“この人の話を聞きたい!”と思わせることが大切です。
私たちの会話の多くが、「こういうことがあって…」というような思い出話だと思うんです。バラエティ番組や芸人さんのトークライブでも、自分の身に起こったことを披露することが多いもの。私はというと、オチがない話をダラダラとして、「結局、何が言いたかったの?」と言われることが多いんです。
あと、話の途中で笑っちゃう人もいますよね。それでは聞いているほうは何のことだかわからないし、面白さのハードルは上がる一方。話の途中で、“これ、笑えるやつかな”“私に何て言ってほしいんだろう…”と、先走って考えてしまうこともあります。だからこそ、思い出話を上手に語れる人ってすごいと思うんです。
きっと、客観的に物事を見ていて、記憶力がいい。観た映画のことを、鮮明に絵が浮かぶように話すこともできるはず。キャラクター設定をきちんと教えてくれるから登場人物も状況もよくわかり、たとえ周囲の人と共有していない思い出話だとしても、ちゃんと伝わって誰も置いてきぼりにしません。
私はこのあいだ、旦那のお母さんと1時間くらいずーっと膝について話していたことがあったんですけど、旦那は置いてきぼりになっていたようで、ちゃんと興味がわくように話さないといけないなと思いました。わかりやすく説明することが第一段階、そこにいる人に聞きたいと思わせるように話すことがさらに大事。私はそれができる人を見つけると、落語家になればいいのにと思うし、「あの話、しゃべって!」とお願いしちゃうことがあります。 落語を聴いてみると、人の心を掴む話し方や、聞く姿勢にさせる枕詞がわかるはず。思い出話はみんなにあるもの。ものの見方や話し方を意識して、話し上手になりましょう~!
よこさわ・なつこ 芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。
※『anan』2019年4月24日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)
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