美ボディ作りに必須の骨
ハイヒール、噛み癖が骨の歪みを生む!
ハイヒールを履くと、アキレス腱が縮み、膝が曲がり、膝関節に負担がかかる。さらに前重心になるので骨盤も歪みやすい。「爪先立ちのまま長時間立っていられる筋肉がある人以外、ハイヒールは履かない方がいいくらいです」(リハビリテーション科専門医・松宮詩依先生)。また、骨の歪みを生む原因の8割は、筋肉のアンバランスな使い方。「噛み癖がある人は注意。咀嚼筋に左右差が出て顔が歪み、その影響で肩、背中、腰と全身の骨の歪みにつながります」
歩かない人注意。衝撃不足が骨の老化を促進。
骨の老化にはかなり個人差が出る。「日常的に歩く習慣がない人は、老化のスピードが加速。実は骨は垂直方向に負荷をかけられることで、代謝が促進されます。歩行に加え、ジャンプ、スクワット、腕立て伏せなど、縦の刺激を与え続けましょう」。また、若い人の栄養不足が心配。「最近の20代は筋肉の老化現象が早く現れているというデータがあり、骨の老化も早いのでは。運動や、食事内容を見直してほしいです」
骨にいいからと、カルシウムの大量摂取は危険!
全身のカルシウムの99%が骨に含まれていることもあり、骨に必要な成分といえばカルシウムに行き着く。「とはいえ、カルシウム単体をサプリで一度に大量摂取するのは危険です。カルシウムの吸収にはマグネシウムが必要で、2つのミネラルを同量のバランスで摂取するのが理想。大量のカルシウムは血管内に流出して結石化します。血管が硬くなり動脈硬化を招くことも。ビタミンD、Kも含めバランスよく摂りましょう」
いい骨とは、密度だけでなく質も大事!
骨密度は骨量(骨に含まれるカルシウムの量)で測定され、骨の強さを示す基準だった。近年、骨量が平均以上あるのに骨折などを起こす人が目立ち、その原因として骨の質が注目されるように。「骨の構造を鉄筋コンクリートの建物に例えると、カルシウムはコンクリート(骨量)で、コラーゲンはそれを支える鉄筋です。骨の強度を支えるコラーゲンに着目し、食生活や生活習慣を見直せば、骨の質を高められるのです」
松宮詩依先生 リハビリテーション科専門医、形成美容外科医。東京皮膚科・形成外科銀座院勤務。予防医学に精通し、リハビリ医療にも携わる中、骨や筋肉のアンチエイジングを提唱する。セミナーなども開催。
※『anan』2019年10月30日号より。イラスト・山中玲奈 取材、文・板倉ミキコ
(by anan編集部)
♡池田エライザさんのヘルシービューティのヒミツ
[gunosy]#男の体験談 について、もっと深く知りたい![/gunosy]