人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、ドラマ『その女、ジルバ』に出演されていた歌手、俳優の中尾ミエさん。第1回は「小さい頃から早く大人になりたい子供でした」。
nakao

私は6人きょうだいの4番目で、主張をしないと埋もれる立ち位置だったんですが、自己表現の方法がちょっと屈折してまして…。人と違うことをしたいという気持ちが強いがために、小学校で授業をボイコットして、給食室でおばさんたちのお手伝いをしたり(笑)。それから私は戦後の生まれですが、10歳で東京に出てきた頃もまだ米軍キャンプがあって、たまたま知り合った人に誘われて、そこで歌を歌ったりもしてたんです。“未成年立入禁止”って書いてあるのに、小学生が(笑)。

小さい頃からずっと、大人として扱われたいという気持ちが強かった。なんでか? …そうね、たぶん当時から自分の言いたいことが言いたかったのよね。大人は言えるし、しかも耳を傾けてもらえる。だから大人になりたかった。とはいえ10代のうちから言いたいこと、言ってましたけどね。性格は今とまったく同じ。だからずーっと「生意気だ!」「可愛げがない!」って言われてました(笑)。

万人に好かれようと思わず、生きてきました。

縁があって芸能プロに入ることになり、1年間の下積みを経て16歳で『可愛いベイビー』というアメリカンポップスのカバーソングでデビューしました。当時の芸能界には、今でいう若い“アイドル”みたいな存在はほぼおらず、10代の私からすると右も左も年上だらけ。最初は“大人の世界”にお邪魔させてもらっている立場だと思っていましたから、早く私も一人前として扱ってもらえるようになりたくて。先輩たちにいろんなことを教えていただいたこと、今でもよく覚えています。

デビュー当時から変わらず思っているのは、仕事もプライベートも、自分に正直に生きよう、ということ。自分がそうしたいなら、そうする。人にどう思われても構わない。万人に好かれるというのは無理なんですよ、半分くらいの人が好感を持ってくれたら万々歳。だってみんな、それぞれ好みがあるわけだからね。そこを割り切ったときから、怖いものがなくなり、生きるのが楽になりました。

なかお・みえ 歌手、俳優。1946年生まれ。’62年、デビュー曲『可愛いベイビー』が大ヒットし一躍スターに。6月には米倉涼子と城田優プロデュースのエンターテインメントショー『SHOWTIME』に出演。

※『anan』2021年5月19日号より。写真・中島慶子

(by anan編集部)

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周りとの温度差や⼿応えのなさに、ふと虚しさを感じるかもしれません。現状を変えたい強い想いがあっても、今は感情に任せて動くのは控えておくべきです。今度どうしたいかは⾃問しつつ、周りには温和に接して摩擦を避けること。冷静に、そして柔軟でいることで、⾃分をすり減らさずに次の好機を静かに待つことができます。

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