サイバー空間は戦場。個人が巻き込まれる恐れも。
5月に世界中で、病院や企業を狙った大規模なサイバーテロ(サイバー攻撃)が起きました。「ランサムウェア」というウイルスがばらまかれ、感染したファイルは暗号化され、解除するために身代金が要求されたのです。世界150か国以上が被害に遭い大混乱をきたしました。いまや世界のインフラは、ほとんどがオンライン管理ですから、サイバーテロにより、政府や金融機関、医療機関、原子力発電所やダムなど、あらゆる場所でシステムがダウンしたり、大量の個人情報が流出するなどの危険性があります。誰が攻撃を仕掛けているのか、海外の複数のサーバーを経由していると特定も困難です。
2015年、当時のオバマ大統領は、米国の機密情報を盗んだと中国を名指しで批判。サイバーテロに対しては軍事力による報復も辞さないと言いました。アメリカはサイバーテロ対策の今年の予算に前年度より35%増の2兆2000億円を計上。サイバーテロ対策部隊も2014年は1800人だったのを6000人に増やしたそうです。
国家機関の調べによると、日本は昨年、国外から1281億回のサイバー攻撃を受けたそうです。政府、金融機関、工場、医療、メディアなど、狙われた分野も多岐にわたっているとか。今年、各省庁は、セキュリティ予算に過去最大の約601億円をかけました。
サイバー空間は、陸、海、空、宇宙についで「第五の戦場」といわれています。兵器を造るより低コストで甚大なダメージを与えることができるので、今後もサイバー攻撃は増えるでしょう。
私たちのPCやスマートフォンがウイルスに感染して、サイバーテロに巻き込まれることもあり得ます。最近、FBやLINEの乗っ取りも頻出していますね。そもそも無料で使えるインターネットは、情報が流出するものだと覚悟しておきましょう。もしも会社のPCがウイルスに感染したら、すぐにLANを切断し、周囲に大声で「オフラインにして!」と叫んでください。これが被害を最小限にとどめる鉄則なんだそうです。「内閣サイバーセキュリティセンター」のHPには、初心者にもわかるセキュリティ対策が解説されています。ぜひ見てみてください。
【人気記事】
※バレずにやれる!? 二重あご解消「舌」ストレッチ
※小食でも水ぶとりぽっちゃりに悩む女子への生活習慣アドバイス(PR)