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純喫茶 アメリカン SINCE’46~
ミナミのネオンに負けずキラキラと輝く、代々の店主が情熱を注ぎ続けた老舗。
創業は戦後まもない1946年。現在の店舗は1963年に建て替えられたもの。大理石製の螺旋階段に煌めくシャンデリア、躍動感ある彫刻、ステンドグラスが埋め込まれて波打つマホガニーの壁と意匠を凝らした装飾が相まって、独特の存在感を放つ純喫茶。「料理は最高の食材で、もてなしは上質な空間でと、創業者の祖父は儲けをすべて店につぎ込んでいました」と3代目の山野誠子さん。姉の陸子さんと共に店を切り盛りする。「食べやすさも味のうち」とバターを塗ってカットされて運ばれてくる、名物のホットケーキを味わいながら愛でたい。
大阪市中央区道頓堀1‐7‐4 TEL:06・6211・2100 10:00~22:00 木曜不定休、12月31日休 https://www.junkissa-american.com
King of Kings(キングオブキングス) SINCE’70~
ビル地下に現れるモザイクタイルが、レトロモダンに昭和を漂わせる。
人類初の宇宙飛行士であるガガーリンにインスパイアされ、宇宙をイメージした内装で知られる喫茶『マヅラ』。その姉妹店として同じ駅前第1ビル地下に作られたカフェ&バー。ステンドグラスのように鮮やかな、壁一面に貼られたモザイクのグラスタイルが存在感を放つ。「デザインは、当時まだ28歳だった建築家の沼田修一さん。地下なのでグラスタイルを貼って、通路の光を取り入れるアイデアに父の劉盛森が惚れ込んで」と教えてくれたのは、現在店を切り盛りする劉由紀さん。ミッドセンチュリーらしい椅子や照明とともに、ここにしかない空間を演出している。
大阪市北区梅田1‐3‐1 大阪駅前第1ビルB1 TEL:06・6345・3100 12:00~23:00 日・祝日休 Instagram:kingofkingsosaka
ニューアストリア SINCE’70~
テキパキした仕事ぶりに見惚れつつ、間違いのないカツサンドを頬張る幸せ。
大阪万博に向けて整備された、北大阪急行電鉄千里中央駅の駅ビルに開業時から店を構える喫茶店。洋食店での修業を経て独立した、店主の井上光央さんの考案したカツサンドが名物だ。注文ごとにカリッと揚げたヒレカツにカクテルソース、玉ねぎ・トマト・サラダ菜の野菜、タルタルソースに黒胡椒をきかせ、軽くトーストした食パンで挟む。幾重にも味が重なる、上品で軽やかなカツサンドは家族3代でファンという人も多いという。ピカピカに磨き上げられた空間の心地よさも相まって、万博記念公園とセットで立ち寄りたいスポットとなっている。
豊中市新千里東町1‐3 せんちゅうパル専門店街B1 TEL:06・6831・2537 8:00~16:00(15:30LO) 木曜、第4水曜休 https://www.senrichuou.com/shop/ニューアストリア/
anan2440号(2025年3月26日発売)より