武ときおさん)。さらにコロナ禍の影響で、グループ行動はより貴重なものに。「主体的に動かなくても、何でも手に入る時代。だからこそ同じ時間を同じ空間で誰かと共有することの価値は、これからどんどん高まっていくと思います」(フリーライター・武田砂鉄さん)

Q. 美容に気を遣っていますか?

はい…43.5%、いいえ…56.5%

男子も美容や見た目に気を遣う時代に!
SNSの普及や、メンズコスメ市場の拡大により、美容意識が高い男子が増加中。「一般男性もメイクする時代に突入し、コンビニにもメンズ用化粧品が普通に置いてあったりするので、美容に気を遣っていると言いやすくなった風潮はあると思います。眉毛を整えたり、ネイルしたり、ファッションのようにおしゃれのひとつとして楽しんでいる気がします。SNSに自撮りを投稿することも増えて、みんな見た目を気にするようになったのは良いことだと思う」(漫画家・ひうらさとるさん)

Q. SNSは何をメインに使っていますか?

1位…Twitter、2位…Instagram、3位…SNSを使っていない

SNSに反応だけはしっかりする。一方で、深刻なSNS疲れも。
Instagramが台頭している中、Twitterが1位を死守。「投稿はしないけれど、いいねやリツイートだけする人も多いそうですね。先日、絵本作家の五味太郎さんと話した時に、今は目の前のことに『反応する』だけで『考えていない』とおっしゃっていたのが印象的でした。まさしくその感じです」(武田さん)。「3位はSNS疲れによるものでしょうね。焦りや不安を生まないために、あえてやめるというのも正しい選択かも」(ひうらさん)

Q. SNSで投稿はしますか?

ほとんどしない…39.1%、全くしない…31.2%、よく投稿する…29.7%

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情報収集のツールとして使い、自分では発信しない人が大多数。
約7割が投稿はせず、見るだけ派という結果に。「投稿して何かを言われたり、炎上することを絶対に避けたいという気持ちがあるのでしょうか」(武田さん)。「たまにTwitterで、“リツイートした人の中から抽選で何かが当たる”のような投稿をリツイートしているだけの人を見かけますよね(笑)」(ひうらさん)。なかには、自分の生活と比較して落ち込んでしまうから、SNS自体をやっていない、見ないようにしているという声も。

Q. 好きなカルチャーのジャンルは?

1位…ゲーム、2位…映画、3位…音楽、4位…漫画、アニメ

無料や、サブスクで楽しめるコストのかからないものが上位に。
ゲームが1位を獲得。「最近流行っている『Apex Legends』などは、ハードさえ持っていれば無料で始められます。武器やガチャに課金しないタイプのゲームに世界中の人が集っています」(白武さん)。「映画や音楽はサブスクがあり、漫画も無料で読めるコンテンツがある。カルチャーというものがお金を使わず提供されるものになりつつあるのですね」(武田さん)。「漫画が4位は嬉しい。頑張りたいです(笑)」(ひうらさん)

白武ときお 放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。

武田砂鉄さん フリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。

ひうらさとる 漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。

※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ 取材・文・重信 綾 鈴木恵美

(by anan編集部)