OCTPATH・栗田航兵さん

20~30代の女性151人にアンケート。今どきの“人間関係の距離感”とは? さじ加減が難しい距離感。みんなは一体どう思っているの? OCTPATH・栗田航兵さんがナビゲート。

Q、本心を話せるのはどの相手ですか?

1位:家族…84人、2位:友達…43人、3位:同僚…8人、その他…16人

素の自分を知る家族と答えた人が圧倒的。

「たしかに、家族以外の人には、どう話そうとか少しは考えちゃうし、さらけ出せないですよね。僕自身は誰にも話さないタイプかな。本心ってネガティブなことだけじゃなく、こうありたい理想とかポジティブなこともあって、むしろ自分でどうにかしていきたいと思っていますね」(OCTPATH・栗田航兵さん)

Q、人間関係の距離感をどう測っていますか?

1位:相手のペースに合わせておく
2位:相手の意向を確かめながら距離を詰めていく
3位:深く考えず成り行きに任せる
4位:最大限引いておく
5位:とりあえずグイグイ行って、拒絶されたら引く

大多数はまず相手を尊重している事実が浮き彫りに。グイグイ派は少数。

「上位2つの意見、すごくわかる! 相手や状況にもよりますが、僕もまずは相手を優先します。でも、ずっと気を遣い続けるのも大変なので、少しずつ自分の素を出していって、あとは成り行きに任せる部分も。結局、上位3つの意見のミックスなのかな」

Q、あなたにとって友達や親友との「ちょうどいい距離感」とはどのようなものですか?

日常のちょっとした出来事をいつでも話せる関係
親友…66人、通常の友達…71人

たまに近況報告をする関係
親友…23人、通常の友達…39人

愚痴を話せる関係
親友…26人、通常の友達…35人

深刻な悩みを打ち明けられる関係
親友…36人、通常の友達…6人

通常の友達も親友も、何でもない出来事をいつでも話せる関係が1位。みんな求めている関係性は“気楽さ”!?

「何を話そうとか考えなくても会える間柄って、僕の場合、親友になるかも。でも、一歩踏み込んで愚痴を話せることも大事にしたい。通常の友達は、月1でごはんに行って近況報告するくらいがちょうどいいかな」

Q、相手の距離感が近すぎて悩んだことはありますか?

YES…47人、NO…104人

YESの方。具体的なエピソードを教えてください。
・こちらは数か月に一回くらいでいいのに、相手は月に何回も会おうとしてきて断るのに気を遣った。(31歳)
・家に入れたい間柄ではなかったが、家に遊びに行きたいとしつこく言われて困った。(32歳)
・深夜でも何でもいつでも連絡してきて自分の話だけされて終わったらどっと疲れてしまう人がいた。それが続いたので泣いて離れました。(32歳)

相手を尊重しながら距離感を測っている人が多いためか、大半は悩んだことがないという結果に。

「僕もない。ただ、僕は受け入れてくれた友人には甘えてしまうから、相手には近すぎると思われている可能性も(笑)。具体的なエピソードで『毎日悩み事の相談の電話が来た』というのがあったけど、僕は電話じゃなく会うならOK」

Q、相手の距離感が遠すぎて悩んだことはありますか?

YES…52人、NO…99人

YESの方。具体的なエピソードを教えてください。
・会社の同僚と登山中にSNSの話題になり、アカウントを聞いたら教えてくれなくて病んだ(笑)。(32歳)
・社会人になり環境が変わったことで、大学の頃にずっと仲良くしていた友人が、LINEの返信が雑になり、会社の同期とばかり遊ぶようになったこと。(23歳)
・私のことは聞いてくるけど、なかなか自分の話はしない人がいて、どこまで踏み込んだらいいのか難しい。(25歳)

あると答えた人の具体例は、仕事にまつわる関係性の悩みがほとんどという結果に。

「僕は“来る人ウェルカム、去る人バイバイ”のスタンスでいつもいて、離れていく人に執着しないので、距離の遠さで悩んだことはないですね。むしろ離れると見せかけてこちらの気持ちを試すような人とは、距離を置きたいなと思います」

Q、程よい距離感を保つために心がけていることは何ですか?

・相手が避けたそうな話題、微妙なラインの話は出さない。(36歳)
・相手に合わせて少しだけキャラクターを作ったりします。本音で話せる人は意外と少ないので、多少のキャラ作りはコミュニケーションを円滑に進めるためには必要な気がします。(26歳)
・相手が引いていないか、自分が近づきすぎていないかをいつも考える。自分のパーソナルな部分を打ち明けないと相手のパーソナルなことは聞けないと思っています。(23歳)
・短文でも定期的に連絡を入れる。(30歳)

その場の空気を読みながら、相手をリスペクトした自分なりのコミュニケーション術が続々。

「みなさんいろいろと工夫していますけど、僕もそう。特に、相手に合わせてキャラを作るという人の話、すごくわかります。人によって心地よい接し方は多少違うものだし、自分のキャラも自然と変わってくる。それでいいと思います!」

Kohei’s Summary

「どの質問も回答の上位1~2位の答えに、僕の答えも大体当てはまっていたし、共感できる意見がたくさんありました」

そう語る栗田さん自身も、目まぐるしく変わる環境の中で、試行錯誤しながら自分らしく輝ける場所を探っている一人。

「生きていく上で人間関係は切り離せないし、距離の取り方も悩ましいですよね。でも、今いるところが全てではないし、方向転換の方法はいくらでもあるはず。合わなければ、合うところを探せばいいし、その気力がない時は休めばいい。ただ、僕が最近感じているのは、誰かとより良い関係を築く上で大切なのは、まずは自分を好きになること。そしたら気持ちに余裕ができて、他人のことも思いやれると思うんです」

Profile

ナビゲーター 栗田航兵さん

くりた・こうへい 2002年1月27日生まれ、愛媛県出身。ボーイズグループOCTPATHのメンバー。フジテレビ『ぽかぽか』隔週火曜、NACK5『不適切な夜会』に出演中。5月28日(水)にOCTPATHの7th single『また夏に帰ろう』をリリース。

写真・中島慶子 ヘア&メイク・林 佳奈 取材、文・野尻和代

anan 2447号(2025年5月21日発売)より
Check!

No.2447掲載

人間関係の距離感。

2025年05月21日発売

私たちにとって永遠のテーマである人間関係、そして距離感。その最適解を探る特集です。みんなが日頃心掛けていることや起こりがちなトラブルをピックアップし、近づく、遠ざける、職場でスムーズな関係をキープする、といった方策を距離感ごとに探ります。解散コンサートを控えたユニット・Chi☆Qの時代を駆け抜ける煌びやかな特写のほか、BE:FIRSTのSHUNTOさん、timeleszの猪俣周杜さんのCLOSE UPを掲載。

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2025.5.
24
SAT
  • 六曜

    赤口

  • 選日

    天一天上始め

天一天上の16日間は方位の禁忌がない期間とされます。他方、天一(鶴神ともいう)が渡り歩く44日間は5〜6日ごとに北東から時計回りに避けるべき方位が定められています。その信ぴょう性はともかくとして、一般的に言って衝動に流された行動は利が薄いか、デメリットのほうが多いものです。心に余裕をもっておおらかに。

Movie

ムービー

Regulars

連載