岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダンスミュージックの傾向と対策」です。
okazaki

ダンスミュージック、特にEDMの流行はチェックするようにしています。EDMとは、エレクトロ・ダンス・ミュージックの略で、広い意味で解釈するとシンセサイザーやサンプラーなど電子機器を使って作られたダンスミュージック全般のことを指します。ただ、日本ではEDMという言葉がレイブやダンスフェスカルチャーとともに広まっていて、ノリやすく踊りやすいダンスポップミュージックを総じてEDMというカテゴリーとして扱うようになっていると理解しています。登場してから10年以上が経過していて、EDMのスタイルも変化してきています。以前は四つ打ちのビートが強くゴリッとしているものが主流でしたが、2020年代になるとストイックで音数が少ないものが増えてきました。

顕著な例として、ダブステップEDMのオーソリティ、スクリレックスというDJの方がいますが、彼の最新アルバム『Don't Get Too Close』を聴くと、とてもシンプルでクール。音数が少なくて、スタイリッシュ。そこにオートチューンのラップが入っているような感じ。そういうものが今の欧米のダンスミュージックの主流になっているんだと驚かされます。BPMも10年前とテンポが変わっています。以前は160~170くらいで縦飛びしやすい速さのEDMが覇権を握っていた。でも、今のEDMはBPM125~135くらい。上に上にとジャンプする時代は終わり、どちらかというとゆるく体や頭でリズムを刻む感じに変わっていっているのでは、と思います。

最新の流行の変化をいち早く察知し、自分の音楽制作にも取り入れられたらと思っています。例えば、今、ドラムンベースも再注目されています。ドラムンベースは1990年代にイギリスで誕生した、速いテンポの変則的なドラムビートにベースが強調されたブレイクビーツサウンドのこと。以前は疾走感があって攻撃的なサウンドという印象でしたが、今はムーディだったりチルっぽいドラムンベース曲も生まれている。アレンジの自由度や解釈の幅が広がっているんです。チキンラーメンは普通に食べてもおいしいけれどアレンジで汁なしにしてもいいし、甘いスイーツっぽくしてもいい。既存のメニューに対してどんな新しい味、食べたことがない味を表現できるか。今の音楽家にはそれが求められています。時代を牽引できるのはそういうことができるアーティスト。僕もそうありたいです。

おかざきたいいく TVアニメ『マッシュル‐MASHLE‐』オープニングテーマの新曲「Knock Out」が好評配信中。シングルパッケージが5/24発売に。7月には対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」を東京・京都で開催。

※『anan』2023年5月3日‐10日合併号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line

Today's Koyomi

今日の暦
2026.3.
26
THU
  • 六曜

    先負

  • 選日

    ⺟倉⽇

⻑く頭を悩ませていた問題が鮮やかに解決へと向かう⽇です。誠実で、飾らない⾃分の良さを信じてみてください。あなたの謙虚で真っすぐな姿勢は⾔葉を超えて周囲に伝わり、良き理解者を引き寄せます。無理に⼈を繋ぎ留める必要はなく、去る者は追わずの開かれた⼼で接していれば、真に必要な縁だけが⾃然と結ばれていきます。

エンタメ

Recommend

こちらの記事もおすすめ

Today's Update
【山田裕貴×鈴木伸之×細田佳央太】幕末を熱く生きた新撰組を鮮やかに描くスペクタクルドラマ
【山田裕貴×鈴木伸之×細田佳央太】幕末を熱く生きた新撰組を鮮やかに描くスペクタクルドラマ
Entertainment
謎の生き物が相棒そっくり!? かわいさにジワる不可解コメディ『超常!未知との遭遇!?』
謎の生き物が相棒そっくり!? かわいさにジワる不可解コメディ『超常!未知との遭遇!?』
Entertainment
吉澤嘉代子「音楽の道を歩き続けたら、故郷に繋がっていたんです」
吉澤嘉代子「音楽の道を歩き続けたら、故郷に繋がっていたんです」
Entertainment
燃え殻「紆余曲折の果ての景色」|anan創作連載シリーズ
燃え殻「紆余曲折の果ての景色」|anan創作連載シリーズ
Entertainment

Movie

ムービー

Regulars

連載