大事なのは、ツールの先にいる相手の状況を想像する力。
数年前からリモートワークを実践してきた、NPO法人しごとのみらい理事長・竹内義晴さんが推薦するのは、『「未来のチーム」の作り方』。
「つながる手段がオンラインになっても、工夫次第で強いチームが作れることを実践例として示している本です」
メール、チャット、テレビ会議…「ツールの先には必ず相手がいる」と言う著者の指摘は、オンラインコミュニケーションのベースとなる心得。
「即レスがないのは、子供を世話しているからかもしれません。相手の状況が見えない分、各メンバーの置かれている環境を想像することが大切です。リモートワークが始まり、オンラインでも済むこと、対面のほうが便利なことがはっきりしてきたと思います。それぞれの利点を取り入れ、よりよいコミュニケーションの形や自分に合った働き方を見つけてください」
『《働きやすさ》を考える メディアが自ら実践する「未来のチーム」の作り方』 藤村能光
リモートワークで役立つ実践的なノウハウが満載。
働く時間と場所をメンバー自らが決め、自由に働ける仕組みとチーム作りの実践記。オンラインツールの使い方や情報共有方法など知りたかったポイントがいっぱい。扶桑社 1500円
リモートにまつわるQ&A
Q. リモート会議でのマナーは?
A. 話さない時はミュートに。チャットも活用!
発言しない時は、雑音が入らないようにミュートに。会話に入りにくい場合は、チャット発言すると拾われることも。
Q. リアルに会わないと、なんだか寂しい…。
A. オンラインでも雑談をしよう。
オンラインというと仕事のイメージですが、「最近、どう?」「疲れた」など雑談もOK! 相手も嬉しいはずです。
Q. リモートワークの意外なメリットは?
A. 普段は言えないことも言えます。
面と向かっては照れくさい感謝の気持ちや相手のいいところを、不思議と伝えやすいのは、オンラインならでは。
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竹内義晴さんおすすめのもう1冊
『マネジメントの“常識”を変える新しいワークスタイル リモートチームでうまくいく』 倉貫義人
新しい働き方の悩みや課題を解決!
場所や時間に縛られないビジネスモデルを求めた結果、早くからリモートワークを取り入れたソフトウェア会社代表取締役による指南書。「実践から導かれた、リモートワークでのコミュニケーションのとり方や心のありようは、取り入れたばかりで戸惑うチームやそのメンバーにとって大いに参考になります」。日本実業出版社 1500円
竹内義晴さん NPO法人しごとのみらい理事長。ビジネスパーソンが楽しく働くための講演やコーチングに従事。サイボウズでマーケティングにも携わる。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(こう書房)などがある。
※『anan』2020年6月3日号より。写真・大内香織 取材、文・小泉咲子
(by anan編集部)