巧妙なアイメイクでも叶わない、輝く瞳とクリアな白目の美しさ。でもデジタルツールを使う時間が長くなるほど、瞳は乾き濁ってしまう。眼科医の有田玲子先生がレクチャー。

涙こそ、瞳を輝かせる最強のレンズ。

Beauty

「みずみずしく輝く瞳の鍵を握るのが涙です。目は瞬きによって角膜を刺激し涙が分泌するようにできています。が、PCやスマホに集中すると瞬きの回数が減ったり、しっかりまぶたが閉じない瞬きになり、涙の分泌が減りドライアイに。ドライアイになると目の表面が凸凹になり、光をうまく反射できず輝きも低下します。また涙が蒸発しないでとどまるには、涙腺から出る水性成分とマイボーム腺から出る油性成分が不可欠ですが、最近はマイボーム腺の機能が低下し脂が足りないドライアイが増えています」。

マイボーム腺の機能を高めるには? 「温めることでマイボーム腺の脂を溶かします。充血の解消にもおすすめ。ただし目元が濡れると乾く時に気化熱で温度が下がり、脂が固まってしまうので、肌が濡れないアイマスクや、ビニールを挟んだスチームタオルが最適です」

【BEAUTY POINT】

(1)まつ毛の根元の汚れを徹底除去。
アイメイクの汚れや油が目のキワに残ったままだと“まつ毛ダニ”と呼ばれる寄生虫が異常繁殖しマイボーム腺が詰まるトラブルにも。夜はまつ毛の根元も丁寧に洗って。

(2)PC作業中は瞬き休憩を確保。
PCやスマホに集中すると瞬きが減ったり、浅くなったり。まぶたがしっかり閉じないため涙不足でドライアイに。1時間に一回アラームをかけて瞬き休憩を習慣化。

(3)目薬の乱用は瞳の機能低下に。
目薬のさしすぎは植木鉢にバケツで水をやるようなもの。栄養まで流出する可能性も。また充血は目の疲労を回復するために血管が太くなった結果なので目薬より休息を。

【HOW TO CARE】

(1)下まぶたの筋トレ、“眩しい目”と“狐の目”。
浅い瞬きの原因の一つが下まぶたの運動不足。下まぶたの筋肉を意識できるのがこれ。眩しそうに目を細めて2秒キープ、次に眉山の下を指で引き上げながら目を閉じて2秒キープ。この動作で下まぶたが動く感覚を掴んで。

(2)瞳の潤いアップ、“ブリンク、ブリンク、スクイーズ”。
マイボーム腺を刺激し、涙の量を増やすエクササイズ。1秒瞬きを2回繰り返した後に、下まぶたをぎゅーっと引き上げる意識でしっかり目を閉じて2秒キープ。朝晩5セットずつ、PC作業中にも思い出したら実行。

ありた・れいこ 眼科医、さいたま市の伊藤医院副院長。京都府立医科大学卒業、同大学院博士課程卒業。ドライアイとマイボーム腺機能不全の研究に取り組み、最先端治療と有効なセルフケアを提案。

※『anan』2020年11月4日号より。イラスト・別府麻衣 取材、文・片岡えり

(by anan編集部)

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