トゥルン、とろける~! 素材が際立つ“こっくり濃厚プリン”

フード
2019.11.26
スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『おかしやうっちー』のプリンです。
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『おかしやうっちー』。なにやら微笑ましい名前の店に並ぶのは、プリンにシュー、クッキーといったシンプルなお菓子。いかにも定番なアイテムなのに、口にしたら初めてのお菓子に出合った気分になった。レアチーズケーキなら生クリームを使わず水とクリームチーズで仕上げていて、すっと溶けるとチーズの風味がくっきり。クッキー缶では6種のクッキーで粉の個性を食べ比べさせる。どこにでもありそうで他にない品ばかりだ。

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うっちーこと内山裕介シェフは『トシ・ヨロイヅカ』やパリやリヨンのレストランを経て、名店『一幸庵』で和菓子も経験、レストラン『ボニュ』ではシェフパティシエを任された。その深く広い経験を、和菓子や洋菓子の型にはまらない「おかし」へアウトプット。「限りなく余分を削ぎ落として、素材を際立たせています」と、彼の「おかし」は素材ありき。プリンならあくまで卵が主役、その味をマスキングしてしまう生クリームもバニラも使わない。「卵の個性が一番生きる」ギリギリの火入れで叶えた、トゥルンと独特な繊細さで舌にとろけると、そのたおやかさとうらはらに卵の旨味がこっくり濃厚。研ぎ澄まされた素のおいしさは、別添えのカラメルをかけるのがもったいないくらい。なんてキレイな味だろう。

スタンダードな「プリン(素王卵)」(¥400。写真左上)の卵は新潟から直送される、良い餌を食べて放し飼いで育った鶏が産む「素王卵」。高知の地鶏・土佐ジローの卵などほぼ日替わりでとびきりの卵を使ったもう一種のプリンがあり、食べ比べるとより素材の個性があらわに。なかでも週末限定の「プリン(神果卵)」(¥900。写真右下)は卵好きたちの憧れ、放し飼いオーガニック自然卵「神果卵」をプリンに。

おかしやうっちー 東京都渋谷区千駄ヶ谷3‐27‐9‐1F TEL:03・6721・0277 11:00~18:00(なくなり次第終了) 不定休(インスタグラム@okashiya_ucchiを参照) 9月オープン。

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。

※『anan』2019年11月27日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 取材、文・chico

(by anan編集部)



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