映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『フッド:ザ・ビギニング』です。

時代考証をふっ飛ばす、アクション快作。

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お杉:有名なキャラクターの原点を描きたくなるのが、エンターテインメント業界クリエイターの性? 何度も映画化されてきたロビン・フッドの原点に、タロン・エガートン主演で迫っちゃうよ。製作はなんと、レオナルド・ディカプリオです。

B子:十字軍に徴兵された若き領主ロビンが、強欲な州長官に闘いを挑むアクション快作。領主様がいかにして、義賊ロビン・フッドになったかを斬新なアプローチで描いてる。

お杉:いつの時代の話なんだって思うくらいに、衣装もアクションも現代的よね。序盤に十字軍の狙撃兵が醸し出す緊張感なんて、『プライベート・ライアン』顔負けだった。

B子:アクション映画好きには、たまりませんな。ロビンが戦場で運命的な出会いを果たすジョンを師匠代わりに、戦士の訓練を積むシーンは『ロッキー』っぽい。監督が映画オタクなのかもしれないね。

お杉:それでいて、シェイクスピア劇みたいな薫りもすれば、ヤングアダルト系SF映画みたいな空気感もある。マリアンをめぐる三角関係まであるし、盛りだくさん!

B子:盛りだくさんといえば、キャストもね。州長官役のベン・メンデルソーンは邪悪さを漂わせ、恋敵役のジェイミー・ドーナンは野心と愛のはざまで揺れ動く男心を滲ませる。ただし、イケメン2人に熱愛されるマリアン役のイヴ・ヒューソンに関しては疑問の余地ありなんだよね。

お杉:あら、悪い男好きとしては、メンデルソーン様の後ろ姿だけで萌え萌えよ。ヘアスタイルとか衣装デザインとか、時代考証は一切無視して楽しんでください。だって、それが製作サイドの狙いなんだから。

B子:ロビン・フッド自体がおとぎ話みたいなものよ。民間伝承は時代とともに変わるもの。2019年版は、これでいいのよ!

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『フッド:ザ・ビギニング』 監督/オットー・バサースト 出演/タロン・エガートン、ジェイミー・フォックス、ジェイミー・ドーナンほか 10月18日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©2018 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

お杉とB子 ハロウィーンはリアルじゃなくて、ゲームで楽しむ。非課金派だけど、ポケコロやマイリトルドールのイベントが楽しみ♪(お杉)中山美穂が熱演する『108~海馬五郎の復讐と冒険~』(10月25日公開)。松尾スズキのファンじゃなくとも爆笑必至ですよ。(B子)

※『anan』2019年10月23日号より。

(by anan編集部)

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