カラダと向き合ったら、結果がついてきた。
「カラダで一番自慢できるところ? 身長ですね。家族の中でも俺ひとりだけ飛び抜けてデカい。子供の頃、めっちゃ、飯、食ってたからですかね!?」
どんだけ食べてたんですか!? と思わず、ツッコミたくなる杉本健勇選手は、身長187cm。FIFAワールドカップ ロシアを来年に控え、ついに日本代表に名乗りをあげた、フィジカルの強さとテクニックを兼ね備えた貴重な大型ストライカーだ。
そのサッカーキャリアは、カラダの話抜きには語れない。そもそも、競技にハマったきっかけが、「小学生の時、サッカーをやって痩せたから」。そして、ここ1~2年の目覚ましい進化の要因が、まさにそこにある。生来のマイペースが災いしてか、同世代の活躍を横目になかなか結果が出せない中、自分を変えるべく、本格的なトレーニングを始めたのが、2年半ほど前。
「3か月ぐらい経った頃から、徐々に自分のプレーで違いを感じられるようになって。カラダのキレであったり、相手ディフェンダーを背負った時の強さだったり……。そう感じるのと同時に、結果もついてくるようになった。“早く、やっといたら”とも思いますけど、それもまた、自分らしいんで。ただ、カラダづくりの大切さは、後輩にも伝えていきたいと思っています」
今では、カラダに敏感になり、トレーニングの過不足が、プレーしていてもわかるほど。
「ほんとは上半身も、もっとゴリゴリに鍛えたいんですよ。でも、サッカーをやるうえで、筋肉がつきすぎてもいい結果は出ないので。だから、引退したら、もっとごっつくしますよ」
えっ、目指すは、選手よりマッチョな指導者ですか!?
「今は、ですけど、指導者になることは考えていなくて。サッカーしかしてこなかったので、燃え尽きるまでサッカーをやったら、一度離れて全然違う世界も見てみたい。ファッション関係にも興味がありますし」
実は、おしゃれ男子ひしめく蹴球界でも有数のおしゃれ好き。
「服と靴と時計は、めっちゃこだわりがあります。靴は50 ~60 足。服はものすごくたくさんあります。結婚したら? やめないですよ。絶対、無理。その分、俺が稼ぐからって言います」
愛嬌のある話しぶりに気さくな人柄がのぞく。私服姿もモデルもかくや、のカッコよさだけど、「試合になると人が変わる」という闘志たぎるフィールドでの雄姿には敵わない。このカラダをキープして、ワールドカップの舞台でも吠える姿をぜひ!
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