食べすぎてしまう一因は、早食いにアリ。しっかりと何度も噛めば、ダイエットにいい唾液も出て、満腹感も得やすく、痩せるスパイラルに入れる!
過食を止める方法として、身につけてほしいのが、噛みグセ。
「満腹中枢が刺激されるのは、食事を始めてから15分経ってからといわれています。噛めば噛むほど、食事に時間をかけられますよね。つまり、少ない量でも満腹感を得ることができ、食べすぎを抑えられるんです」(食の総合コンサルタント・小倉朋子さん)
また、よく噛むと咀嚼中枢が刺激され、食欲を抑制したり内臓脂肪の燃焼を促進するヒスタミンが放出されるなど、いいことずくめなのだ。
「噛んで唾液が出ると、脳には人を心地よくさせる喜び成分も分泌されるんですよ」
では、噛む回数の目標は?
「私は1口につき30回噛むようにしています。ここまで噛むと、ご飯は液体になるくらいで、急には難しいかもしれません。いま10回の人なら13回と、少しずつ増やしていき、最終的に30回を目指すといいのでは」
以下では小倉さんと運動指導者・森拓郎さんに聞いた咀嚼のポイントをご紹介します。
食事中、水をむやみに飲まない。
飲み物で食べ物を流し込もうとするのは悪クセそのもの。
「水を飲むと噛む必要がなく早食いになってしまいます。食べた実感を得られずすぐ空腹に…。飲まないと食べられないのであれば、コップを遠くに置き、口をつける回数を減らす努力を」(森さん)
食事中、顔を20回上げ下げする。
うつむいて食べるのは、美しくないばかりか、消化にもよくない。
「食事中、スマホを見っぱなしなのはもってのほか! “料理を見る→目線を上げてゆっくり噛む”を1度の食事で20回は繰り返して。姿勢がよくなり、食べたものがすっと下に落ちます」(小倉さん)
おやつを凍らせて食べる。
噛む回数を増やすには、食べ物を固くさせて、噛まないと飲み込めないようにしてしまうのも一手。
「私がよくやる方法は、冷凍です。意外に思われるでしょうが、フルーツなんかも凍らせると食感が変わり、常温時とは違った美味しさが発見できますよ」(小倉さん)