「眠っているときに自然なリズムで行われているものが、理想の呼吸なんですね。にもかかわらず、現代人の多くは、心身にかかるさまざまなストレスから、浅く、ピッチが速い呼吸になっています。その結果、自律神経の乱れを引き起こし、さらにはイライラや不安を導きがちなんです」(ヨガインストラクター・平賀恭子さん)
「心を落ち着かせるためには、まず、意識的に呼吸を行い、自分の体と向き合う時間を作ることが大切なんですよ。たとえ10秒でもいいので、やってみてください」(ボディワーカー・藤本靖さん)
ここでは、不安定な心やネガティブな気持ちにアプローチできる呼吸法を2人の先生が伝授。辛いと感じたら、自宅や職場でトライしてみよう。
どうも集中できないとき。
つま先立ちで丹田を刺激! 集中力を一気に取り戻す。
両手を組んで、手のひらを天井に向けて伸ばす。足指で地面を掴むようにしながらつま先立ちし、親指の付け根にぐっと力を込める。その状態で呼吸を繰り返す。壁の前に立ち、お尻をつけるとバランスがとれ、やりやすい。「足の親指で踏ん張ることで、おへそ下にある丹田部分に力が入り、やる気が湧いてきます」(平賀さん)
辛いとき、悩みがあるとき。
骨盤をしっかり緩めて、困った感情をリリース。
「女性は骨盤に感情を溜めこむといわれます。股関節や骨盤の後ろにある仙腸関節を動かして緩めると辛い心が楽になります」(平賀さん)。椅子に座り、左足のかかとあたりを右膝に引っ掛けるようにしてのせる。このとき、右足は床につけておく。そのまま前かがみになり、2~3分間、自然に呼吸を。反対の足も同様に行う。
言いたいことが言えなくてもやもやするとき。
緊張した気管をほぐしてのどの詰まりを取り払う!
「空気の通り道である気管は緊張しやすい部位。硬くなり詰まることで空気の通りが悪くなり思っていることを言いづらくなるため、緩めることが大事です」(藤本さん)。片手を胸の前に軽く当て、もう片方の手の中指と親指を、甲状軟骨(のどの真ん中あたりにある出っ張り部分)を挟むように当てる。この状態で呼吸を繰り返す。
迷いがあるとき。どうしていいかわからないとき。
副鼻腔を意識した呼吸が解決のカギ。
「脳のすぐ下にある、頬、額、目の周りの骨の空洞部分である副鼻腔を意識しながら呼吸をすると、頭の中が整理され、うじうじした気持ちがスッキリしますよ」(藤本さん)。両手の親指はこめかみ、中指は眉の上に置き、さらに薬指で副鼻腔のあたりを触りながら、約30秒、呼吸。鼻やおでこを意識しながら行うと、効果が上がる。
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