スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『ホルン』のシュークリームです。
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天井にホルンがいくつもぶら下がる、耽美で楽しい『ホルン』の店内。ショーケースには、専用の鉄板で焼いたクレープと色とりどりのフルーツを重ねたミルクレープに、旬の果物がきらめくショートケーキと、スタンダードでいて、どこか凛とした個性を覗かせるお菓子が並んでいる。どれにしようかと眺めていたら、ゴツゴツと武骨なフォルムの、シュークリームに無性にそそられた。シュー生地にサブレをのせて焼きあげた姿は、シズル感の権化のよう。はやる気持ちを抑えつつ割ってみると、ふちまでパンパンに、これでもかとクリームが詰まっている。

「クリームは混ぜすぎないよう気をつけながら、空気をできるだけ含ませて軽やかに仕上げています」と、店長の藤井ちひろさん。クリームが溢れないよう注意しながら頬張れば、ぽってりミルキー。クリームの旨みを放ちとろけながら、後味はさらりと軽くて甘さもスッと切れるよう。それでいて、ザクザクのシュー生地は噛むほどにほのかな塩味と香ばしさが広がり、食べ応えしっかり。その美味しい調和に没入していると、あっという間に食べてしまう。シンプルで軽い、毎日でも食べたいベーシックのとびきり。暮らしにお菓子がとけこむ、ちょっと幸せな日常を運んでくれます。

黄金色に輝く「シュークリーム」¥400。ショーケースには旬のフルーツを使ったケーキが常時10~12種ほどスタンバイ。砂糖とバターでシンプルに生地を楽しむ焼きたてのクレープ(14:00~)も忘れずに。

ホルン 東京都渋谷区上原1‐2‐1‐101 TEL:03・6804・8265 9:00~19:00(売り切れ次第閉店。クレープ14:00~18:00、カフェ9:00~17:00) 不定休(インスタグラム@horn.tokyoで確認を) 4月オープン。

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。

※『anan』2021年7月14日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico

(by anan編集部)

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