お弁当を介した親子の交流を“てんこ盛り”の朗読劇で! 息子役・田村海琉が語る

エンタメ
2025.04.28

田村海琉さん

「1年で再演させてもらえるなんて、嬉しさはもちろんですけど、驚きが大きかったです。去年以上に良い舞台にしたいと思っています」。朗読劇『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』2025で、昨年の初演に続き、息子の登生を演じる「少年忍者」の田村海琉さん。

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お弁当を介した親子の交流を、“てんこ盛り”の朗読劇で!

原作はTOKYO No.1 SOULSET・渡辺俊美さんの同名エッセイ。息子のために高校3年間、お弁当を作り続けたシングルファーザーの思いが、お弁当のこだわりやアイデア、そして成長を見守る温かな眼差しとともに綴られている。その朗読劇なのだが、一般的にイメージする朗読劇とはかなり趣向が異なる。

「本を手にして朗読する以外にも、お芝居があったり、歌があったり、さまざまなパフォーマンスがあるので、さらにてんこ盛りの舞台になるはずです。朗読劇に馴染みのないような人でも、斬新な演出で楽しめると思います」

演出を手がける兼重淳さんは、映画版『461個のおべんとう』でも監督を務めている。2020年に製作されたこの映画に、実は田村さんも幼少期の息子役で出演。

「兼重さんと映画で初めてお会いしたときは中1だったのですが、去年、高3のときにまさか舞台で同じ役を演じるとは思いませんでした。縁の深い大切な作品です」

父親役の山崎樹範さんも初演から続投で、ますます息の合った親子を見られるはず。

「山崎さんとのお芝居は不思議な感覚で、話し合うというよりも演じながら自然と作り上げていけるんです。1年ぶりにお会いしたら、やっぱり安心感がありました。原作もそうなのですが、この親子は男友達というか親友みたいなノリなんです。普段の会話とか、お弁当を渡すときのやり取りにその関係性が見えて、なんかいいなって思います」

役と同様、作ってもらう側として、お弁当にまつわるこんなエピソードも教えてくれた。

「中学・高校の6年間は、僕もお弁当でした。ちょっと苦手なものが入っているときもあるんですけど、弁当だとなぜか食べられるんですよね。いつも早起きして作ってもらっていたので残したくなくて、毎回きれいに食べ切っていましたね」

思いやりのある一面をのぞかせる、田村さん。心は満たされ、お腹はすくこと必至の舞台を、ぜひ劇場で!

INFORMATION インフォメーション

朗読劇『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』2025

5/13(火)~18(日)よみうり大手町ホール、5/31(土)・6/1(日)クールジャパンパーク大阪 TTホール 原作/渡辺俊美 脚本・演出・映像監督/兼重淳 出演/山崎樹範、田村海琉、藤本もあ菜、蒼井嵐樹、堀田茜(映像出演) 全席指定8800円 サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(平日12:00~15:00)

PROFILE プロフィール

田村海琉さん

たむら・かいる 2006年6月5日生まれ、神奈川県出身。「少年忍者」のメンバー。’20年、映画『461個のおべんとう』で小学校時代の息子を演じる。近年の主な出演作にドラマ『墜落JKと廃人教師』、舞台『Act ONE』など。

写真・小笠原真紀 インタビュー、文・兵藤育子

anan 2444号(2025年4月23日発売)より

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