2021年、「家族的チームの結成」を表す緑
来年は、「緑」がメインカラーとして強く出ます。2021年にまずかなり大きく出てくる動きは「再開」です。色々なことが形を変えて再び始まっていく。そんな状況だからこそ、「この一日一日をどう過ごしていくか」と、時間をとても貴重に思う感覚が出てくるのです。今までは動きたくても強制的にストップがかかっていたわけだから。
その時、やはり「ひとりではできないこと」がたくさん出てきます。だから、仕事の面でも、プライベートでも「家族的なチーム」があちこちで結成されていくことになります。なぜ、「家族的」という名前がつくのか。それは、この時期、多くの人が「得とか損」じゃなくて「自分のことは自分でやります」でもなくて、利害を超えて、みんなにとっての明日を作っていくためにひとつの「家族」になる必要が出てくるからなのです。これまで、ある程度それぞれに余裕があった時代なら「それは私にとって得にならないですよね」と、参加をスルーすることもできた。でも、来年以降は続いていく「明日」を作っていくためにも、「はい、これは私が得意です。私がやります」「はい、これを協力してやりましょう。すごく興味があります」とか、趣味でも、仕事でも、家族的なチームが編成されていく流れがかなり強まる。「誰も置いていかない。困った時はお互いさま」がキーワードとなり、助け合いが高じて、そこに新しい文化が新設されたりもするのです。
2021年は、全然のんびりした年にはなりません。もっと言うと、2022年の世界的な本格始動に向けて、急ピッチで様々な準備が進んでいきます。注意すべきこととしては「私はこれじゃなきゃダメ」というよりは、「これもありなんだな。やってみよう」と、仮の決定も大事にしてみて下さい。脇道もどんとこいです。経験を増やすと思ってやってみる。そして、「家族的結束」が強くなる時だから、ネガティブな意味ではなくて、「ちゃんと、その場所の歯車の一部になり切る」という気持ちも大事になります。仕事などの面でも、今までやってきたことをただやるのではなくて、「今回このことについて頼まれたんですけど、こういうやり方でも面白いと思うんです。どうでしょう?」と提案と貢献を積極的にしてみて下さい。緑の時代は、悪い意味では「自分が集団に埋もれる」とか「交換可能な人間になっちゃう」という流れが生じやすいのです。だから、ちょっとだけ「いつもよりも目立ってみよう」という意識を自分の中に持っておくこと。勇気を出して。相手に喜ばれる提案や、「今日この部分がすごく良かったです」とか、接する人に気持ちや言葉のお土産をプレゼントしてみて下さい。2020年、人々は大きな孤独を知りました。大きな寂しさも知りました。2021年はそれを越えて、「こういうところでも協力し合えるんだ」という奇跡を見ていくことになります。どんなに小さくて、どんなに地味でも、「家族になっていくチーム」にあなたはなくてはならない存在だから。ひとりひとりが欠かせない、そんな世界へ。
しいたけ.さん 占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として研究する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。しいたけ.公式サイトhttps://shiitakeofficial.com/
※『anan』2020年12月2日号より。イラスト・100%ORANGE
(by anan編集部)