むくみ、慢性疲労、肩こり、下痢や便秘…。夏の終わりにやってくるこうした不調は体に余分な水分がたまっているせいかも。脱・夏不調のために、体内の水分を調整する方法を医師の石原新菜先生が教えてくれました。

日々の生活でちょっと意識を変えて水分調整。

必要な水分量は人によって違うが、摂る水分と出す水分のバランスが大切と石原先生。「1日に出ていく水分は、尿や便、汗や呼吸で蒸発する分でおよそ2L。同量の水分が必要ですが、食事から摂る水分などをのぞき、飲み物として摂るのは1~1.5Lが目安です」。なんとなく飲むのではなく、汗をかいたりトイレに行ったら飲む、喉が渇いたら飲む。これを意識すること。そして、体を冷やさず、質のいい睡眠、適度な運動で巡りを改善!

水分調整1 お風呂で温め、汗を出す。

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シャワーで済ませず、湯船に浸かる習慣を。全身の血行が良くなり、水分や老廃物が汗として排出される。40°Cくらいのぬるめのお湯に10~15分ほど浸かれば、副交感神経が優位になり、寝つきが良くなる効果も。

水分調整2 ウォーキングで代謝アップ。

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運動不足もむくみの原因に。ウォーキングやストレッチなど有酸素運動を取り入れて代謝を上げれば、水分が排出されやすくなる。一方で、激しい運動は腎臓に負担をかけることも。無理のない適度な運動を心がけて。

水分調整3 良質な睡眠で腎を癒す。

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内臓の疲れを取り、充電するために大切な睡眠。睡眠時間が短いと腎機能が早く衰えるというデータもあり、7時間ほど眠るのが理想的。睡眠中は腎臓を休ませるために、寝る3時間前には食事を済ませよう。

水分調整4 腹巻きで胃と腎を温める。

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お腹を触ると冷たい人は多いはず。お腹の冷えは腎臓の冷えと機能低下につながり、水分が排出されにくくなり、また体が冷えるという悪循環に。腹巻きで温めることで胃腸や腎臓の働きが活発になって水はけが改善される。

水分調整5 体を温める食材を摂る。

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根菜類やショウガ、赤身の肉や魚など、東洋医学でいう体を温める陽性の食材を意識して摂り、体温&免疫力アップを。白砂糖や緑茶などは体を冷やす性質があるので注意。水分排出を促す小豆や黒豆も取り入れてみて。

水分調整6 適量の水分を摂る。

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水分のがぶ飲みは禁物。「喉が渇いたら適量を飲む」意識づけが大切。コップに少しずつ入れて飲む、温かいドリンクを選ぶなどの工夫を。冷たくて喉越しのいいドリンクはつい飲みすぎてしまうので注意しよう。

石原新菜先生 医師。イシハラクリニック副院長。漢方薬処方を中心とする診療を行う傍ら、ショウガや腹巻きなどによる温め健康法を提唱している。『病気にならない 蒸しショウガ健康法』(アスコム)、『水出し健康法』(幻冬舎ルネッサンス)など著書多数。

※『anan』2023年9月20日号より。イラスト・kame 取材、文・熊坂麻美

(by anan編集部)

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