【伊東】海辺と温泉街を巡る、“レトロ”に出合うまち歩き

ライフスタイル
2025.03.29

伊東市の玄関口・JR伊東駅へはJR特急踊り子で東京駅から約1時間45 分。熱海駅からJR伊東線で約23分。市街地は徒歩移動可能。

温泉街の情緒溢れるまち並みに、ダイビングスポットとしても名高い透き通った海と、早くから花が芽吹く温暖な気候…思わずのびをしたくなる心地よい土地へ、レトロ可愛い景色に出合いに行きませんか?

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    レトロなアイコンが溢れかえる伊東を散策。

    JR伊東駅の改札を抜けると、旅館やホテル、老舗などの名入りの提灯がずらり。古くからこの地に豊富に湧き出る“伊東温泉”は大分県の別府温泉・由布院温泉と並び“日本三大温泉”ともいわれ、江戸時代には徳川家光に湯治湯として献上されたという記録が残る。また与謝野晶子ほか多くの偉人が訪れては作品を残したという史実もある、歴史的なまちだ。駅前ロータリーの向こうには、地元民が通い慣れた食堂、和菓子屋、土産店などが並ぶ商店街や小路があり、店構え、看板の文字、街灯に至るまでのデザインや装飾は昔ながらの温かみに溢れている。そんな光景にワクワクしながら“レトロ集め”の散策へ。ノスタルジックな伊東のホテルや注目スポットを巡ります。

    東海館

    伊東ゆかりの偉人の資料や作家の作品も展示。ワークスペースとして借りられる部屋も。入館料は大人¥200。当時のままの温泉浴場は土・日・祝日のみ日帰り入浴可(大人¥500)。1階には軽食が楽しめる喫茶室も。クリームソーダ¥650。

    大正ロマンが滲み出る木造建築は伊東のシンボル。
    1928年に開業した旅館跡で、伊東市の指定有形文化財。“雁行型”設計など、職人の意匠が凝縮された貴重な和風建築で、旅館の閉館後に保存改修工事を経て2001年に観光施設に。造りが異なる客室や120畳の大広間、望楼など隅々まで見学できる。

    伊東市東松原町12‐10 TEL:0557・36・2004 9:00~21:00(最終受付20:00) 第3火曜(祝日の場合は翌日)、1月1日休

    スイートハウス わかば

    あんこにホットケーキの生地、マヨネーズまで、使う食材は極力店内で手作りしているというこだわりよう。看板メニューは70年以上手作りされているソフトクリーム。コーンソフトクリーム¥450。紅ほっぺを使った、生苺サンデーは¥700。

    オールドアメリカンな店内でいただく手作りスイーツ。
    創業は1948年。商店街のアーケード内にあり、レトロポップなうさぎのキャラクターが目印。サンドイッチなどの軽食やスイーツが豊富で、午前中から地元の人たちで賑わう。お店のテーマは溜まり場になる“公園”。カラーリングや装飾など、古き良きアメリカを思わせる内装が心地いい。

    伊東市中央町6‐4 TEL:0557・37・2563 9:00~22:00(21:30LO) 月曜休

    伊東観光番

    静岡県最古の交番建築は観光案内所として活躍。
    大川橋のたもとに1958年に建築された、旧伊東警察署松原交番。交番の移転により建物解体の計画もあったが、地元の人たちの保存を望む声もあり、2006年に静岡県から伊東市へ建物を譲与。丸みのある補強コンクリートブロック造りの2階建てで、国登録有形文化財に指定され、市民活動の拠点として保存と活用がされている。

    現在は中で「伊東自然歴史案内人会」の観光案内を受けることができる。また伊東市やその近隣の観光案内の無料パンフレットが手に入ったり、スタッフによる説明も受けられるほか、観光ガイドツアーも有料で行っている(予約制)。

    伊東市渚町2‐48 TEL:0557・37・3550 10:00~15:00

    道の駅 伊東マリンタウン

    左から時計回りに、地元の酒屋とみかん農園のコラボ、伊豆ニューサマーサイダー¥300、「伊東マリンサブレ」のメモリー缶(バニラ&ヘーゼルナッツ味)¥1,650、「伊豆高原プリン」のベイシック¥420とはちみつジュレ&フランボワーズ¥480。

    お土産探しから海中散歩まで伊東の魅力がぎっしり。
    施設1階には特産品の販売店が並び、2階は伊東の海の幸が味わえるレストラン街。裏手には海の底が見える海底探検室を備えた半潜水式海中展望船の発着所があり、海底を知り尽くした地元の船長による海中案内を体験できる。乗船時間約45分、大人¥1,800。

    伊東市湯川571‐19 TEL:0557・38・3811 ショップ9:00~20:00 レストラン11:00~21:00(最終入店20:00)

    ホテル サンハトヤ

    レトロ調のデザインのお菓子やマスコットのハトをモチーフにしたオリジナルグッズは、2階の売店で販売。左から、1番人気のオリジナルサブレ箱入り12枚¥1,680、クリアファイル¥385、Tシャツ¥2,200、コインケース¥495。

    華やかな風情を日帰りでも体感できるハトヤの兄弟ホテル。
    海を望むガラス張りのエントランスや、約800人収容の宴会場、螺旋階段などを有する。自慢のお風呂は、海底1000mより汲み上げた海底温泉「お魚風呂」。湯船と一体化しているかのように設計された水槽には魚が遊泳し、その豪華絢爛っぷりに注目! 日帰り入浴プラン¥2,000。

    伊東市湯川572‐12 TEL:0557・38・4126(日帰りプラン) 8:30~19:00(最終受付18:00)

    三木洋菓子店

    “ラング・ド・シャ”を直訳した「ネコの舌」は、新鮮なバターと卵たっぷりの人気No.1。お土産に配りやすい小¥220とお得な袋入り¥600が。創業者家族をモチーフにしたショッパーも可愛い! 伊東認定ブランド「いとうのいいもの」に登録。

    湯の花通り商店街の裏道に昭和の味を発見!
    創業より66年間変わらぬ製法を守り抜き、常連客の思い出の味を彩り続けている老舗店。昼頃には、店頭のショーケースにバタークリームで仕上げたケーキなど昭和レトロな色とりどりの洋菓子が並ぶ。看板メニューは、サクサク食感と口の中いっぱいに広がる優しい甘さがクセになる「ネコの舌」。

    伊東市猪戸1‐6‐18 TEL:0557・37・3807 9:00~18:00(日曜10:00~17:00) 不定休
    写真・野呂知功(TRIVAL) 取材、文・若山あや

    anan 2440号(2025年3月26日発売)より

    MAGAZINE マガジン

    No.2440掲載2025年03月26日発売

    推し旅 2025・春

    アート、動物、自然、美食、建築など、大好きなもの=“推し”を求めて出かける春の旅案内です。ラインナップは広島美術館巡り、ラッコに会いに鳥羽水族館へ、温泉街・伊東で“レトロ集め”、EXPO2025開幕直前の大阪で博物館&美術館ツアーなど盛りだくさん!

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