ありがとうが勝つ! と信じてはっきり伝えよう。
仕事の現場で集合写真を撮る時に、マネージャーさんから「夏子さん、ちょっと髪の毛ボサボサです!」と言われ、鏡でチェックすることがありました。その時は、「めっちゃはっきり言うじゃん!」と言ったけど、自分だけではなくみんなに送る写真だからこそ、ちゃんとセットした方がいいに決まっているし、結果的に本当に助かりました。こんなふうに正直に伝えてくれる人ってなかなかいないからこそ本当にありがたいし、言いにくいことを言うのは、きっと優しさ。言われた方も、たしかにその瞬間は恥ずかしいけれど一瞬で終わることだし、後に響かなくて済むからいいですよね。それにまったく嫌な感じがしないのは、業務的な感じの言い方や、ギャルマインドな性格による部分も大きいと思いました。ちなみに彼女は、仕事で撮影した写真を確認する時も、「あ、目が開いていたら大丈夫です」と答えるタイプです。それは、私が自分の写真を見る時に時間を短縮したいがあまり、「目が開いていたらオッケーですよ」と言い続けていた結果(笑)。そんなことを言うマネージャーさんは他にいないと思うけど、私にとってはベストな相性の人です!
鼻毛が出ていたりと指摘しづらい場合、鏡でチェックするように促す女になるためには、「なんかついてるかも?」と少し遠回しな表現をしたり、自分が先に鏡を見て、「あ、メイクが崩れてるわ」と言うなどして、相手が鏡を見るようにうまく誘導すると、気づいてもらいやすいですよね。または、相手が恥ずかしく感じるかもしれないけど、“最終的にはありがとうが勝つ。自分だったら言ってほしい!”と言い聞かせながら、「なんかついてるよ~!」とフランクに明るく伝えてあげるのも、一つの手だと思います。
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。
※『anan』2024年3月13日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)